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両国、すみだ川。東京ふたり旅。

相方が自由の身になったwので、
久々に東京ふたり旅。

私は長崎人なので、東京暮らしの方が長くなった今でも、東京には旅気分があって、都内に泊まるのがかなり好き。
知らないエリアもたくさんあるし、東京にはイケてるホテルもいっぱいですし、ね。

一方、関西DNAながら、東京っ子である相方は、え?なんで、と。
ですが、コロナで旅がしにくくなったりもあり、付き合ってもらっているうちにまあまあ楽しんでくれるように。#しめこのうさうさ。

東京旅は泊まってみたいホテルで決めることもあれば、回りたいエリアで決めることも。
前置き長いけど、今回、私なりのテーマは隅田川入門。いくつか検討して、宿泊は両国に。隅田川を臨むよき宿があり。住所は墨田区横綱!と、場所柄 空目した、横網!!

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着いて部屋から隅田川を眺めてみれば、そうか!東京湾をゴールとしたら、両国はまあまあ隅田川の下流じゃないか、と。
渡れば蔵前か東日本橋界隈、ゴール間近なんだ、と改めて。

隅田川の起点は荒川放水路だそうで、ざっくり、赤羽、北千住、そして吉原、向島、浅草、両国、蔵前さらに、日本橋界隈へ。

このにわか理解(今更だけど)が、今回の旅にとても役立ちました。

上野から浅草へ

まずは、上野不忍池で、相方と待ち合わせ。これを見下ろす寛永寺は徳川家の菩提寺。だから、ここまでの数の蓮を?一面に?と、枯れた蓮池に、かえって凄さを感じました。蓮の花、いつか見に来なければ。

名残の桜の上野公園をぬけたら、バスで、3つほど、かっぱ橋道具街近くの、今夜の夕餉『ひら山』さんへ。

が、かっぱ橋道具街を抜けていくからには、釜浅商店さんに寄る。過日、一目ぼれして、小ぶりの包丁を買い、名を入れてもらったばかり。包丁とそれ以外で店はふたつに分かれていて、両方でつい罠にはまる、いや、買い物してしまう明治41年創業の名店です。
包丁は買ったらぜひ名入れを。嬉しさ増し増しになるから。
もう一方の店では、大阪姫野作のゆきひら鍋や、銅張りの卵焼き鍋がおすすめ。姫野のゆきひらは、20年使ってもバリバリの現役です。

菓子型の専門店で、気になっていたパウンド型なども、荷物が増え過ぎないように厳選して購入。

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さて、かっぱ橋からすぐの「ひら山」さんは、昨年開業された江戸蕎麦の新店。
予約した5時半が口開け。1時間で、あっという間に満席に。

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わらびと空豆の白あえ(あえずに和え衣がかけてある)や、穴子の煮凝りなど、アテは上品で、しっかりうまし、美し。セレクトされたセンス感じる日本酒にもぴたりと合う。
まだまだつまみたくて、白海老、加賀蓮根、穴子、蛤などを揚げてもらった。これが、蕎麦屋の天ぷらで、ツボりました。
天ぷら屋さんとはまた違う味わいですよね。ネタとの密着感が好き。
で、〆のせいろへ。蕎麦は端正、爽やか。若きご主人の気質が現れている気がします。なによりよかったのがかえし。甘くない。東京のそばの中でも、かなりキリリ度高し、かと。これは、好みというより、気分で選びたいところ。

カウンターに陣取りましたら、みなさんの動きが小気味よく、たのしかった。ご主人は明朗、気持ちがいい。大谷翔平くんを思い出しました。

実は「師弟を訪ねてみよう」というのが、今回の食の楽しみでもあり。翌日のお昼、平山さんが修行されていたという、両国といえば、な、名店江戸蕎麦ほそ川さんへ。
この楽しみ方、ちょっと趣味がいいような、悪いようなですが。。。

天ぷら、せいろ、かえし、全てが、かなり違って、興味深かったです。
みんな違って、みんないい、好みが分かれるところかもしれませんけど。ほそ川さんの蕎麦は変わらず、香り高く絶品。

似ているところは、日本酒のラインナップかな。これが両店共に、わお嬉しい!な感じです。

20時半には夕餉を終え、ほろ酔いで、浅草を散歩し、〆に?「宿六」さんへ。東京でいちばん古いおにぎり屋さんと言われています。

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カウンターに寿司ネタのように具が並びます。相方は、1個しか無理かなぁと言ってたのに、見たらおにぎり星人の血が騒いだらしく、鮭と葉唐辛子の2つに。私は生姜漬けを。籠に入れられたホカホカおにぎり、海苔がまた香りよし。これが嫌いな人いないよねー、幸せと満腹は姉妹だな。

