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ご褒美日

iyamori(スナック)


「ぬああああーーーっ!

先生!せんせ!せんせ!これはあかん!あかんやつや!あかんねんて

、、これをうとてくれはるとは、、、ガクリ」



笑笑



うとてくれはる 笑

何があかんのか 笑







ーーーyamoが暮らす横浜市青葉台のとあるヒマなスナックの店内ーーー



昨日は、yamoが週1でバイトしている「スナックのバイト日」だった。



ご縁が有って、毎週土曜の夜にyamoは「スナック」でバイトをしている。



yamoは酒が苦手でほぼ飲めない。

タバコは大っ嫌いである。

受動喫煙なんて言語道断だと思ってきた。

そしてカラオケも苦手だ。

歌が下手くそなのだ。声が出ない。喋くってる声は無駄にデカいのにだ。

バイトを始めたばかりの頃は、お客さんに「歌ってよ〜」と言われて、いやいや下手なんでスミマセンと断って、ママに烈火のごとく怒られてびびった。笑

ちゃんと丁寧にお断りしたのに、、と思っていた。



下手くそは理由にならない!

歌が上手ければみんな歌手になってるのよ!

「一生懸命歌わせて頂きなさい!!」と、怒られた。

笑 懐かしい。



そんなyamoが今では、なぜか楽しく毎週土曜の夜は「カラオケスナック」でバイトをしているのだ。

毎週まあまあそれなりに楽しく過ごせるのだけど、昨夜は特別楽しかった。



たまに有るのだ。そういう日が。

yamoはそういう日は「ご褒美日」だと思っている。



めちゃくちゃ歌が上手いお客さんが来店してくれる日だ。

で、そのお客さんがyamoの大好きなミスチルやサザンやドリカムあたりを網羅してくれたりすれば尚ご褒美だ。

たまに居るんだよなと昨夜も思った。

本当に何を歌っても上手い!!という人は居る。

そういう人がなぜかこのヒマな横浜のスナックに、yamoの出勤日に来てくれる奇跡に感謝する。

いやマジで。



で、カラオケスナックで歌ってるだけではもったいないな〜〜と思って、そのままその「歌がめちゃくちゃ上手いお客さん」に言ってみると、大概のその歌が上手いお客さんはどこかで音楽活動をしていた経験が有ったりする。

ですよね?さすがでしたスミマセン👍

そりゃあそうかと改めて自分の無知と知恵の浅はかさに顔が赤くなる。



昨夜のご褒美お客さんは、関西弁だけど横浜で暮らしているご兄弟だった。

おいくつぐらいなんだろう?

兄は40代後半かも。50かな。

入店してすぐにタカジンのなんとかってヒット曲を歌ってみたらびっくりするくらい上手で、すごいすごいと他の(常連さんたち)お客さんたちにもはやし立てられている途中で、ヒューヒュー言ってくれるそのお客さんたちに挨拶のつもりで帽子を取ったらツルっぱげで、もう店内大爆笑だった。上手いのよ。帽子を取るタイミングとかも。なんなのアレ。関西人ってなんなのよ。



弟は30代?



夜も21時を回ろうとしてた頃だった。

店の扉を開けて「2人なんですけど〜」と入ってきたその中年の兄弟は、あっという間に店内を大盛り上げにした。ぎゃっはっはっはと、先に居たおじいちゃんやおばあちゃんたちを巻き込んだ。

その、マイクを持ってタカジンを歌おうとしている兄に対して、イントロが流れた途端に兄弟の弟の方が見せたパフォーマンスが、のっけの「ぬああああーーー、、それをうとてくれはるとは」というやつね。入店してすぐよ?どうなん?それ。



笑笑笑

もうね、全力なのよ。

全力で、「せんせ!それをうとてくれはるんですか!」って。

うむ、まかせなさい的にうなづいちゃってさ、兄。ドヤ顔でスタンばってる。

弟のガクリっとするそれだって、スナックのカウンターに設えられてる足の長いスツールに座ってる所から、あああああーーーってずり落ちて見せてくれるの。

目の前で繰り広げられる全力すぎるそのパフォーマンスに、私は異次元を感じて、一瞬どう触ったらいいか迷った。とりあえず笑った。



その異次元の2人がyamoとデュエットしたいと言ってくれたので、別れても好きな人なら歌える!(最近は他にも歌える)と言ったら、兄弟で「昭和!!」良いね良いねと大乗り気で、それも私はすっかり気持ち良いわけ。

「じゃああその別れたら次の人!!」(弟)

「世代か 笑」(yamo)

「、、いや、未練がましいこと言うたらあかんのよ」(ボソボソと兄)なにがあった兄 笑

そしてこれも全力で、そして実に上手い🎤

♬🎶わあ〜かれたら〜〜🎶次の人〜〜🎵 (yamoと兄)

(全力で弟)ハイハイハイハイ! 



笑笑 最高か😆 おもろすぎる

楽しいのよ。ホントに楽しいの。

笑ったな〜〜

こっちがお金払わなきゃ悪いなって思っちゃう。



山口百恵の『サヨナラの向こう側』をリクエストされて、「一生懸命歌わせて頂いて」、ええ歌やええ歌や、ホントに百恵ちゃんキレイからどうのこうのとしみじみ2人とも聞いててくれて、、yamoがラストやれやれと少し早めにマイクを置こうとしたら、ああああーーっっ!!!あかん!まだ早い早い早い!!って、、

2人でカウンターの内側のyamoに両手で止めに入ってきてね 笑笑

ここ1番大事やねんで☝️と。 マジ笑う

兄弟でぎゅうぎゅうにくっついて立ち上がって、カウンターに身を乗り出してyamoに向かってくるの。迫力。逃げたわよ。

逃げながら笑ったわよ。



つまりね、マイクを、最後のコンサートでは百恵ちゃんはステージに置くのよね。

で、深くお辞儀をする。

それをyamoにもやれと言うわけ。

それせな終われへんと。終わったらあかんねんと。



やったわよ。やり直しよ。結果、合格をもらってチャンチャン🎵



そんなタイミングでママ。

「なになにご兄弟なの?」

「そうなんですって」(yamo)

「へえええ〜似てないわね?貴方がお兄さん?」

「っなわけ有るか!!見たら分かるやろ!!」(弟)



確かにな。でもママも冗談だったと思うぞ?

てか、間髪入れないところがすごい👍

っなわけ有るか!!て

私には弟がマジで切れてるように見えた 笑

その横で兄がyamoにボソボソと、「、、それはまあな、、気持ちは嬉しいねんけどやな、、まあどう見たって俺が兄やろ」と、帽子も取って、なぜかyamoにボソボソボソボソと耳打ちするように喋る。

きゃははゴメンゴメンとおちゃらけて見せるママを凝視してる弟。



どこ見てんねん て 笑 怖いわ弟 切れんなや

な〜〜んちゃってと、シャ乱Qの『シングルベッド』を歌ってもらいました🎵名曲。



歌が上手い関西弁の横浜住みの兄弟の話しでした。

最後まで読んで頂いてありがとうございました♪

あの兄弟の名前聞くの忘れてたな〜〜。

また来てくれるといいな〜〜。

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