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「数字は」天からのメッセージ       2024年2月4日(日)その⑥

コンビニに行く前に、カズ君から電話くださいとLINEが来ていた。
嫌な予感がしたけど、帰ってから電話をかけた。
この頃は毎日、カズ君とは密に連絡を取っていて、アオイの様子をお互いに把握しておくようにしていた。
この日も、アオイがどんな様子だったか、何を話したか、カズ君に伝えた。
私の話を聞いていたカズ君はとても冷静な様子で、「少し厳しい事を言うようだけど、」と言ってから、私が出て行ったことやお金の使い方が悪かったこと、借金の事など、そしてカズ君が大病をした時、自分がとても辛かった時に私が冷たかった事などの、積年の怨みを言ってきた。
私はただ聴くことしかできなかった。
散々言われたけれど、胸は苦しくならなかった。
だって全部仕方のないことだから。それは全て、今回のこの出来事のために。
でもそこまでの苦しみを、私に沢山の事を気付かせるために背負ってくれたのだと、感謝の気持ちでいっぱいになり、「ありがとう。」と言った。
もちろん「ごめんなさい。」も。

人は鏡というけれど、今回思った事がある。
神さまは誰の中にもいて、【私】に向けてメッセージを伝えてくれていると。
【私】が心を開いていれば、その心に向けて、相手の中の神さまの部分が顔をだし、必要なメッセージを伝えてくれる。
それは時に厳しい言葉の時もある。だけど、心を開いて聴けば、ちゃんと届くのだ。

この日記を書いている時に、初めは【聞く】と書いていたのだけれど、何か違和感を感じて、【聴く】と書き直した。
漢字には意味がある。
【聴く】という文字は、「耳」の象形と上にまじないの印「十」をつけた目の象形と心臓の象形。「まっすぐな心」の意味から、耳を突出し、まっすぐな心でよくきくを意味する【聴】という感じが成り立った、と書いてあった。
「まっすぐな心でよくきく。」
アオイがいつも何度も言っていた。「ママって全然きいてない。」
私は、誰の話もちゃんと【聴いて】いなかった。
いつもぼんやりうわの空で、聞き流していたのだと思う。

アオイは、片方の耳の形が生まれつき丸くなっていて、親戚のおじさんから「アオイの耳はいい耳をしている。人の話をよく聴く耳だ。」と褒められた。
アオイはその耳を気にしていたのか、いつからか耳に沢山のピアスをするようになっていた。
それはだんだんエスカレートして、耳だけではなく、顔や唇にまで。
これも、自傷行為なのだろうと思っていた。


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