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ぽぷとべる【スネークアイ】


はじめに

ごきげんよう、やまきゃです。
まさかこのタイミングでマスターデュエルにポプルスが実装されるなんて思っても見ませんでした。今泣きながらこの文章を書いています。

そう、今回紹介するのは【スネークアイ】です。


【スネークアイ】とは?

OCGでは定期的にレギュラーパックに【星遺物】【烙印】のような長期間にわたって展開していくストーリー性のあるテーマを登場させています。【ティアラメンツ】も【ヴィサス】ストーリーの一部ですね。

遊戯王は12期に突入し、新しくこの手のストーリーテーマとして【罪宝】が登場しました。その関連テーマ第1号として出たのが【スネークアイ】というテーマです。

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【スネークアイ】の特徴・ギミック

スネークアイは主にレベル1・炎属性・炎族の下級モンスターたちと、レベル8の《蛇眼の炎龍》で構成されています。

ギミックとして特徴的なのは、モンスターを永続魔法扱いで魔法罠ゾーンに置くという要素。
相手や自分のモンスターを魔法罠ゾーン送りにしたり、魔法罠ゾーンにあるモンスターを自分の場に特殊召喚したりとトリッキーな動きができるテーマです。

そして何より、【スネークアイ】はリソースに優れるテーマです。切り札である《蛇眼の炎龍》の効果を何度も使い回してリソースを広げて、物量で攻める戦い方を得意としています。

では早速、各カードについて見ていきましょう。


効果モンスター

《蛇眼の炎龍》

レベル8、3000/2500のドラゴン族です。名前といいブルーアイズを彷彿とさせますね。

①が起動効果でお互いのフィールド、墓地のモンスターを魔法罠ゾーンに永続魔法扱いで置く効果。
相手モンスターを擬似的に除去するのはもちろん、自分の墓地のモンスターを置いてリソースとすることもできます。
この効果で《フルール・ド・バロネス》や《深淵の神獣ディス・パテル》などの大型妨害モンスターを永続化して、②でパクるのが鉄板ムーブです。

そして②が相手ターンに永続魔法カード扱いのモンスターを自分フィールドに出す効果。①と連動しており、このカード単体で除去&コントロール奪取までできちゃいます。
もちろん他のカードの効果で永続魔法扱いになっているモンスターもこの効果で特殊召喚できます。

③が手札か場から墓地にいくと、自分の墓地の炎属性レベル1モンスターを2体選んで蘇生する効果。対象をとりませんが必ず2体蘇生しなくてはいけません。手札コストとして切ったりリンク素材にしても発動して、リンク数を2増やしてくれます。素引きしてもディアベルスターなどのコストにすれば仕事してくれるわけです。
また、置いておくだけでニビルを受けてもモンスターを2体蘇生できるカードとしても扱えます。

《スネークアイ・エクセル》

NS、SS時に炎属性レベル1モンスターをサーチできます。わかりやすい初動カードですね。ポプルスをサーチすることで単体でリンク数を大量に稼ぐ化け物になります。

②は共通効果のようなもので、自身を含む自分の表側カードを2枚墓地へ送ってデッキからスネークアイモンスターをSSできます。もちろん永続魔法にした自分のモンスターもコストにできますし、フィールド魔法や永続魔法も同様です。
《蛇眼の炎龍》は基本的にこの効果で盤面に出すことになります。

《スネークアイ・オーク》

NS、SS時に墓地か除外の炎属性レベル1モンスターを回収か蘇生できます。いわゆる展開札ですね。

②はエクセルとまったく同じ効果です。

《スネークアイ・ワイトバーチ》

自分の炎属性モンスターがいると手札からSSできるスネークアイです。

②の効果はエクセルやオークと違い相手ターン限定の共通効果になっています。それだけ?と思うかもしれませんが「相手ターン中にフリーチェーンで自分のカードを墓地に送ることができる」というのは、相手の《御巫の誘い輪舞》を装備された自分のモンスターを退かしたりとかできるので想像している以上に便利です。
また、コイツに限ってはスペルスピード2である関係上発動した罠や速攻魔法をコストにできます。

といっても、相手ターンに場に出るのは大抵ロングゲームになった場合ぐらい。基本は①のSS効果を目当てに採用されていると思ってもらって構いません。

《蛇眼の炎燐》

スネークアイの核となるカード。
サーチすることでそのまま特殊召喚ができます。つまりエクセルでサーチすればそのまま出てきます。

さらにNS、SS時にスネークアイ魔法罠をサーチできます。
展開札である《原罪宝-スネークアイ》やリソース札である《蛇眼神殿スネークアイ》、除去札である《反逆の罪宝スネークアイ》などサーチ先は状況に応じて選べます。

