党としてはどこも傷つかなかった衆議院選挙

結論

党利党略がきれいにはまった結果、無難な数字に落ち着いた

1.自民党

絶対安定多数を単独で確保できた。しかし、自民党の派閥領袖の石原伸晃氏を筆頭に大臣経験者、党三役にいたるまで落選。しかし、議会は数です。選挙に落ちたらただの人。どぶ板選挙のありがたみを知らない方は落選して当然とは岸田首相も思っていることでしょう。

2.公明党

当然のように狙った小選挙区は全勝。気に入らない自民党議員は大物であろうと落選させる。与党最大派閥は細田派でなく公明党だと示せた。手堅い。圧倒的組織力。選挙に強いのはうちだというのを見せつけた。

3.立憲民主党

手堅く議席を伸ばした。自民党の批判票+連合の力はまだまだあるなと見せつけられました。惨敗といってるメディアも見ましたが、いや手堅く伸ばしたでしょう。あらたなる55年体制の始まりを感じさせる。もう壊れていてもおかしくない党組織だがいまだ健在。いまだに民主党政権時代は悪夢だとわらわれているのにこの議席確保は組織力の強さが出ている。旧民主党色が強い議員が落選しているのもよい。

4.日本維新の会

公明党が立てたところ以外、すべて大阪の議席を持っていく。The Local 政党極まり。大阪以外で初めて兵庫県でも議席を獲得。法案提出議席を確立。より独自色を出していける。今回一番成功した政党。ただ与党になれるビジョンがあるのかはわからない。松井代表は政界引退を宣言しているので自力で世代交代している点も組織としては〇。

5.共産党

かねてより全区で議員を立てることに疑問を感じていた党員が多かったことから今回立候補者の削減に野党共闘という名目で実現可能。日本国内全区に立候補者を擁立できる組織力は健在。手堅く議席を守りつつ、党の出費を抑えた経営手腕が光った今回。共産党は資本主義に飲まれていくのだろうか。

6.国民民主党

個人的に一番注目していた政党。前職6名全員議席を確保。風が吹けば飛ぶ政党を維持した玉木代表というより、良いブレーンがいるんだろうなと感じさせた野党。野党としてまだここにいると立ち続けている。改革中道路線がうまくいったというより、右に少し寄せたことで立民よりまだましなんじゃなかと思わせた戦略はお見事としかいいようがない。

7.社民党

まだだ。まだ滅びんよと言い続けている政党。一人55年体制をまだ体現し続けている。そしてそのともしびを引き継いだ。もはや古典芸能の美しさのような様式美を感じる。そして、それを支持する一定数の期待を維持し続けている。まだ終わらない。一番信念というか気概を感じた。

8.れいわ新選組

俺たちはワンイシューでもなければやりたいことははっきりしている。ぶれない。手堅く議席を確保した。我々は政党である。一時の感情で動いているわけではない。一時ハックして1議席を取れればよいわけでもない。ただブレーンに恵まれていない。比例で勝っていたのに公明に議席を渡してしまった。もう少しよい選挙ブレーンがつけば3議席はとれている。

結論

党利党略がきれいにはまった結果、無難な数字に落ち着いた。憲法をかえないといけないような事態になっても衆議院は3分の2は集まるでしょう。そしてどこの党も来年の参議院選挙は同じやり方でもまあまあ勝てると思うのか、それとも風が吹くのか。非常に楽しみな結果に収まったと思っています。

個人的な感想

自民党と野党の違いはニューフェースじゃないかと思っています。維新が躍進したのは吉村知事が連日テレビでもてはやされ、大阪はコロナ対応うまくいってないかもだけど私は頑張ってますというアピールができた点。もう旧民主党政権時にでかい顔してたやつじゃなくて、立民を救うニューフェースが出てきてほしい。私が立民のブレーンなら枝野代表を勇退させたいが、それをやると最悪分裂する。けど若いのに道を譲らないのは老害のやることだと少し思った。

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