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【メイド備忘録】Wikipediaサムネの黒人メイドさんの話

Googleで「メイド」と検索するとまず、Wikipediaサムネの黒人メイドさんの白黒画像が出てくる。暖炉の前でかがみ、スコップを掃除をしている姿のだ。この画像はいつも、メイドに幻想を抱きまくりのぼせ上った私の頭を冷やしてくれる。

メイドは私が思っているような存在じゃない。
低賃金で重労働を強いられる女性、それが本当のメイドだ。

いっぽう私が思い浮かべるメイドといえば、
きれいな黒いロングのドレスにレースがついた白いエプロンとヘッドドレス、革靴に、行儀よく結んでまとめあげた髪。美しいティーカップとスコーンを銀のお盆に乗せ、凛とした姿でスカートとフリルを揺らしながら主のもとに運ぶというものだ。

バカがお前、ヤミエッタ!!!!!!!!!!!
そんな訳ねーだろ!!!!!!!!!!!!!!
頭ゆるゆるすぎるにも程があるだろ!!!!!!!!!!!!!!

当時のメイド達の立場や苦悩や扱いも考えずに!!!!!!!!!
何の苦労もしてない親のスネかじり女が!!!!!!!!!!!
メイドの真似事して美化してんじゃねえよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

そんなにメイドに憧れるなら!!!!!!!!!
いっぺん当時のメイドさんにでもなってみたら???!???
そしたら現実がわかるよ!!!!!!!!!!
メイドっていうのがそんなにいいもんじゃないってね!!!!!!!!!

…と、
Wikipediaのサムネを見るたびに、いつもこんな気持ちになる。自分が嫌になる。

私がメイド服で活動するということはつまり、メイドのごく1部のみを見て美化して、反対にこれまでの歴史で辛い思いをしながら働き、生き抜いてきた多くのメイドの女性達の事を無かったものかのように無視しているということなのではないだろうか。

たぶん多くの人が「気にする事はない」と言ってくれるかもしれないが、私はこんな私が許せない。この事について誰も私を責めないが、検索の度に出てくる黒人メイド女性が、私は責められるべき人間だという事を思い出させてくれる。

(ただの考えすぎ?他のメイド活動者さんも、こんな風に自分を責めたくなる時があるのだろうか?…)

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