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どんぐりずとかいうハジケリスト

初めまして。
自己紹介はこちらですが今回自分語りはあんまりないので読まなくて大丈夫です。

本来このアカウントは主にアニメ・漫画・ドラマ・舞台などフィクションについて語りたいから作ったものですが、まずは手慣らしがてらに書けるものをと思いまして……
いやそう言っちゃうとどんぐりず及びファンの方々に失礼なんですが見逃して許してごめんなさい。

そういう訳で偶然出会ってしまったどんぐりずとかいうハジケリストについて語ります。

1.どんぐりずって誰やねん

「どんぐりず」とは、群馬県桐生市出身の「森」さんと「チョモランマ」さんによるユニットで、株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントのCONNECTUNEというレーベルに
とか書き連ねるよりまず見てもらえばよくね?

見た? 見たな?(威圧)
まぁつまりこういう感じの二人組です。
実を言うとインディーズとメジャーの違いも曖昧な人間なので詳しくは知らないんだ。
いやそう言っちゃうとどんぐりず及びファンの方々に失礼なんですが見逃して許してごめんなさい。

2.どんぐりずとの出会い編♡

自分語りはあんまりないとか言いつつ自分語りを少しすると、精神科で処方された由緒正しき睡眠薬を服用していまして。
その副作用というか作用自体というか、飲んでから少しすると酔っ払ったような感覚に……いや正直に表現するとラリるんですわ

昔から「眠剤ハイ」としていわゆるおクスリ(意味深)の代わりに使われることがあったらしく、それ故に今では昔ほど簡単に処方できない・一度に処方できる量が制限されているそうです。こわ。

で、ある日そのラリってる時間に『関ジャム 完全燃SHOW』という音楽番組(の遅れ放送)をやっていまして。
その中で「蔦谷好位置」さん(音楽プロデューサー)と「川谷絵音」さん(ベッキー)が紹介していたのが「どんぐりず」でした。
2曲紹介されていましたが、その時
「なんやこのふざけた奴らwwwwwwwwwwwww」
と印象に残ったのが上記『nadja』です。
「プロが選ぶ2020・年間ベスト10」でググれば詳細出ます出ます。

基本的に歌というと「オイオイオイ喉潰すわコイツ」みたいなお強い曲が好きになりやすいんですが、どんぐりずに引かれた理由は彼らの中に「ハジケ」を見たからなのです。

3.ハジケリストってなんやねん

『ボボボーボ・ボーボボ』を知っていますね?(威圧)
知らねぇよという方のために有名なボーボボのあらすじ・ネタバレ画像を貼っておきましょう。

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わかりましたね? コレが「ハジケ」です。

理解することを拒んだ方のために簡単に言いますと、「羞恥心などかなぐり捨てて思いっきりふざける(ハジケる)」ことを指し、そういう性質を持った奴を「ハジケリスト」(作者直訳は「バカ」)と呼びます。

これは決してステマではなくダイマなのですが、2021年2月現在ジャンププラスで毎日1話ボーボボ無料公開をしていまして、とびっきりハジケた冒険がしたい方は是非どうぞ。
毎日のようにSNS及び掲示板でその日更新分の感想や考察が盛り上がっています。

どんぐりずファンの皆様、「ボボボーボ・ボーボボなんかと一緒にするな!」とキレているのでしたらハッキリ言わせてもらいますがお門違いです。
(正直わかる~って反応の方が多そうな気がしている)

ボーボボをジャンプで一時的に流行っただけのただの不条理ギャグ漫画と思っているのでしたら今すぐあなたは魚雷に轢き●されてください。
ボボボーボ・ボーボボは既存の不条理ギャグに「ハジケ」というジャンルを確立し、なおかつそれによる超正統派バトルを行った唯一無二の漫画なのです。
この唯一無二性は、ドラゴンボールやナルトやワンピースなどとは違い所謂フォロワーが存在しないことが証明しています。
(近しいのはネウロ。でもボーボボは令和現在の有名漫画の元ネタになるコマが超多数ある)

