音楽理論のメリットは?

1、はじめに

生徒さんから『音楽理論を習得することの必要性は何ですか?』とご質問いただきました。

確かに音楽理論は専門性が高く、楽器愛好家の方全員が習得しているわけではありません。

ただ、習得しないで演奏や練習するより習得してからの方がメリットはかなり多く、ぜひ習得してほしいと考えています。

例えばそのメリットをいくつか挙げるとすれば、

・ほとんどの楽曲で楽譜が覚えやすくなる
・自分なりに演奏内容を変えられる
・アドリブで演奏できる
・作曲できる
・仕組みを知るとより深く楽曲を理解できる

などなど。。

特に楽譜が覚えやすくなることや自分なりに演奏しやすくアレンジできることはとても大きなメリットだと思います。

2、何から勉強すべき?


まずはコードの仕組みについてわかるようになると良いです。現代の音楽でコードのない音楽はごく少数です。ほとんどの楽曲にはコード進行が存在するので、仕組みを知ることが理論を知る第1歩と言えます。

具体的には、

①コードは何のためにあるのか
②コードの種類や分類方法
③代表的なコード進行
④テンションの入れ方
⑤コードとメロディの関係

の5つがコード理論の大枠です。

3、何を使って勉強するのが良いか?


たくさんの理論書がありますので、本屋さんや楽器店に行ってパラパラと読んでみてわかりやすそうなものを2〜3冊買うといいと思います。

 また、最近だとAmazon unlimitedに無料で読める本もかなりあります。

ページに沿って読んでいき、意味がわからないところを理論に詳しい人に聞いたり、知恵袋に質問してみたりするといいかもしれません。もちろん私でよければいつでも解説いたします😁

まずは直感的に自分に合ったテキストを購入するのが大事ですので、いろんな本屋さんや楽譜コーナーに足を運んでみて試し読みしたり、Amazonを利用してみましよう。

4、理論習得後のメリット具体例

コード進行には著作権はありません。ですので、例えば、同じ種類のコード進行を使っている曲は覚える手間が省けます。

一番多い進行でカノンコードの曲などがそれに当たります。

こんなにありますが、みんな同じコード進行だとわかってればとても楽です。

また、

コードの分類のうち、ダイアトニックとノンダイアトニックがわかると、使える音の違いがわかりますので出して良い音とそうでない音の区別がつき、間違えにくくなります。

ダイアトニックコードは基本の音階だけで作られたコードなので、使われる音は全て基本音階(Cキーならドレミファソラシ)だけですし、その他のノンダイアトニックもセカンダリードミナントやサブドミナントマイナーなどの分類を知れば、使用する音階を特定でき、曲の理解が格段に早まります。特によく登場するⅢ7やⅣmでの音使いを識別できるのは大きなメリットです。

その他として、

曲の枝葉末節を区別できるようになることが大きなメリットです。

曲の根幹をなす大きな幹の部分は変更することはできませんが、小さな枝葉は少し変更したり、場合によっては切り落としても曲の印象は変わりません。

とかく限られた練習時間で、できない部分だけを懸命に繰り返して練習してしまうケースを見受けますが、その部分が曲全体のどのくらい大切な部分かを客観的に判断できるので、トータルで曲の完成度が上がったり練習時間を短縮できます。特にベースラインやVocalのバックなどは目立たないので、理論がわかれば弾きやすいように変更して全然OKです😌


以上、音楽理論の必要性に関してざっくり説明してみました。

後日時間を見つけて、理論がわかっている場合のメリット具体例も書いてみますね😄

参考になれば幸いです。








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