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「数字」は天からのメッセージ       2024年2月4日(日)その②

ユウ君にLINEをしていて、お互いおなかすいたね、という話になった。
ユウ君が「何か食べに行く?」と言ってきたので、姪っ子ちゃんが遊びに来ているのに悪いなと思い、「姪っ子ちゃんが行っていいよって言ったら行く。」と返事した。
すぐに「いいって。」と返事が返ってきたので、急いで準備をしてユウ君を迎えに行った。
あの日から会ってなかったから、ちょっとだけ緊張した。
一緒に暮らしだしてから、ずっとずっと一緒にいたから、数日会っていないだけなのに、1ヶ月くらいに感じていた。
迎えに行くと、ユウ君はいつもと全く変わらず、笑顔もない。
ユウ君はクールというか、感情を表に出さないタイプの人で、ニコニコ愛想笑いをしたりは絶対しない。
車に乗るとすぐ、どこにご飯食べに行くかのルーレットを見せてきた。
私達はよく、食事に行く所を悩むと、ルーレットアプリでルーレットを回して決めていた。
ルーレットが、近くの中華屋さんに止まった。ずっと気になっていたけど、行ったことのないお店。
私は、ユウ君を迎えに行っている時に、なんとなくそこに行くような気がしていたので、やっぱりそうかと思った。
お店に入ると、お客さんは、若い夫婦と小さな男の子の家族連れと、おじいさんが1人だった。
案内されたテーブルに座り、ユウ君は上海風焼きそばと餃子、私は五目野菜ラーメンを注文した。
私は話したいことが止まらなかった。ラーメンがきたけど、話したかったからなかなか食べ進まなかった。
私たちが食べ終わる頃、背の高い中年男性が入ってきた。
大きな声で店員さんに色々質問をしていた。ちょっと【変わった人】のようだった。
ユウ君はそういう【変わった人】にとても敏感なので、私の話が入ってこない様子だった。
私が食べ終わるとすぐ、「出よう。」と言って、お会計をしてくれた。
ちょっと変わった人だったねと話しながら車に乗った。
ユウ君に、この後どうするか聞くと、ゆっくりしたいと言うので、私の家に行くことにした。
車の中では、借金についての話をした。自分の失敗とか色んな事。
ユウ君も経験があるのだろう。すごく共感していた。
きっと、そういう人は沢山いるのだと思う。
『お金が足りないので助けてください。』『今月苦しいです。どうしようか。』とかが言えない。
言ったら怒られるんじゃないか、軽蔑されるんじゃないかと勝手に思いをめぐらせ、独りで悩みを抱える。
どうしようもなくなって、誰かに相談したり、何らかの法的手段をとって、反省して心を入れ替えられればいい。
でも、誰にも言えず、独りで悩み苦しみ、自殺してしまう人もいるのだ。
これはお金に限らず、人間関係もそうだと思う。
陰口を言わず、直接伝えればいじめは起こらないと思う。
辛いときは『助けて。』と言えばいい。
そういう事を今回の件でアオイが教えてくれた。

久しぶりに会ったユウ君に、私はずっと話し続けた。
この何日かで気づいた、沢山の事。
ちゃんと言葉で伝える事の大切さ。
その言葉をちゃんと聴くということ。

ユウ君は口が悪くて、でも自分でそれは治らないと思うと以前言っていた。
私は、そんなユウ君が、少しでも変わったらユウ君の人生は飛躍するのに、もったいないなと思っていた。
だから折を見て、少しずつ、私が今まで学んできた、生き方というか、人生という波を上手く乗りこなすやり方を教えてきた。(とはいえ自分でもなかなかできないけど。)
【言葉】には力があること。【言霊】の大切さ。ユウ君は素直なので、私の言う事をちゃんと聴いてくれて、この一年で随分変わってきていた。

ユウ君は16時からバイトだった。
ギリギリまで私の話を聴いてくれて、「久しぶりだったのに全然イチャイチャできなかったね。」と言って、少し急いで玄関へ向かった。
私は「行ってらっしゃい、気をつけてね。」と言ってハグをしてキスをして送り出し、小走りして行くユウ君の後ろ姿を見ていた。

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