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Yamato Web News

領土問題・歴史問題・対中国・韓国・北朝鮮など日本国を取り巻く環境は厳しくなっています。 やまと新聞は左傾化が止まらないマスコミの中にあって、国会内で唯一保守報道を貫いています。 …
やまと新聞は皇室を敬い、日本の歴史と文化を正しく伝えていきます。 月350円で知識が身につきます。…
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#中国

【論説・コラム】悪逆非道な成り上がり大国・中国

中国という国家を連想する時、20世紀までであれば「列強諸国に苦しめられてきた歴史と文化ある東アジアの同胞」と、多少の共感を持って語ることができたかもしれない。 1972年生まれの著者の場合、キン肉マンに登場するラーメンマンのイメージが近く、子供の頃から「目立たないが、いざという時頼れる陰の実力者」「黙々と努力しながらドロッとした残忍性も併せ持つスピンオフ限定での主人公」という印象を持っていたことを記憶している。全幅の信頼は置けないクセ強の個性的サブキャラという設定が違和感な

【論説・コラム】必ず訪れる台湾戦争に備えて

領土問題は、ひとたび発生すれば円満に解決することはまずない。対立国の力関係が拮抗していれば戦争に発展し、偏っていれば強国側の強引な実力行使によって事態は一応の鎮静化に落ち着く。 そんな歴史上の教訓になぞらえて台湾問題を考えた場合、その解決に至るプロセスに、武力行使を回避する人類の歴史的事例は見つけることができない。 73年前の1950年。中国本土での国共内戦に敗れた国民党政府が台湾に逃げ込んだ。勝利した中国共産党は、勝利の美酒に酔う暇もなかった。朝鮮戦争で劣勢に立たされた

【台湾】やはり台湾有事は日本有事     記者 山本へるみ

訪台シリーズの途中ですが、ここで現下の情勢について述べさせて頂きます。  今回の訪台は、時期的にとても重要な意味を帯びてくるのではないか、出発前にその様に感じておりました。  実際帰国後、入れ替わりに、元国会議員やジャーナリスト、専門家が台湾を訪れたことを見るに、同じ考えを持った方が日本側におられた事が分かります。  そして帰国後のこの数週間、蔡英文台湾総統による中米諸国訪問に際し、行きと帰りの途上、米国への「立ち寄り」を初め、様々な台湾報道が続いて来ました。  これ

書評「中国共産党─毛沢東から習近平まで 異形の党の正体に迫る」小滝透著 ハート出版 三浦太郎(評論家)

この4月6日、ハート出版より、小滝透氏の著書『中国共産党─毛沢東から習近平まで 異形の党の正体に迫る』が出版される。小滝氏とはもう20年も前のことになるが、私は政治学者、殿岡昭郎氏が発行していた「中国民族問題研究」というミニコミの関係で、小滝氏とともにトルコのイスタンブールを訪れた。その時は、トルコに亡命していたウイグル人たちが結成した「東トルキスタン亡命政府」の取材などを兼ねていた。現地で、世界中のトルコ系民族による採点が開かれ、そこで東トルキスタンの旗と日章旗が翻ったのも

中国による臓器収奪 イーサン・ガットマン氏の講演会

【3月4日午後、東京有楽町の交通会館会議室にて、中国専門アナリスト、イーサン・ガットマン氏の講演会が開催されました。主催は三省堂書店。通訳を交え、約1時間の講演会でした。】     三浦小太郎(評論家) まずガットマン氏は、参加者並びにこの講演会の主催者、通訳の方々に御礼を述べた後、今日お話しする中国による臓器収奪は、過去の問題ではなく、現在進行形の問題であることを最初に認識してほしいと述べました。そして、この問題の解決のためには何よりも粘り強く取り組むことが重要であること

【論説・コラム】善意あれば必ず悪意あり、朽ちることなき人類の敵

歴史に「もし」を用いても詮無いが、異なる世界線を想像することで、未来の歴史を変えるヒントにはなる。 そんな前提で現代社会を考えるとき、私たち自由主義国家にとって日々悩ましい存在であり続ける中国やロシア、北朝鮮といった「ろくでもない」独裁国家を生み出した責任の一端が、我々日本の歩みにないとも言えない皮肉がある。 無論、世界史で華々しく活躍する各国それぞれが因果関係でがんじがらめに絡み合い、現代社会の礎になったことを考えれば、全ての主要国に現状を招いた功績と責任がある。日本が

