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PTA加入問題と個人情報

2017年は、PTAにとって大きな変革が必要な年であった。

もちろん後から考えると・・・といことであり、当時の私はそんなことも露知らず、よくも無事に過ごせたものだと、今になって背筋が凍る思いがする。

PTA会長就任の直後、2017年5月 個人情報保護法が改正された。これまで5000件未満の個人情報は法の適応範囲がであったものが、個人情報を扱うすべての団体がこの法律の縛りをうけることになる。

つまり。各学校PTAもその対象となる。

ときを同じくして2017年2月熊本PTA裁判が和解で終了する。(※こちらは、調べてもらうとたくさんの情報がとれますので、詳細はそちらで)

ふたつの問題は、PTAの任意加入問題を浮き彫りにした。

これまで、学校入学と同時にPTAにも入会しているものと扱い、PTA会費の引き落とし等を学校費用と同時に学校がしていた。これを任意加入などといい、あたり前のこととされていた。

熊本の裁判では、退会とPTA費の返金を求めて争われ、どの段階でPTAに加入した(している)のか ということが争われた。

個人情報保護法の改正は、PTAが扱う個人情報の収集方法・管理が規制されるということで、つまり学校から生徒・保護者の名前や連絡先といった個人情報を本人の承諾なしに提供を受けることができなくなる。

ということは、生徒の名前や親の名前・連絡先が必要ならば、PTAとしてその入手をしなければならない。すると、個人情報だけ提供してもらうわけにいかず、おのずとPTA入会の意思確認を要することになる。

現代社会においては、すこぶるあたりまえで、普通のことであるように思えるが、ちょうど変革の(普通になる変革?)時だったのかもしれない。

PTAもいち組織。加入のメリットがなければ、加入者もお金も集まらまい。資本主義経済では当たり前の話。今後加入しない退会するという人が現れる可能性があるという認識で活動をしていかなければならない。

素晴らしいタイミングでの会長就任(笑)

こんなの聞いてないよ~!

困った困った!

と随分考えを巡らせた記憶があるが、かえって初めのタイミングでよかったのかもしれない。


好きでなったわけでない。


会員が望まなければ、存在意義がなければ、不要な組織ということだ。

以前リクルート出身の藤原和博さんが、杉並区の和田中学校の民間校長になられた時の話をなにかの講演で聞いたことがあった。数ある改革の一つにPTAを廃止、「地域本部」たる組織をつくられたと聞いたことがあった。

一年やってみて、とにかく現状を把握。


不要であれば、解散すればよい。


数十年に及び引き継がれてきた伝統に終止符を打つのは気が引ける部分もあるが、PTA解散・・・それも卒業生である会長がやるのですから、理解も得られよう!と勝手に思い込んで、情報収集の日々。

サラリーマン会長ですので、すべてはなかなか難しいのですが、時間が許す限り私以外の役割の関連行事にも顔をだすところからはじめました。

授業参観・・・中学校でもあったの?

中学総体の応援・・・一人で応援(寂)

PTAバレー大会の応援・・・女の園

会計監査・・・ただただ見てるだけ

地域の夏祭り・・・6カ所!


批判も賛同も現場をみてないとわかりません。


個人情報の対応だけ規約の制作や方針の発信をやって、幸いPAT会長は5月就任なので、「加入確認」までには、一年の猶予がある。

こうして、PTA会長としてのスタートを切った。


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