マルコのこと91
輸液100ccは概ね順調。再び後ろ脚がきくようになったマルコの激しい抵抗に合うが人間がなんとか勝利をおさめている。昨日の病院で注射をする時に「脱水だから」とお医者さんが看護師さんに指示をだしていた。輸液しててもやっぱりそうなんだな、と思った。
尿に不純物が混じるのでかかりつけの病院に電話、膀胱炎の疑いありということで抗生物質の注射をしてもらいに行くことになった。たしかにものすごい回数のオシッコをする。腎不全になったら水を飲む量とオシッコの回数が増えると聴いていたのでこんなものなのかと思ったけれど、夜もゆっくり寝れないのではと心配する回数だった。それもあって夜はオムツをしていた(オムツでも尿意をもよおしたら起きるからあくまで人間の自己満足だけど)。膀胱炎ゆえの頻尿とおもうと合点がいく。オシッコをトイレまで行かずにシートでするようになったから分かった、これこそまさに不幸中の幸いだ。
病院へ連れて行くときにカートに入れる。抱きあげると軽い。羽根のように軽い。マルコの重さを全く感じない。カートを押しながらこの重さの9割以上がカートの重さなんだ、マルコの重さはほとんどないんだと考えると不安感で吐き気がした。
病院へついてカートの蓋を開けて覗くといつものマルコがいた。こちらの病院は久しぶりだけど流石に覚えているだろう。ちょうど午後の診療が始まったばかりの時間帯で誰もいなかったからすぐに診てもらった。
診察台の上でも四つ足できちんと立ったので脚がよくなったのは伝わったと思う。体重は2.65Kg、まだそんなにあったのかと正直ホッとしてしまった。ついでにほっぺの傷を診てもらう。もう何度も開いたり閉じたりして毛穴はなくなりつるつるになっている。定期的にプクッと膨れては皮膚の一番薄いところをじぶんの前脚で引っ掻いて膿をだす。一昨日に膿が出たばかりで朝になると寝床に血糊がべったりついていた。本人もそこを避けるようにしてまるくなって寝ていた。先生はまだぽっかり開いている傷口からさらに膿を絞り出していた。
尿の異物の写真を見てもらい、やはり膀胱炎ぽいとのことで抗生剤の注射を打ってもらい完了。いつもマルコのことをめちゃくちゃ可愛がってくれる看護師さんがいなかったので、ちょっと寂しかったな。マルコの脚を見てもらいたかった。
ヘッダー写真のマルコは1.8Kgぐらいのころ。ちいちゃいねえ。
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