先ほど『nadja』を見ていただきましたね?(威圧)
そう、この恥ずかしげもなく醜態……失礼。面白い映像を見せている彼らは正にハジケリストなのです。

ところで最後の方のワチャワチャで、半笑いの白Tモジャモジャさんと転ばされてるロンゲ結い髭さんかわいいですね。

4.powerful passionが好き

そんなハジケリストに引かれラリラリしながらYoutubeで彼らの公式チャンネルを漁った僕はある曲(PV)に出会います。
それがこちら。以下、一場面ずつ語っていきます。

ニコニコ動画の例のアレにありそう。
わからない人はわからないままでいた方が良い世界の話。

始まり方からして「フフ……w」となるような「素材」を使った映像。
そこからダッダ・ダラララーラ・ダーラ・ドゥッダッダッダーララーラと馴染みやすい陽気な音が続きます。
クッソ雑なタイトルロゴから、さらにクセになる動き方の二人。
首痛くならないんですかね。雑なクロマキーがまた味です。

そして急に森さんの割と正統派にかっこいいラップとチョモランマさんの謎ダンス。
音楽的なことには詳しくないのですが、森さんのラップは「カ」とか「ガ」とか「ダ」とかのトゲトゲした感じの音(あやふや)があまりなく、「ヒャ」などの息を吐くような音(あやふや)が多めな気がします(あやふや)。
キリっとしたかっこよさではないなんとなくふにゃっと愛らしい感じがいいですね。

そんなかっこつかないラップが終わる……のを待たずしてチョモランマさんのあの首の動きで、かなり綺麗で爽やかな歌声パート。
とか思ってたら謎のドヤ顔アップ……からあんなことされたらそりゃ吹きますわ。ずるいぞ。
さらに追い打ちでなにをどうしたらその発想に至るというような顔素材。
音も綺麗にハメてあるのが余計に草。

とかいう間に急に90年代アメリカン的なギターパートに。
え、これ本当にバク宙してんの? そしてやっぱそのドヤ顔は卑怯だよなにがアーオじゃい。

みなさん-こんにちは。
ハイこんにちは。

やっぱり妙にかっこつかないラップから顔芸ラッシュ。
表情筋どうなってんすか。

一旦落ち着いて手拍子。
ダッダ・ダラララーラ・ダーラ・ドゥッダッダッダーララーラ。
ダッダ・ダラララーラ・ダーラ・ドゥッダッダッダーララーラ。
ダッダ・ダラララーラ・ダーラ・ドゥッダッダッダーララーラ。
それまでとネタの切り替わるテンポが下がるので若干蛇足感もありましたが、90年代STGのボスみたいな波状攻撃なども面白いと思います。
題名通りなんだかすごくパワフルでパッション溢れて来ますね。

「亀ラップ」って知っていますか?(ノー威圧)
ボボボーボ・ボーボボの数ある名ハジケシーンのひとつにして「高熱の時に見る夢」とたとえられるような光景が広がる(実際作者は熱を出していた)のですが。
僕は睡眠薬でラリってる時にこの曲(PV)に出会ってメチャクチャ笑って気に入った訳ですが、『powerful passion』……全く同じではないでしょうか?

……ってことはどんぐりずのお二人の頭は大丈夫でしょうか?(ハジケリストに対する最大の誉め言葉です)

5.終わりに:何故この時代ハジケが必要なのか

羞恥心を投げ捨てるというのは当然難しいことです。
誰だって恥を晒したくないし、可能な限りかっこいいとまではいかなくても「普通」レベルではありたい。

しかしながら、そういったある種保守的な風潮が蔓延り今現在のような凝り固まった世界が形成されているとも言えます。
通勤・退勤中の街中でスーツ姿のおっさんでも見つけてみてください。
お前もあんなんなってまうよ?
『WILD CHALLENGER』『バカサバイバー』というハジケリスト賛歌も是非聴いてみていただきたいと思います。

ボボボーボ・ボーボボはハジケバトル漫画であり、バトルであるからにはもちろん強敵もぞろぞろぞろぞろそろりそろりと出てきます。
けど、ネタバレになりますが、最後の最後ヒロインのビュティは旅に同行した理由をこう打ち明けます。

「とびっきりハジケた冒険がしたかったの」

人間社会の中で生きる以上、法であったりマナーであったり常識であったりに自分を合わせ、自分を抑え殺して人は生きています。
でも、こんな時代だからこそハジケることに我々は飢えていて、どんぐりずみたいに思いっきりバカやってる人々が輝く星々のように見えるのではないでしょうか?

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