見出し画像

ヘッドハンターに注意!

先日、ヘッドハンティング会社の社員を名乗る若い男性から電話がありました。
「あなたのお人柄とお仕事の技量を見込んだ経営者から、ぜひ入社してほしいとのお話がありました」と言うのですよ。

ハンサムさとか上品さを見込まれるならともかく、人品骨柄を見込まれる覚えはありません。ましてや、仕事ができる男などと因縁をつけられる覚えはない!

なので、「人違いでしょう」と答えておきました。

ところが相手は、これで引っ込むようではヘッドハンターは務まらないとばかりに
「間違いなく、あなたを見込んで、とのことです」と、しつこく食い下がってきました。

狙われているのが(見込まれているなんて言われるには慣れていないので)自分で間違いないと言うなら、考えられることはただひとつです。
「それは見込み違いというもんだ。その経営者は人を見る目がまるでない。そんな経営者は信頼できないから、その会社でお世話になる気にはなれません。あなたも、そんな経営者を相手にしないほうがいいよ」とアドバイスして電話を切りました。

だいたいだねえ、あと一年もたたずに定年を迎える人間をヘッドハンティングしてどーすんだ?

こういう電話を受けて「俺も捨てたもんじゃないな」とか「俺の実力をわかってくれる企業がある!」と喜び勇んでヘッドハンターに会おうという人がいるのでしょうか?

そういう人が、オレオレ詐欺や還付金詐欺やパンプキン商法に騙されるのでしょうねえ。鼻の下を伸ばしてヘッドハンターに会おうものなら、「先方は入社時のボーナスとして300万円用意しているそうです。当社としてはまず、仲介手数料として3万円いただきます」などと言われるのがオチでしょう。

軽く済んで、ヘッドハンターの指定した場所に行っても誰もいなくて、おかしいなと思ってキョロキョロしながら6時間も待ち続けているマヌケな動画を公開されるくらいですよ。

最悪なのは、ヘッドハンティングを装った新手のリストラですな。転職を決めて退職手続きをしたとたんに、「すいません、先方の会社がつぶれちゃいましたー」という展開です。藤子不二雄A先生のマンガなら、版画みたいな絵になってメガネがひび割れるトコロです。