【論説・コラム】技術大国日本をガラパゴス化する中国主導のEV標準化

中国国内で原因不明のEV(電気自動車)炎上事故が相次いでいるようだ。避暑地としても知られる南部の島・海南島のバス置き場で1月31日、新車のバス67台が業火に包まれ爆発音も生じたらしいが、当局はいつものように都合の悪いニュースを封じ込め、その一部映像だけがSNSで拡散されている。 同国内でEVの炎上事故は日常茶飯事のようで、国民は「またか」という受け止めで、当局の拡散防止策が奏功してしまっている形である。国策として進めているEV化への反対運動とならないよう習近平政権は日々の炎

【概説】「史実を世界に発信する会」 茂木弘道

日本が明治維新によって開国・近代化を進めるうえで、隣国の中国(清)・朝鮮との国交を正常化することが、必須の課題でした。というのは、両国とはそれまで正式の外交関係が結ばれていなかったからです。  清国との交渉は最初は拒絶されましたが、清国の開明派の努力もあり、明治4年には日清修好条規18条が調印されました。この条約で重要なことは、日清相互に治外法権と領事裁判権を承認し合う平等条約となっていることです。  さて、では朝鮮との国交はどうだったでしょうか。 維新政府は明治元年に各

【告知】9月27日:三島由紀夫研究会公開講座

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【オンリーワン! 民間活動家シリーズ】第2回 故郷は取り戻せるのか!!? 母国外で出来ることを模索 ウイグル解放活動家 イリハム・マハムティ氏

長い歴史の中で領土を失い消えた国は星の数ほどある。しかしその痕跡は、文化や芸術のひとつとなり残っていることも多い。だが、その痕跡すら残さずに民族の歴史から抹殺されようとしているのが中国にかつて存在したウイグルである。今回インタビューに応じてくれたイリハム・マハムティ氏はウイグル生まれ、生粋のウイグル人である。 中国は紛れもなくジェノサイド国家だ。その政策はウイグルの歴史・伝統・文化・言語それらすべてをゼロにするやり方である。教育という名で監禁、宗教を捨てさせる、言語使用禁止

「台湾有事は、日本の有事」というのは言葉だけである。 川井正彦(一般社団法人 社会問題研究会)

台湾は、静かな時を過ごしているとは言えない状況である。 台湾を挟んで米中がにらみ合い、中国は牽制ではなく明確な威嚇を行ってきた。 現に、台湾近海に向けて弾道ミサイルを発射した。 その一部が日本のEEZ内に着弾したとも言われている。 この状況の発端は、米下院議長ナンシー ペロシ氏が台湾を訪問し、台湾の政府と接触したことにある。 ただし、ペロシ下院議長がどのような意図をもって台湾訪問を行ったかは、さまざまな意見があり、必ずしも、米台関係の強化であるか否かについては、少々

【論説】戦争もニュースも、進化と風化が止まらない

戦争という究極の悲劇も、自分たちと関係のない世界で行われている限り「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということなのか、ロシアの侵略当初に比べ、私たちの中で日常的な問題に矮小化されつつある。 当初はウクライナ一色だった日々のニュース速報も、身近な国内ニュースや経済指標、国会の話題が優先されていき、ウクライナ侵略はコロナと同様に、「解決されない長期的な世界の問題」となり、ウィズコロナのようにウィズウォーとなってしまった観がある。 こうしている間にも中国では、台湾侵略に向けた環境整備

北朝鮮の奇々怪々なコロナ感染者数報道   宮塚利雄(宮塚コリア研究所代表)

北朝鮮は5月12日に開かれた朝鮮労働党の会議で、オミクロン変異株「BA.2」の感染者が発生したことを明らかにした金正恩朝鮮労働党総書記は、「最大非常防疫体制」への移行を宣言し、その後、「建国以来の大動乱」と位置付けた。北朝鮮は2020年1月下旬に中国からの新型コロナの流入を遮断するために国境封鎖を断行し、徹底した防疫体制をとり、「ゼロ コロナの国北朝鮮」を吹聴してきたが 、それがなぜ5月12日に「コロナ感染者発生」と明らかにしたのか。それでなくとも北朝鮮は今年3月31日までに

【論説】台湾有事ならバイデン氏「軍事関与する」

日米首脳会談後の共同会見が行われた5月23日、バイデン大統領が、中国による台湾侵攻が行われた場合の軍事関与を記者から質され、「それが我々の責務だ」と答えた。 その後、別の会見でオースティン国防長官は「我々の政策に変わりはない」と説明。歴代政権が踏襲してきた台湾を巡る対中「曖昧戦略」に変更はないことを強調したものの、会見でのバイデン氏ははっきりと軍事関与について「イエス」と答え、「それが私たちが表明した決意だ」と補足。時折飛び出す同氏の失言だが、今回の発言には、文字通り確信的