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本当にあった怖い話

今回は私が実際に遭遇した、世にも奇妙な話をしようと思う。

私は霊やお化けの類はいっさい信じない。ところが私の身に起こったことはまさしく現実で、受け入れるしかないのが現状なのだ。

「いや、そんなはずはない」

と反駁を試みたが、いずれも失敗に終わった。

この情報を皆さんに伝えることで現場のリアルな恐怖心を共有していただけたら幸いだ。


第一話 ゴーストフライト

ゴーストフライト1

皆さんは出張や旅行で飛行機に乗ったことはあるだろうか?

時期や目的地、時間帯にもよると思うが、たいてい座席がほとんど埋まっているほど利用客がいるはずだ。

この出来事が起こったのは、私が語学留学で成田からアイルランドはダブリンに向かったときのこと。

行きはエティハド航空でUAE(アラブ首長国連邦)のアブダビ経由する便を利用した。路線へのこだわりはなく、調べたところ最も安く現地へ到着する便だったからである。

機内放送が流れ、機体は予定時間ちょうどに成田を離陸した。


ところが、おかしいのである。


人が、

いない。


実際の画像がこちらだ。

ゴーストフライト12

おわかりいただけるだろうか。

見渡す限り、乗客がほとんどいないのだ。かろうじて右前方に一人見える程度。

後はがらんどうで生きた人間の気配はない。

私はいままでも何度か飛行機を利用したことはあるが、これほどまでに生命を感じない空間は初めてだった。

このゴーストフライトは経由地のアブダビ空港まで続いたのである。


第二話 開かずの扉

開かずの扉

ダブリンに到着した私は契約をしている学生寮を探すため、グーグルマップを駆使しながら郊外を小一時間ほどさまよっていた。

しかしついに見つけ出せず、目に留まったカフェの店員に助けを求めることにした。

私がつたない英語を駆使し、アドレスの載ったメールを見せて道に迷っていることを伝えると、彼は少し驚きつつにっこりと笑い、

「その住所はすぐそこだよ、いっしょに行ってあげる」

と親切にも店を放り出して外に出てきてくれたのだ。

彼の言うとおり、私の学生寮は通りを挟んだカフェの向かいだった。

別れ際、彼は

「明日にでもぜひうちのカフェにおいでよ!」

と気さくに声をかけてくれた。

私は赤面しつつもうなずき、

(これは新しい出会いの始まりかもしれないw)

と半ば本気で思ったものだ。


ところが…


翌日、寮の部屋からカフェをのぞいてみると、店のドアは閉まったままなのである。不思議に思いカフェの前まで行ってみたが、店内に人の気配がない。

エティハド航空と同じだった。


あのお兄さんは現実だったのか?

それとも幻?


あの日以来、そのカフェが開くことはなかった。


第三話 白装束の集団

白装束

白装束と言うと、やはり死に装束やかつて日本を騒がせたアヤシイ宗教団体などを連想することだろう。

なんとはなしに現世と冥界を結んでいるようなイメージを持たれると思うが、私が間近で見た最新の白装束は

「見る者をそこはかとない恐怖に陥れる」

という点で、不吉の前兆の様相を呈していた。


ダブリンからの帰国の途についた私の目に飛び込んできたのは、テレビでしか見たことのないような装束に身を包んだ人々の集団だった。

それがこちらである。

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こちらに見える以上の人数が、白い衣で身を包んでいた。

見れば全員が中華圏の方々であった。

この白い集団を遠目に見たときは

「ウッ…」

となったが、近づくほど逆に感心さえしてしまう。


いったいどこでこれを手に入れたのだろうか。


彼らのなにが一番恐ろしいかと言うと、経由地モスクワの身体検査場で、あれほどの白装束がすべて脱ぎ捨てられていたことである。

あの後片付けをするロシア人スタッフはなかなか手を焼いたことだろう。

脱いでも平気なのだろうか?

身を守るための服ではなかったのか?


もし私ならいったん脱いで、交渉し、ふたたび着られるように試みるのだが。

(しかしロシアの空港職員を説得できるとは思えない)


私がリアルに白装束の集団は見たのは、後にも先にもこれっきりである。


エピローグ

私が遭遇したこれら3つのエピソードはすべて実話である。

エティハド航空の機内をガラガラにしたのはなにか。

カフェのお兄さんの笑顔を奪ったのはなにか。

白装束の集団を生み出したのはなにか。


それは、、、


コイツだ!!!

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滅せよ!!!

人類の敵!!!

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