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2023年のRIOT MUSICオリジナル曲で、いろんなリズム(変拍子含む)を楽しもう!

どうも、ヤンです!

こちらは、私の企画「RIOT MUSICアドベントカレンダー2023」の12月14日付の記事になります!
これまで様々な方々が、RIOT MUSICに関しての記事を書いてくださっています。よければ他の方々の記事もどうぞ!

さて、今年の私の記事では、RIOT MUSICで今年歌われた「変拍子」の曲について紹介いたします!

今年の音楽業界メジャーシーンでは、スピッツ美しい鰭がAメロで8分の7拍子を取り入れたり、Mrs. GREEN APPLEケセラセラ8分の6拍子を使ったフレーズを入れたりと、変拍子が注目されるようになった一年であると考えています。

そんな2023年は、RIOT MUSICにおいても変拍子や4拍子以外を活用した曲が多くリリースされた年でもあります。今回はそのうち3つの例について、見ていきたいと思います!


道明寺ここあ「In the dawn light」

まず1曲目は、道明寺ここあさんの「In the dawn light」です。フルアルバム「Re:Volt」に収録されている、ここあさんの初のオリジナル曲「Fall in Sunset」と対になっている楽曲です。

この曲は、楽曲全体を通して4分の3拍子でテンポが進んでいます。3つの拍のかたまりでグルーヴィーに流れていく様が、朝焼けの美しい時間帯を見事に描いているように感じます。そして、ここあさん特有のダイナミックなフェイクとの相性もいいですよね!

3拍子は変拍子とは言い難い側面はあると思いますが、楽曲全体としてゆったりと進んでいく印象があるので耳に心地よくて爽やかなんですよね。この「In the dawn light」も、3拍子をうまく活かして、朝の時間帯に聴きたくなるような仕上がりになっていると思います。


凪原涼菜「PRELUDE」

続いて紹介するのは、凪原涼菜さんの「PRELUDE」です。こちらの曲は「ザ・変拍子」といっても過言ではない、変拍子要素がモリモリの曲となっております。

この曲はAメロは8分の8拍子8分の7拍子の繰り返しからなっており、Bメロは8分の6拍子、そしてサビ前に8分の2拍子を1回挟んでサビで8分の8拍子というノリやすいリズムへと段々と戻っていく構成がなされています。こう書くと非常に難しいように思われるかもしれないですが、それぞれの拍子は次の拍子へとつながりやすいように構成されていると私は考えます。

まず、Aメロの8拍子と7拍子の組み合わせですが、細かいかたまりで見ると「4」+「4」+「4」+「3」のリズムであると解釈できます。そしてBメロの6拍子は「3」+「3」のリズムなので、7拍子最後の「3」から6拍子最初の「3」へと自然に繋がるというわけです。そしてBメロとサビの間に2拍子が挿入されているのも、Bメロ最後の6拍子に2拍子を足して「3」+「3」+「2」=「8」の形を作り、サビの8拍子に繋げているのではないかと考えました。

この曲は間奏や2番でも変拍子の工夫が凝らされているのですが、これ以上は冗長になるので書きません(訳:僕が分からなかった)。こうして考察してみると、幾何学的でありながらも、曲全体で見たら壮大で、うまくまとまっている曲ですよね。そして何より、この難解な曲をRe:Volt2023にて初披露で歌い上げた涼菜さんがすごすぎる(ペンライト振る側の私としては拍が取れなくて迷子になっていましたが😅)。


長瀬有花「ほんの感想」

最後に紹介するのは、長瀬有花さんの「ほんの感想」です。この曲もまた、不思議な変拍子要素を持つ曲ですね。

この曲は基本的に8分の8拍子(もしかしたら4分の4拍子かも)で進んでいきますが、ところどころでいきなりリズムを崩してきます。まず出てくるタイミングがサビ前に4分の5拍子が2回だけ出てくるところなんですけれども、それ以上にこの曲においてニッチでかつ注目したいのは、やはりこの間奏明けのこの部分でしょう。

この部分では8分の11拍子からの8分の8拍子に戻るという離れ技が使われていますね。分かりやすく文字に起こすと、「こんだ / / / 」という感じになるでしょうか。しかもこの部分だけは、おそらく他の部分よりもBPMを上げていて、演奏も有花さんのボーカルもスタッカート気味になっているので、頭をバグらせにきているとしか言いようがないです(褒めてる)。難しいですね。ちなみにこの前の間奏部分でも変拍子使ってます。難しすぎる。

この曲を書いたいよわさんは、きゅうくらりんにて変拍子やテンポの変化を取り入れてバズらせている人なので、たぶん天才なんだと思います。そして、そんないよわさんと相性が良く、今までに3曲も提供してもらっている有花さんは、改めて不思議な雰囲気の楽曲が似合う唯一無二のシンガーなんだろうなと思います。


最後に

いかがだったでしょうか?この記事を通して、音楽でこんな面白い表現ができるんだ、この曲はどんなリズムで作られているんだろう、と興味が湧いてくださったらありがたい限りです。そして、来年のRIOT MUSICでも、変拍子がたくさん使われるニッチな楽曲が出てきたら嬉しいなと思います。個人的には皇美緒奈さんに変拍子を歌ってほしい…

では、また次の記事でお会いしましょう〜!

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