最も重要なのが③の効果。墓地へ行くと自分の墓地の炎属性モンスターを永続魔法扱いで置くことができます。

リンクリボーなどのリンク素材にしても、そのままこのカードを置くことで下級の共通効果及び原罪宝のコストになってくれるとても優秀な効果です。
余裕があれば《蛇眼の炎龍》なども置くことができ、相手ターンにその炎龍を出したり墓地に送って2体蘇生も狙えます。

《蛇眼の大炎魔》

スネークアイでありながらディアベルスターでもあるカード。

戦闘を行うときにお互いを永続魔法化できるほか、永続魔法状態のときに墓地の炎属性モンスターを永続魔法化しつつ自身を特殊召喚できます。

単純に永続魔法化すればリンク数を稼げるカードとして見るのも良いですが、毎ターンでてきて相手モンスターを永続魔法化できるカードとして見ても優秀です。
スネークアイ的には、出てくるついでに墓地の炎属性を永続化して面のカード枚数を増やしてくれるのもうれしいポイント。

追走劇や神殿で置いてセレーネ→アポロウーサの素材になるのはあるある。


魔法罠カード

《原罪宝-スネークアイ》

自分の表側カードを墓地へ送って発動し、デッキから炎属性レベル1モンスターを特殊召喚します。
一般的には【R-ACE】や【炎王】などで初動確保に使われるイメージがありますが、純構築のスネークアイでもエクセルへ触るために使います。

【スネークアイ】であれば②の効果もかなり使いやすく、展開札でありながら純粋なリソース札でもあります。
除外されても《”罪宝狩りの悪魔”》でデッキに戻せるので、採用枚数は抑えめでも問題ないでしょう。
当然この効果でポプルスをサーチすればそのポプルスは特殊召喚できます。

《蛇眼神殿スネークアイ》

発動時に効果処理で手札・デッキ・墓地からスネークアイモンスターを永続魔法扱いで置けるフィールド魔法です。

この手のフィールド魔法のなかではステータス上昇量が1100とかなり高く、下級スネークアイの打点が一気に上がります。(《湿地草原》を連想しちゃいますね)

本命となるのが③の効果で、相手がNSかSSしたのに反応して永続魔法扱いのモンスターを自分の場にSSできます。感覚的には《ふわんだりぃずと謎の地図》に近いでしょうか。
出すのはスネークアイ名称でなくとも良いので、炎龍などで押し込んだ相手のモンスターなどもこの効果で奪うことができます。

共通効果を使っていないスネークアイや炎龍を永続魔法化しておくことで、ニビルを受けてもこのカードの③で再展開することが可能です。

《反逆の罪宝-スネークアイ》

フィールドのモンスターを対象に永続魔法扱いで魔法罠ゾーンに押し込むというシンプルな効果。
このカードがあるお陰で【スネークアイ】は結界像のようなカードに対してもある程度の耐性があります。

もちろんこのカードで永続魔法にしたカードを炎龍や神殿の効果で自分の場に出すこともできます。

持ち主の魔法罠ゾーンが空いていない場合そもそも発動すらできませんが、効果処理時に魔法罠ゾーンが埋まってしまった場合はこの効果の対象になったモンスターは墓地へ送られます。覚えておくと良いことあるかも、です。

《スネークアイ追走劇》

手札・デッキ・墓地から"ディアベルスター"名称のモンスターを永続魔法扱いで置く効果と、お互いのエンドフェイズに墓地から除外すれば"自分の"永続魔法扱いのモンスターをSSできます。

先行展開で使う場合はだいたい展開用に《蛇眼の大炎魔》を置くことになると思いますが、《黒魔女ディアベルスター》を置いて②の効果あるいは他のカードでSSし、シルウィアのような妨害を持ってくることも十分視野に入ります。

《睨み統べるスネークアイズ》

相手の場か墓地のモンスターを永続魔法にするか、永続魔法扱いになってるモンスターを自分の場に出すかのどちらかを選べます。

ポプルスでこれを持ってくる余裕があるかといわれると微妙で、効果の内容も別にこのカードがなくても他のカードで両方ともできるので採用を見送られがち。


【罪宝】関連のカード

スネークアイと【罪宝】はシナジーが濃くて実質的に一緒のテーマみたいなもん(デスピアと烙印みたいな)なのでここで紹介しときます。

《黒魔女ディアベルスター》

手札か場のカードを墓地に送ってチェーンブロックを組まずにSSできる魔法使い。
場に出たときにデッキから「罪宝」魔法罠をセットできます。”セット”なのでうららが効きません。
【スネークアイ】においては原罪宝や反逆、シルウィアがセット候補になります。

