利き手ぬぐい師への道 1
「なぜ手ぬぐいなのか?」という質問をもらって「好きだから(テヘペロ)」的な返ししかしない自分だったが、そうじゃないだろう?
なぜ好きなのか?なぜ手ぬぐいにこだわっているのか?
がホントの答えだろうう?と自問自答した。手ぬぐ好きになった経緯をつらつら述べようと思う。
出会い
あまり記憶はないけど、千葉のおばあちゃん家にはあったと思う。小学生のころ(昭和だよ)おばあちゃんがほっかむりしていたようなかすかな映像がある。でもその頃はなんだか薄っぺらいし、おばあちゃんぽいし、と関心がなかったのは間違いない。
その後、幾星霜たったか今から約10年前、再び自由の身を謳歌し始めた時に餃子の街として有名な彼の地、宇都宮に住んでいた友人を訪ねた。大谷石採掘場を訪ね、おススメの餃子屋さん青源で本場の餃子を味わった(もちろんみんみんとマサシは王道)。帰りの電車に乗るまでの待ち時間か、途中の移動時間かは定かではないけれど宇都宮餃子館来らっせに行った。そのときに餃子柄の手ぬぐいを二本買った。これが自分の意思を持って手ぬぐいを選んだ最初の記憶である。ただしその時はまだ今のように日常的にヘビーユースしてよいものという"目覚め"はなく、食器の埃除けにするなどお行儀の良い使い方しかしていなかった。
つづく
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