なるほど納得政経塾 第四回 「公式組織内における人間観」

 第2回以降、経済人仮説と情緒人仮説について説明してきた。人間の管理について考えるとき、人間をどういうものとして捉えるか、その人間観が決定的に重要となる。間違った人間観から正しい管理論は、決して生まれないからである。経済人仮説では、人間を極端に経済動機だけで動くかのような単純化が見られたし、情緒人仮説では感情や仲間との調和が重視されていた。これらはそれぞれ、人間行動の重要な一面を説明してくれるが、今回はC. I. バーナードが提唱した「全人仮説」を紹介しよう。 

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