相手ターンに手か場から墓地へ送られると、自分の手札か場のカードを墓地に送ることで蘇生することができます。
シルウィアのコストとして使った時や、戦闘で処理された場合にも使うことができるので覚えておくと良いでしょう。
もちろんこの効果で特殊召喚しても②のセット効果は使えるので、次のリソースを構えることができます。

《”罪宝狩りの悪魔”》

ディアベルスター名称をサーチできる速攻魔法。基本的に打つなら必ずドローフェイズに打ってドロールをケアしましょう。(もちろん相手がラビュリンスとかの場合は一考)

墓地から除外することで墓地か除外の「罪宝」魔法罠をデッキボトムにもどして1ドローすることができます。
原罪宝や反逆を使い回せるようになり、さらにディアベルスターSSコストぶんの損失を埋めてくれます。

除外からも戻せるので、原罪宝の②を使った後でも戻すことができます。お得。

《裏切りの罪宝シルウィア》

手札か場から「ディアベルスター」モンスターを墓地へ送って発動し、表側表示のカードを対象にとって無効にします。

魔法罠だろうが表側であるならなんでも止められるので、《三戦の才》《拮抗勝負》《隣の芝刈り》のようなカードも止めることができます。

基本は黒魔女の効果でセットして妨害とするのですが、もし素引きしてもこのデッキならワンチャン《蛇眼の大炎魔》をコストに発動出来る可能性があります。

②は自分の「ディアベルスター」名称のモンスターあるいは「罪宝」魔法罠の効果発動にチェーンして相手がカードを使った場合、その効果を無効にできます。
意識してないと結構使う場面がでてきます。例えば《原罪宝ースネークアイ》に《灰流うらら》を打たれた場合や、もちろん直接チェーンしてしまったら《増殖するG》も止めることができます。

逆に言えば、相手の墓地にシルウィアがある場合はこれらの誘発や妨害の打ち所をしっかりと考えなければならないということ。しっかり気を付けましょう。


【スネークアイ】の基礎展開

基本的には、盤面に炎龍・墓地に咎姫・永続化されたマスカレーナを目指します。

咎姫は墓地にいると相手の特殊召喚に反応して、自分の炎属性モンスターと相手モンスターを破壊しながら蘇生してきます。
つまり妨害兼リソースというわけです。

エクセル1枚初動

1.エクセルを通常召喚。効果でポプルスをサーチ。
2.サーチしたポプルス効果で自身を特殊召喚。効果で《蛇眼神殿スネークアイ》をサーチ
3.神殿を発動し、デッキからオークを永続魔法扱いで魔法罠ゾーンに置く。
4.ポプルスでリンクリボーをリンク召喚。ポプルス効果で自身を永続化。
5.エクセル効果で自身とポプルスをコストにデッキからオーク特殊召喚。オーク効果でエクセルを蘇生する。
6.オーク効果で自身とリンクリボーをコストに炎龍を特殊召喚。
7.炎龍とエクセルで《I:Pマスカレーナ》をリンク召喚。炎龍効果でエクセルとポプを蘇生。
8.マスカレーナとポプで《賜炎の咎姫》をリンク召喚。咎姫効果で炎龍蘇生。
9.炎龍効果でマスカレーナを永続化。
10.咎姫とエクセルで《揚陸群艦アンブロエール》をリンク召喚。

最終盤面はアンブロ+炎龍・神殿・永続化したマスカレーナ
妨害としては炎龍で相手ターンにマスカレーナを出してリンクと墓地の咎姫の2妨害です。
マスカレーナを使うより前にアンブロが割れた場合蘇生するモンスターがリンクリボーしかいないかったり咎姫がいるとマスカレーナが蘇生できなかったりするので、アンブロエールは《転生炎獣レイジング・フェニックス》にすることもあります。

