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ひさしぶりの小網代夏日記。2022年8月21日日曜日。

今日の小網代。ひさしぶりに簡単なメモを。

朝方は雨が降ってたが、9時過ぎにはやんでいた。

写真にはないけれど、北尾根のヤシャブシ林がどうなっているかを見に行った。もはや誰もたちいらないせいか、メインの通りまでが草で覆われていて、かつて畑だった土地はすべてやぶに。数年前まで、ノコギリクワガタがぼとぼとおちてくるヤシャブシの若い林(元畑)は完全に深い藪に。

NPO小網代野外活動調整会議のスタッフの石川さんとベイシアのインフォメーションセンターでお会いしたあと、ひとりで上から降る。

ランタナにキタテハの新しい個体。秋だ。

セミは、頂上付近では、まだまだミンミンゼミが多く、アブラゼミ、そしてクマゼミが混じる。これが谷を降って行って、中流下流にいくと、ほとんどツクツクホウシが中心に。ニイニイゼミがちょっとだけ鳴いている。

階段を降りていくと、オニヤンマとすれ違う。林道をテリトリーにしているオス。残念ながら写真はとれておりません。およそ100メートルほどがナワバリ。

クサギの花がたくさん咲いていて、モンキアゲハが飛んでいる。カラスアゲハは1羽見ただけ。ナガサキアゲハも。この時期、夏型のアゲハがいちばん多いのだけど、非常に少ない。

クサギの花は、すでにピークを過ぎていて、半分が花を落としている。こちらはいつもよりピークがはやい。


ハンノキ林手前の立ったままの朽木にコクワガタのお母さんが産卵にきていた。小網代は、ナラガレの木も多く、朽木が豊富なので、カブトムシもクワガタも多いはず。が、残念ながら樹液の出る木が通路沿いにほとんどないので、なかなかお目にかかれない。

トンボは、ほぼすべてオオシオカラトンボのオスとメス。

ハマカンゾウは、ヤナギテラス手前と、ヤナギテラスうしろ、そしてエノキテラスの周囲にびっしりと。いまがピーク。

ただし、毎年このピークの時期に、たくさんのアゲハが訪れるはずなのが、まったくいない。カラスアゲハ、ナガサキアゲハ、モンキアゲハ、ジャコウアゲハ、ナミアゲハ。なんと1羽もみない。

たった1羽だけ、羽化したてのキアゲハが羽を休めていた。

アゲハのピークが後ろに来ているのか、それともすでに終わっているのか。

干潟はすでに満潮近くでカニのダンスはみられず。

アカテガニのオスと抱卵したメス、子供と、おそらくハマガニの幼体をバケツに入れて、訪れた人たちに説明する。

ここで、ちょっと思う。小網代は、たくさんのアカテガニがいるのだけど、実はなかなかみつけることができない。昼間は崖の穴などに潜んでいることが多く、あるいは湿原の草むらにいることが多いため、ほとんど目につく可能性がない。

アカテガニは、水辺の石垣などでは出たり入ったりする。森を訪れた人に、アカテガニがガイドなしでも、「あ、いた!」とみつけられる工夫ができないものか。

カブトムシやクワガタなどの「ベタ」な夏の虫もそう。


帰りがけ、実に面白い光景をみる。

ジョロウグモの巣にオオスズメバチの働きバチがつかまっている。

(スズメバチも女郎蜘蛛にはかなわないか)

そう思って近づいてみたら、なんとこのスズメバチ、巣につかまったまま、主であるジョロウグモをだきかかえ、キバでむしゃむしゃ咀嚼してるのであった。

団子にしたあと、スズメバチは、ぶるるっと羽根を震わせ、こともなく蜘蛛の巣から脱出して、幼虫の待つ自分たちの巣へと飛び立った。

これ、すでに報告があるのかもしれないけれど、スズメバチ、わざと蜘蛛の巣につかまって、やってきたクモを返り討ちにして、幼虫の餌にしている、なんて行動があるんじゃないだろうか?




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私が、三浦半島の先端の小網代の谷に足を踏み入れて30年になる。ここで出会った生き物や風景やアレヤコレヤを思いつくまま。

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