10分ほど歩いて、浅草の夜をひやかし、眺め、雷門から、停留所3つ分、バスに揺られ隅田川を渡ります。ガラガラに空いてるバスの車窓からの川もよし。川沿いを15分ほど歩いて、宿へ。夜の川端は、また違った知らない顔、ちょいと怖い。部屋のカーテンを全開にして、夜の隅田川を眺めながら眠りにつく、非日常感ったら、幸せ。

朝こそ旅の醍醐味

泊まれば、朝を満喫できる。50歳を過ぎてから、旅の醍醐味は朝にあり、と思うようになりました。朝は暮らしている人の時間。そこにこっそり入れてもらうと、見えなかったものが見えて、じわじわくるのです。

で、7時半。これだけは!と決めていた、いざ隅田川ランへ。川沿いの遊歩道が整備されていて、朝な夕なにランナーが。
所詮われわれは5キロランナーなので、たぷたぷに満ちた隅田川沿いを、キョロキョロ、お登り丸出しで上流に向かって走ります。帰路、蔵前橋を渡り、朝イチのペリカンでパンを買い、抱えて、また川沿いをランランラン。
 途中、さまざまな解説板があって、立ち止まってふむふむと読む。そうか、江戸幕府の米の倉庫だった蔵の前、で、蔵前!本所は江戸幕府の霞ヶ関みたいなもんか?と、ガッテンしまくりでした。
 墨田区も、台東区も、きれいに整備していて、すばらし。

ランの後は、隅田川を眺めながら、朝風呂に入り、極楽。ありがとう、ゲートホテル両国!

横網公園からスタート

さて、この日の目的地は3つ。まずは、安田庭園を抜けて、横網公園へ。ここには、関東大震災と東京大空襲の慰霊堂と、資料が展示された「東京都復興記念館」があります。

長崎に初めて行く人には、必ず原爆資料館をすすめます。そんな私も見ておきたい、東京大空襲。詳述しませんが、ぜひ、行かれることをおすすめします。
行けば、考えるきっかけになるし、話しもしますよね。折しも、テレビで毎日戦争をみる日々。相方ともさまざま話せました。
美しく整備された公園、立派な慰霊堂。資料館は、もう少し費用をかけてしっかり伝えては?と思いましたが、、、。
ちなみに、慰霊堂は、ご縁あって研究されている方のご著書を読み、少しだけ詳しくなった伊東忠太氏の設計によるもの。

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2つめは、すみだ北斎美術館。なにしろ浮世絵好きなのだ私。だからずっと気になっていたのがこちら。浮世絵って教科書に載っていたようなものがワシントンやボストンにとにかく沢山あって、見て回りながら、大流出事件じゃないか!日本人は価値がわかってなかった?と思っていたのです。

が、ここ、さすが!葛飾北斎作品は、とっても充実していました。長生きで多作、刷物ということもあれど、北斎漫画、富嶽百景、さらには数々のイキイキとした鳥、花、動物、の小品、天才だなと思う大胆な構図の作品(三つ巴で落下するヒバリとか)などなど見ごたえありました。ちょうど花を愛でる特設展中でもあり。お土産には、富嶽百景ラーメンも!

先にふれた師匠の『ほそ川』さんで、天ぷら、せいろを頂き一息。

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スタート地点の上野へ。あの名店で〆る。

3つ目の目的地へは、隅田川を船で。水上バスも目的の一つでもあり、両国から乗船し浅草、そして上野へ。この水上バス、以前上京した母と、何度か、浜離宮から浅草まで乗ったこともあって、たのしくも懐かしいのだ。
セーヌより川幅広し隅田川。たっぷりの水と低い欄干の橋、なんかアガル〜。

浅草で船を降りたら、上野へ。この日、リニューアルオープン初日だった西洋美術館を目指します。コルビュジエが設計したこちらがなんとも好き。常設展は500円のオアシスです。

遠くからでも、際立つテッツィアーニ、最近 実はフェルメールが描いたんじゃない?と判明したらしい模写(模写した人がフェルメール)など眺めながら。特設展もいいけど、常設はすいてて、気負いもいらず、その日気になったモノだけ見ればよくて、そして心の栄養になる。

そこからは、少し遠回りして美しき東京芸大沿いを歩く。こんなすてきなキャンパスと知っていたら、目指したかったとか妄言を口にしながら。あらたなる学長、日比野克彦氏のポスターにいいね!し、ぐるっと回ってゴールの、本家ぽん多さんへ。

瓶ビールで乾杯し、気づけば17000歩!
ヒレカツ、エビコロ、ポークソテー、はあ、美味しい。また来ようぜ。

◆両国隅田川旅
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#マリーズ(洋菓子、両国)

※ちなみに、東京大空襲はこちらでも新宿平和祈念展示資料館


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