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マルコのこと75

 100ccの輸液は継続中。

 昨日またほっぺが急に腫れたので今日は病院に行くつもりだったけど、夜中にマルコが自分で引っ掻いたらしく朝になるとチェアと毛布に血糊を飛ばしつつ、ほっぺも血だらけで、でも目はぱっちりしてほっぺラインもスッキリしていた。昨日から「明日は病院行こうね」と言い聞かせていたから、それが嫌で引っ掻いたのだったらすごいな、まあ偶然だと思う。

 ちょっと前までは抱っこすると骨が触る、と思ってたけど今は抱っこすると腰幅が細くなって片手にすっぽり入る。ほんとに小さくなった。小さい。それでもチェアに台のないところからジャンプして登ろうとする。もちろん飛び降りる。

 食欲もないわけじゃない、むしろある。ただ一回で食べる量が極端に減ったので今は4回ぐらいにわけている。食べさせすぎると吐いてしまう(ねこりはやっぱり吐いた)から吐くのは体力を使ってしまうのでできれば避けたい。食事量が見極められない。

 なぜだろう、と思うのは玄関の外がますます大好きになったことだ。さっきもゴミ捨てから戻って玄関を開けるとするりと出てきて1メートル四方を散策始める。今日はさらにマルコに任せたら、隣の家のドアも通り越し、階段を1段降りた。少し動くたびに人間の足にすりすりして、階段を降りたら先に下で待ち構えている人間にすりすりして、すりすりしっぱなしだった。日によっては玄関前でコロコロすることもある。思い出すのは昔愛読していた猫ブログのモモちゃんというとても綺麗な三毛の猫さんのこと。若くしてFIPになってしまったモモちゃんは最後まで散歩が好きでブログ主さんは彼女にいつまでも付き合ってずっと散歩をしていた。モモちゃんはスギナが好きだった。マルコもお空に戻る道を探しているのかなと思ってしまう。宇宙人の故郷だしね。マルコの前で泣いちゃってごめんね。気にしないでいいよ、好きにしてね。

 でも実際は何も諦めてない、というか信じてる。またゴハンを食べでフクフクになると思っているんだな。だってそれ以外、考えられないじゃん。venexが効くよ、きっと。

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