見出し画像

J1第33節湘南ベルマーレ対横浜FCをプレビュー!

1.予想される試合内容

画像1

湘南ベルマーレと横浜FCは、直近3試合を観る限り、どちらもハイプレスからのショートカウンター戦術を施行しています。湘南ベルマーレは上位勢との戦いが続きましたから、そのような戦術を取り入れたのかもしれませんが、湘南にとってハイプレスからのショートカウンターは得意中の得意であり、湘南が勝つ上での生命線です。この試合も点を取るために施行してくるでしょう。
一方、横浜FCもハイプレスからのショートカウンターで得点を量産しています。新加入のサウロミネイロ選手は決定力が抜群にあるストライカーです。しかし、彼の魅力はそこだけではありません。強度の高いプレスをチームと連動して行えるのです。裏への抜け出し、ポストプレー、ハイプレス。彼のチームへの貢献度の高さが横浜FCの好調を支えています。また、横浜FCの前線の選手はシュート意識が非常に高いです。前にシュートコースがあれば、迷いなく振り抜く、そんな躊躇のない思い切りの良さが得点に繋がっているシーンをよく目にします。調子の良さは明らかです。戦術を変えずに湘南との一戦に臨んでくるでしょう。
さて、両者ともハイプレスを仕掛けてショートカウンターで得点を取ることを狙うチームです。どちらもビルドアップを下手にすると、相手の術中にハマる可能性があるため、なるべく簡単にボールを前進させ、ポゼッション時のリスクを減らす、要はロングボールの多い試合になるのではないでしょうか。お互い守備でリズムを作りたいはずですから、プレス強度は高いでしょう。多くトランジションが起こることも予想できます。
これで大枠の試合展開予想ができたので、ここからは私が希望する(予想する)戦術プランを語っていこうと思います。

2.前半はタリクと町野の機動力重視コンビで!

画像2

湘南は前節の鳥栖戦でウェリントンのポストプレーを完全に封じられてしまいました。それにより、ボールを前進させることとマイボールの時間を創出することが出来ず、鳥栖の一方的な展開が続きます。ウェリントンのポストプレーが封じられた原因は相手の縦にコンパクトな守備にあります。ウェリントンにボールが入っても、すぐに囲まれ相手ボールになってしまいました。しかし、この状況を打開する方法があります。相手ディフェンスラインの裏を狙い、ラインを押し下げるのです。鳥栖戦でなぜ湘南がこの方法で修正を行わなかったのか、私にはわかりませんが、非常に有効な手段であることには間違いありません。相手のラインが押し下がれば、ライン間にスペースがうまれ、ビルドアップがしやすく、相手のハイプレスを掻い潜る事ができますし、ロングボールで裏が取れれば、そのままシュートチャンスになります。この戦術プランを施行するのであれば、湘南のFWはタリクと町野が最適解なのではないでしょうか。HOME福岡戦で魅せた2人のコンビネーションは得点の可能性を十二分に感じさせるほど成熟していました。
ただ、このように考えているのは湘南だけでなく横浜FCも同じことです。湘南のハイプレスは縦と横に非常にコンパクトな陣形で仕掛けます。狭いスペースでのビルドアップはプレッシャーが掛かりやすく非常に危険です。横浜FCもコンパクトな守備陣形の裏のスペースをロングボールで狙ってくるでしょう。故に、前半は攻守の入れ替えが多く、ロングボールの多い試合が予想されるわけです。

3.ウェリントンは後半から使え!

画像3

前半に両チームともハイプレスを仕掛け合えば、後半になり両者のインテンシティは落ちるでしょう。そして、どちらもハイプレスを諦め、リトリートからのゴール前で守備ブロックを形成するのではないでしょうか。横浜FCの【5-4-1】でゴール前まで引いたブロックをショートパスで崩すのはかなり難しいです。そこで湘南の大砲(バズーカ)、”ウェリントン”の登場というわけです。ウェリントンは試合の流れを変えられる湘南で唯一の選手です。リードしている状況、イーブンの状況、ビハインドの状況、どの状況に投入しても試合展開を好転させられるでしょう。横浜FCには高身長の外国人FWがベンチに控えています。セットプレーの高さ対策としてもウェリントンは一役買うわけです。前半でインテンシティの高いサッカーをし、疲れた横浜FCディフェンスとしたら、後半に体力MAXのウェリントンが入ってくることにどれだけ恐怖を抱くことか。そして、もし湘南が横浜FCにリードされビハインドの状況であった場合、三幸をぜひ投入してほしい。低い位置でゲームメイクできる選手は湘南に彼しかいない。長短を織り交ぜた正確な三幸のパスで相手を押し込んで、ウェリントンのヘッド。想像に容易いこの画を山口監督は描くべきではないでしょうか。

4.まとめ

勝たねばならないこの状況をぜひみんなで楽しみましょう!
One Bellmare!!To the Victory!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?