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管楽器とコロナのこと②

音楽が命!

前回、私を含めて『趣味でやっているような大人』はもうしばらく我慢なさいよ、というようなことを書きましたが、実際、コロナが出始めた2020年はほとんどの人が何らかの形で活動を制限されていたと思います。
例えば公民館などの普段練習に使用している公的な施設が閉鎖されたり、団員が所属する会社などからの指示で、仕事以外の活動を制限されたような話も聞きます。

2021年はこんなにずっとだったんだなぁ…

ですが、2021年も後半になってくると、緊急事態宣言が蔓延防止等重点措置に切り替わったり、ちょっと外的な制約が緩むと『音楽は私の一部分』『音楽は心の栄養』とかなんやかや理由を付けて活動を再開し始めた個人や団体が多かったように思います。

私の周囲にも何人もそういう人がいて『そこまで好きで好きで仕方が無いのならなんで突き詰めてプロにならなかったの?』と思います。
周囲で多いパターンとしては中学、高校の吹奏楽でちょっと人より頭一つ抜きんでていただけで勘違いして、適当な音大や専門学校に入っちゃったりして、もちろん運やお金などの外的な要因もあるでしょうが、突き詰めるだけの根性も持てずに、当然プロには遠く及ばず、『好き』という気持ちだけを拗らせて、私のようなアマチュアと同じ団体なんかで吹き散らかしている人のなんと多いことか。
そこまで大切なものなら、自分だけでなく他人の命に関わる感染症が蔓延している間くらい、少しくらい我慢できないものかねぇ…と思いますが、同時に、我慢ができないそのままで大人になってしまったのだな、とも思います。

覚悟のある人

今は、いわゆる外的な『制限』のない期間に入って(おそらくこれからもあまり強い制限は出なさそうな雰囲気ではありますが…)ほとんどの団体が活動を再開していることと思います。個人的には『まだちょっと…』とは思いますが、一方で『そこまで考えているならいいんじゃない?』ということも思わないでは無いです。

具体的には
演奏の場で感染しても個人の責任で、それによるすべての不利益に関しては全部引き受ける覚悟のある人
…というとやや大げさですが、例えば社会人で一人暮らし、仕事含め他での感染対策はしっかりしていて、万が一感染しても仕事に穴をあけるくらい、という方はまぁお好きにすれば、と思います。
また、例えば夫婦2人暮らしで、家庭内感染は一蓮托生というコンセンサスがしっかりと取れているご家庭なんかも良いでしょうね。坂本先生のおっしゃるように、そう、リスクを受容できるかどうかだと思います。

避けた方がいいんじゃないかな…

逆にわかりやすい例でいえば、高齢者やハイリスクな疾患を持った方と同居されている方は避けるべきでしょうし、事実そうされている方も多いと思います。(私の知っているところでは『自身が医療従事者なので』という理由でコロナ後にすぐ休団している方がいらっしゃいました)
あと、これが一番該当する人が多くて、且つ、忘れられがちだと思うのですが、ご家庭にお子さんがいらっしゃる方には、
『リスクを本当にちゃんと理解していますか?』
とピンポンダッシュをして回りたいところです。

『第6波での感染経路は家庭内感染が多い』というような話が出ていましたが、当たり前ですが、家族の誰かが家庭に持ち込まない限り、家庭内で感染は広がらないんですよ。とはいえ国の出している注意事項は理想ではありましょうが一般の日本の家庭ではほぼ不可能かと思います。
(とはいえ、ご近所に中学生の子供が感染したものの、普段からあまりに家族の生活時間がバラバラ過ぎて、他に感染者を出さなかったご家庭がありました。ある意味奇跡)

となると、当たり前ですが家庭に持ち帰らないようにするのが一番で、大人はどうしても仕事で外に出ないといけない場合があり、それはそれで仕方のないこととして、であればこそ、それ以外でのリスクは最低限にするべき、と思います。

あなた大人でしょ?

これも少し前に『子供は学校で部活やったりしてるのに、何で大人だけ我慢するの?』という人がいたのですが、いや…だって…あなた大人でしょ?の一言に尽きます。
ただでさえ感染した家族の濃厚接触者になっただけでも登校できなかったり、イベントに参加できなかったりするのだから、大人がそれの邪魔をしちゃあダメですよね。先日こんなtweetを見かけました。

そういうことです。

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