なるほど納得政経塾⑨ 「自由主義経済の限界2」
前回は、自由主義的な競争市場による需給調整の限界、いわゆる「市場の失敗」について、外部効果と公共財について説明した。今回は消費における収穫逓増的な現象と、摸倣的消費について説明しよう。
一般に生産活動においては、収穫逓減といわれる法則が成り立つ。収穫逓減とは、投資規模を大きくしてゆくと収穫も増えるが、次第にその増加率が減少する様子を意味する。収穫逓増というのはこの逆で、投資規模を大きくしてゆくに従って収穫の増加率がどんどん大きくなる現象を意味している。
今この現象を消費活動の観点から、今回もわかりやすい例を挙げて考えてみよう。
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