月曜日

ドアが開くと思いがけず頭に浮かんでいた人間が現れた。
そいつは私の机の上に置いてあった英語のテキストをパラパラめくってしきりに、やるじゃん、とか、さすが、とか言って褒めてみたかと思えば、問題か解答解説だかを読んで、何言ってんだよ、などと適当なことをだらだらと言って見たりした。
私がそのちょっかいを楽しむとも楽しまないともつかない態度で、つまり追い払うことはしないでいると、笑ったり、綾波の金ズルめ、とステレオタイプを口にしてみたりして、間が持たないと思うと一階に降りていった。

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