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「♯いまだからできること」の撮影機材について Vol.01 【前編】インタビュー動画の作り方

『やっぱり ドキュメント撮影ってすごい機材使ってるんですよね?』

映像を撮っていると言うと良くこう訊かれる

僕はこだわっては居るが

「すごい値段が高い」
「すごい大きい」
「すごいハイテクな」

といった機材ではない

「すごい僕にあってる」だけ

一番よく使っているカメラはそこらの大きな家電量販店で買ってこれるし レンズだって皆んなが好きそうなバカでかいズームレンズなどはあまり使わない

ただ 一般の人からすると『え…そんなモノが10万円するの?』という様な よくわからないモノが高かったりする

それはいろいろ効率や表現を考えてそうなるのだけどね

♯いまだからできることシリーズの機材

カメラ
FUJIFILM X-H1

レンズ
Zeiss touit 32mm F1.8

マイク
SHURE VP83F

フィルタ
Toffee variable ND filter

はい!!
めちゃくちゃシンプル!!

舐めとんのか!
というくらいの機材の少なさ!

でも 極論これでいいのです

下で一個一個見ていきましょう!

条件がハマると二度見する程良い画を描く カメラ FUJIFILM X-H1とETERNA

FUJIFILMのカメラを使う理由は
「ボケの丁度良さ」
「色味とグラデーション」
「コストパフォーマンス」

「ボケ」に関しては35mmフルサイズよりも APS-Cサイズで開放値の明るいレンズを使う方が昔のシネカメラと感覚が近くて色々良いから

「色味とグラデーション」はやっぱり富士フイルムに搭載された映画フィルムの特性を再現したETERNAがめちゃくちゃ使いやすいからですね
パラメータは簡単に言うとダイナミックレンジは最大にして黒だけデフォルトの0でそれ以外は全部下げで使ってます
このカメラは「北窓照明」だったり「縁側照明」だったりすると綺麗な暗部からの立ち上がりが出るのでそこがすごく気に入ってますね
だからそれを活かす撮影の仕方をしている部分もあります

最後に「コストパフォーマンス」だけど これは35mmフルサイズを造らない富士フイルムだからです

富士フイルムはAPS-Cと中判カメラのみで 『APS-Cでフルサイズを超える画質を』と頑張っています

その為 一番良いレンズ「フラッグシップレンズ」がAPS-C専用で全部揃っているので フルサイズをベースで考える他メーカーのフラッグシップレンズに比べて価格が安く APS-Cのレンズラインナップはピカイチなのです!

じゃぁ 最高か? と言われるとそうではありません

「オートフォーカス精度はイマイチ」
「時々エラーで電源が切れなくなる」
「ボディにイヤフォンジャックがついてない」

など欠点も多いですが…慣れると全く不便を感じないので大丈夫!

すごく僕に合ってる…いや 合わせてるのかな?

たった一本!? なんの変哲もない標準レンズ?! zeiss touit 32mm F1.8

♯いまだからできること に限定して言えば この標準単玉一本で撮影しています

理由は3つ

『描写力』
『距離感』
『軽さ』

『描写』はホント昔からZeissが好きで もちろん単玉なので描写は普通でもいいのですが 条件がハマると二度見するくらいピシッと被写体を切り出してくれるんです

この他にもZeiss touit 12mm F2.8も持ってますがハマった時の化け物感は12mmの方がわかりやすいですけどね

32mmは甘いところは甘いのでなかなか本性だしてくれないところも気に入ってますね

『距離感』というのは被写体との距離感というだけでなく 視聴者との距離感という部分が大きいですね

APS-Cで32mmというと人間の視覚の画角とほぼ同じ『ド標準』になります
だから簡単に言うと変な圧縮効果もワイドパースも無い『ただ見たまんま』です

今回 ♯いまだからできること はどこにでもいる一般人が困難に立ち向かっている姿を等身大で描きたかった

そして 視覚的にも変に演出するのではなくリアルに感じて欲しいという点で選びました

最後の『軽さ』
これはもうめちゃくちゃ軽くなりますからね

でも楽かっていうと別に楽じゃない

ズームできない分メチャクチャ前に行ったり後ろに下がったりしますからね

でもね それがまた良かったりします

ズームって足使わなくなるのでポジションとかアングルが自分の得意なところに知らず知らずのうちに偏っていまうという傾向があります

標準で足使って撮るとちゃんと被写体を観察しポジションを考えて撮影する様になります

これが意外と凄く重要です

癖で何となく撮っちゃうのは一番良くないんですよね

さぁ さぁ 前半はここまで!
後半に続く!!!

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