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相倉集落を堪能して帰路につく

2023年11月25日(土)
富山~高岡~五箇山旅行も最終日。
旅はいつか終わるもの。おうちに帰らなくちゃあね。

五箇山荘で朝食をとったあとは、フロントでサービスされているコーヒーを飲みながら荷物を整理してから出発です。
世界遺産バスは、9:52に上梨を出発し、相倉口へは10:00着。バス待合室にあるコインロッカーにスーツケースを預けて、いざ、相倉集落へ。
ちなみに、この日の世界遺産バスは普通の路線バスみたいなタイプでした。世界遺産バスはいくつかのタイプが運行していて、前日(2023年11月24日)に乗ったような新しくてきれいで乗り心地のいい都市間高速バスタイプは少ないのかな……。

相倉口バス停の写真は撮ってなかったので、ここでもグーグルストリートビューを発動します。


このバス停から集落までは、ゆっくり歩いて10分くらいでしょうか。急ぎ足でいけば5分と少しかな。でも、ゆっくり行きましょう。なお自動車で来た場合は、バス停前を通ってそのまま集落にある駐車場まで行くことができます。ですが、ここは歩いて行ったほうが相倉集落との出会いを堪能できる気がします。

相倉集落に入るには、こんな風に山の斜面にうがたれた道を通っていくのですが。

※グーグルストリートビューを発動

こんな風に、「おっ、そろそろ相倉集落に着くんだな」という予感がしたと思ったら。

※グーグルストリートビューを発動

突如として視界がひらけて、合掌造り集落という別世界に遭遇するんですよ。

※グーグルストリートビューを発動

から、ここは歩いてゆっくりと相倉集落に入るのがオススメです。まあ自動車でブブゥと走っていて、気がついたら相倉集落という別世界だった、というのも悪くはありませんが。

菅沼のこじんまりとした世界とは、また別の観があります。本当に、急に別世界がひらけた、別世界に迷い込んだという感じですね。

相倉集落というワンダーランドを背景にしたハンサムで上品な還暦過ぎの紳士。この日の気温は7~8度ということですから、前日から10度近く下がっています。紳士も貴族的に着膨れずにはいられません。小脇に抱えているのは、旅程表や時刻表、地図などのプリントアウトを閉じたフラットファイル。まるで修学旅行を引率する二枚目の教師のようです。

これは展望台の全景撮影スポットから撮った写真。宣伝などでもお目にかかるアングルですね。

この撮影スポットは坂道(半分は山道同然)を5分ほど登る、と案内がありますが、どうしてどうして。健脚で道が分かっているなら5分で着くでしょうが、普通の人なら10分とは言わないまでも、10分近くかかると思います。「道が分かっているなら」というのは、道が折れ曲がっているせいもあります。何しろ斜面を登るのですが、まっすぐ目的に進むと勾配がきつくなります。そこで斜面をジグザグに登るのですが、せっかちな人は折返しのところで、「ここかな?」と勘違いしたりして。
しかも登り切っても、どこが撮影スポットなのか判然しません。最後の折返しを曲がって、ずーっと奥まで行くんですよ。左手の集落側を見ていれば、自ずと分かるものの、もう少し丁寧な案内が作れないものでしょうか。

この写真は、本来の撮影スポットよりは少し上から撮ったものです。写真の右端に家族連れが見えるでしょう。そこにベンチがあって、「とやまビューポイント」のプレートもあります。そこは少し低くなりますが、やっぱりいい撮影スポットです。でも、せっかく登ってきたのに、また下がって、戻るのにはまた登って来るのが面倒なのか、眼下の撮影スポットまでは行かずに引き返す人が多かったです。

たぶん、普段から坂道を歩きなれていないのでしょう。こういうときは、小樽市民は強いぞ。

まあ、どこをどう切り取っても絶景というか素晴らしい景色です。いつまで眺めていても飽きない、ですね。初日の立山連峰には負けるかもしれませんが、比較するもんじゃないですけれども。


お昼は、まるでおやつのようにお汁粉で。甘くて熱くて、体も温まります。

このお店は、「喫茶おみやげ まつや」。入り口に日本人の若い女性の二人連れ客がいたのですが、奥はヨーロッパ系の外国人客ばかりでした。ここはスイスのユースホステルか?、と錯覚するほでに。

最後に、紙漉き体験(予約なし、10分ほど)を楽しみ、民宿として使われている「勇助」を見学。

先日の記事で書いた、民宿には外国人客が多いというのは「勇助」で聞いたお話です。
ところで北海道から観光に来る人は少ないのか、「小樽から来た」というとあちこちで驚かれます。勇助で案内をしてくださった女性もそうでした。
妻が「両親が富山出身だけど、自分はあまり富山を見たことがないから」と説明すると、嬉しそうにされていました。
「こっちの親戚に会ったりはしないのか?」と問われましたので、
妻が「石動にいる従姉妹たちに会った」というと、女性の笑顔はさらに膨らみました。
やはり北海道に比べて、親類との付き合いを大切にする文化が濃厚なのかな、と思われます。

相倉口を15:45のバスで高岡に向かい、そこから富山へ。富山でお土産を買ってから空港連絡バスで空港へ、そして東京経由で新千歳空港へ戻ってきたのが22時を回ったころ。小樽の自宅についたときは0時を回っていました。バスも電車も飛行機も遅延なく、予定通りに帰宅できました。

交通機関で働く皆様、ありがとうございました!

交通機関といえば、高岡で富山行きの電車を待っていたら向かいのホームに、藤子A先生の「ハットリくん」が描かれた電車が停まっていました。しかも背景には五箇山の合掌造りの家が!

これって、五箇山訪問のひとつのきっかけになった、あのマンガを彷彿させる偶然です。


期せずして、旅を締めくくる嬉しい演出となりました。