大東京カワセミ日記その47 2021年8月28日その3空白の数時間、アンニュイ母ちゃん、自信満々父ちゃん 13 柳瀬 博一 2021年8月29日 01:54 あれから数時間がたった。朝から仕事があったので、父ちゃんのナンパが成功したかどうか確認できないまま、現場を離れたのである。そして仕事が終わった15時前、私はふたたび現地に向かった。まず、下手の梯子にいたのは、アンニュイな表情で、遠い岸(6メートル先)を見つめる母ちゃんだった。母ちゃん何があった。。。 じゃあ、父ちゃんはどこにいる。上流を走っても姿が見えない。勘が働いて、自然公園の池のほとりに向かう。いた。真っ昼間の気温が高いとき、とうちゃんがいつも日陰で休む枝がある。そこにいた。父ちゃんは、なにやら自信満々である。日陰で大物風に胸を張っている。床の間を背負っている顔である。あまりにリラックスしているせいなのか、なんと3メートル以内まで近づいても気づかない。この写真ほぼノートリミングである。 父ちゃんは、そのあと池の周りをパトロールした。 誰もいないせいもあって、池の真ん中の石の上で、おたけびをあげる。 それから、川の方へ向かい、グルーミングを丹念に行う。 そしてふたたび、雄叫びをあげると、こんどはガンガンエビをとりはじめるのであった。 休む間もなくエビを取る父ちゃん。 ふだんはそれほど長居をしない、道路下の段差のところで、エビを次々と捕まえる。 よっぽど、体力を使い、お腹が空くことがあったのだろう。午前中に。 母ちゃんは、あいかわらず、アンニュイ。何があったんだ! #カワセミ #都会の生き物 13 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート