新居関跡・関所史料館
静岡県にある新井宿「新居関跡・関所史料館」に行きました。
こちらは、江戸時代に創設され、唯一今でも建物が残る関所です。国特別史跡に指定されています。
新居関所の概要
新居関所は、江戸時代には今切関所といわれ、慶長5年(1600)に設置されました。創設当初は浜名湖の今切口に近い場所にありましたが、元禄12年(1699)、宝永4年(1707)と度重なる災害により2度の移転を繰り返し、宝永5年に現在地へ引っ越しをしました。
明治2年(1869)正月、全国の関所は廃止されることになり、約270年間江戸の防衛を目的とした関所はその役割を終え、破壊されることになりました。しかし、新居関所は破壊から免れ、以後小学校や役場として使われました。
現存している建物は、安政2年(1855)から同5年にかけて建て替えられたもので、関所の遺構としては全国で唯一現存する建物です。
それでは早速中へ。こちらは大御門です。
この大御門は高さ5.8m、幅4.6mの高麗門で、地表より2.7m下に礎石を据えた堀立て柱の門でした。大御門は明け六つ(午前6時)に開き、暮れ六つ(午後6時)に閉まりました。
こちらは「渡船場護岸」です。
江戸時代、新居と対岸の舞阪を結ぶ今切渡船の渡船場です。渡船場は長さが約74mありましたが現在は国道より南側は住宅地となっています。
こちらは「面番所」です。
関所改めを行った中心となる建物で、嘉永7年(1854)の地震の後に建て替えられました。
こちらは中に入ることができます。
兜なども展示されていました。
色々な役割の役人もいました。
外には、体験コーナーもありました。
こちらは、「女改之長屋」です。
関所で女性の改めを行った改女の家族が住んでいた建物です。改女は2人いたので、2軒分の長屋でした。改女は、関所足軽の妻か母親が努めました。
こちらも中に入ることができます。
中には、様々な展示がありました。
というわけで、取り敢えず一周してみました。見応えがあって楽しかったです。
最後に「新居関所史料館」に行きました。
史料館は新居関所や新居宿に関する資料、江戸時代の交通資料などを収集・展示しています。色々な展示があったので、こちらにも是非訪れてみてください。