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【中国動向観察】中国-ブータンの国境問題第10回目の専門家会議が雲南昆明で開催:

 中国とブータンの国境問題に関する専門家グループの第10回会議が4月6日から9日に雲南省昆明市で開催された。

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 新華社によると、会議は友好的な雰囲気の下で国境問題について深く、しっかりと討論できたという。また国境協議の今後の進め方についても議論した。

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        国境の村 今年建てられたとのこと 湖の対岸はブータンだ

   中国とブータンは1984年に国境協議を始めてから、両国は1988年に国境問題を解決するための指導原則に署名した。両国は第25回の国境協議と第11回目の専門家グループ会議をなるべく早い時期に開くことで合意したという。

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国境村を紹介するブロガー 龐達村とは別物

  中国側はブータン側に防疫物資を提供したという。

 昨年、秋のことだ。中国はチベットのシガツゥエのドモ県(亜東県)に新たに「ドクラム第一村」を建設したという報道が出た。上記の国境の村とは別の村である。

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 これについてインドは中国がブータンの領土内2キロのところに村を造った、と伝えた。これに対して中国の「環球時報」紙は「デマ」でありインド側のでっち上げだと報道した。

 そしてこの「龐達村(発音はパンダー村)」はドモ県から22キロのところにあり、まさに中国の国境内であると指摘した。報道ではドモ県の27戸の124人が定住したという。彼らはドモ県のトナー村から自主的に引っ越してきたというのだ。

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       龐達村

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    ドクラム地域の領有権を争っているインドはこうした中国の動きに腹を立て抗議しているが中国側はどこ吹く風だった。

 今回の専門家会議でこの「国境の村」について言及されたかについては不明であるが、中国は着実に実効支配を強めており、こうした強引な方法は南シナ海での島礁建設とも共通のやり方だ。




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