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マルコのこと82

 後脚があまりにおかしいので病院へ行った。馬尾症候群でしょう、とのことだった。脊椎の尾骨あたりの神経圧迫が原因でマルコの場合は脚が動かなくなった。先生は明言しなかったけど便秘を出そうとして力を入れたためだと思う。そのときにまだ動いていた脚が動かなくなってしまった。でもじゃあどうだったらよかったのか。ずっと便秘のまま食欲がなくなるのを見ていればよかったのか。朝になって前日の夜のゴハンを吐いていたあの姿をただ見ていればよかったのか。

 ほっぺの傷も消毒して抗生剤を入れてもらった。たぶんこれも食欲減退の要因の一つだと思う。顔がスッキリしたからか病院から帰ってきたらちゃおチュールを食べた。いままで食べなかったのにね。味もちょっと違うやつで、今日初めてお店で見つけたやつなんだけど買ってきてよかった。ねこりは明日には届くと思うからそれまではこれ食べようね。

 後ろ脚はずっと伸びっぱなしになってしまうので関節を曲げて包帯で軽く固定した。全く動かないわけではなく、足の付け根はうごかせるのでなんとか動かそうとしている。だから関節をあらかじめ曲げておけば、座ったりや移動の時の支えとか、少しは脚として使えると思う。ゴハンの位置も水の位置も低くした、トイレも低いのに替えた。マルコはもうステップに登ることはない。そんなはずはない。また登るはず。

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