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厄除け

毎年、小正月のころ行われるのが、厄除け祈願である。全国の寺院で厄除けの祈祷を行っており、有名な寺院も多いと思う。厄年の人は、厄落としというのかもしれない。

松本市内では、一番は牛伏寺ごふくじである。松本・安曇・木曽地域一帯から、お参りに来る。その次は放光寺ほうこうじである。松本の中心街の人は、歩いていくこともできる放光寺に行くことも多い。三番目は大わらじで有名な大安楽寺だいあんらくじであろう。大わらじの上を歩くと足腰が丈夫になると言われている。なお、このほかにも祈祷を行う寺はいくつかある。

かつては、14日の夕刻にお参りに出かけていたが、15日が休日でなくなってから、牛伏寺、放光寺、大安楽寺ともに、成人の日の前日の日曜日と、成人の日に祈祷が行われるようになり、夜でなく日中にお参りする人が多くなってしまった。もちろん、いまだに15日に行う寺もある。

牛伏寺、放光寺の場合は、寺の境内にだるまを売る露店が何軒も出る。そこで、だるまを買う人も多い。飴市で、本町、伊勢町、中町の子供会がだるまを売っているのと同じ日となっている。(この2年間、飴市は中止しているが、だるま売りは行っている。)

「松本だるま」という眉毛が麻の太い毛のだるまがあるが、松本だるまを売っていることは少ない。昔、養蚕農家がお蚕さんがよくとれますようにとお願いするためのだるまである。農家が副業で製作していたが、今では、松本市内の1軒のだるま店でのみ製作されているらしい。

厄除けが終わると、正月も終わってしまったと感じられ、普段の生活が戻ってくる。








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