神殿を既に持っている場合は《スネークアイ追走劇》を持ってきてエンドフェイズにディアベル+シルウィアを構えるのも◎。

あるいはもうひとつのパターンとして、《転生炎獣サンライトウルフ》《デコードトーカー・ヒートソウル》をつかってリソースを稼ぐ展開もあります。

1.エクセル通常召喚。効果でポプルスをサーチ。
2.サーチしたポプルス効果で自身を特殊召喚。効果で《蛇眼神殿スネークアイ》をサーチ。
3.神殿を発動し、デッキからオークを永続魔法扱いで魔法罠ゾーンに置く。
4.ポプルスでリンクリボーをリンク召喚。ポプルス効果で自身を永続化。
5.エクセル効果で自身とポプルスをコストにデッキからオーク特殊召喚。オーク効果でエクセルを蘇生する。
6.オーク効果で自身と神殿で置いたオークをコストに炎龍を特殊召喚。
7.炎龍とエクセルで《I:Pマスカレーナ》をリンク召喚。炎龍効果でポプルスとエクセルを蘇生。
8.リンクリボーとマスカレーナで《賜炎の咎姫》をリンク召喚し、効果で墓地の炎龍を蘇生。
9.炎龍効果でマスカレーナを永続化。
10.咎姫とエクセルで《転生炎獣サンライトウルフ》をリンク召喚。
11.ポプルスをリリースし、リンクリボーをサンライトウルフの下に蘇生。サンライトウルフの効果でエクセルを回収。
12.サンライトウルフとリンクリボーで《デコードトーカー・ヒートソウル》をリンク召喚。効果で1枚ドロー。


こちらの展開では、咎姫とマスカレーナの2妨害は残しながらヒートソウルの往復2ドローと後続となるエクセルの回収ができます。
もし《灰流うらら》を使って《増殖するG》を止めていたら、回収をエクセルでなくうららにすることも。

ポプルス1枚初動

1.ポプルス通常召喚。デッキから《原罪宝ースネークアイ》をサーチ。
2.ポプルスを素材に《リンクリボー》をリンク召喚。ポプルス効果で自身を永続化。
3.永続ポプをコストに原罪宝を発動。デッキからエクセルを特殊召喚。エクセル効果でワイトバーチをサーチしそのまま特殊召喚。
4.エクセル効果で自身とリンクリボーをコストにデッキからオークを特殊召喚。オーク効果でポプ蘇生。
5.オーク効果で自身とポプをコストにデッキから炎龍を特殊召喚。
6.炎龍とワイトバーチで《I:Pマスカレーナ》をリンク召喚。炎龍効果でポプとエクセルを蘇生。
7.マスカレーナとポプで《賜炎の咎姫》をリンク召喚。咎姫効果で炎龍を蘇生。
8.炎龍効果でマスカレーナを永続化。
9.咎姫とエクセルで《揚陸群艦アンブロエール》をリンク召喚。

最終盤面はアンブロ+炎龍・永続化したマスカレーナ。
エクセル1枚初動から神殿が無くなった形になります。妨害数自体は変わりません。


【スネークアイ】の強み

炎龍を駆使したロングゲーム

《蛇眼の炎龍》はロングゲームにおいて非常に強力です。

③によって自分ターンに2体、相手ターンに2体と往復で4体のモンスターを蘇生します。つまりは炎龍を墓地へ送るということを繰り返しているだけで勝手にアドバンテージを得られます。炎龍は過労死します。

もちろん盤面に出た炎龍は①によって相手の盤面や自分のリソースとなるモンスターを永続化することもできるので、出せばリソース差をどんどん広げてくれます

炎龍は魔法罠ゾーンから墓地へいっても良いですし、咎姫蘇生やポプルスの③など墓地から盤面に戻す手段も複数あります。使い回すのに労力は大して必要ありません

とにかく炎龍をぐるぐる回してリソースを広げる。そのためにキルされないことを意識するのが【スネークアイ】においては重要です。


ニビル・ドロールを重く受けない

ニビル炎龍を先に出すor手数が多い場合アポロウーサ先出しなどでケアすることができます。

そもそも面に多く妨害を作るデッキではないので、咎姫炎龍を用意出来た時点でわりとニビルは受けても良いというのもあります。

ドロバに関しては、サーチするのはポプルスとポプルスの効果くらいのもので炎龍をだしたり咎姫を作るムーブには一切刺さらないのでドロールも重く受けません。というよりGに対して【スネークアイ】側が打つこともできます。

スネークアイはロングゲームになればなるほど有利なので、ドロールを採用するのは全然アリです。


永続化というほとんど唯一無二のギミック

モンスターの永続魔法化というのは、ある意味最強の除去です。
墓地に行かないので下級ティアラメンツのような効果も出ませんし、そもそも場から離れていないので《氷剣竜ミラジェイド》の効果も出ません

相手が永続化されたカードを再利用しようとすると自分で除去しなくてはいけませんし、しかもほっとくと炎龍や神殿の効果でパクってくるのでなおさらタチが悪いです。

右端、左端に永続魔法化するとPテーマは咽び泣きながら試合を畳みます。かわいそうで見ていられません。


自分のカードをいつでもどかせる

何言ってんの?と思われるかもしれませんが、【スネークアイ】は下級の共通効果で自分の表側カードをコストとして墓地に送れるので、《スキルドレイン》や《サモンリミッター》を墓地に送ることができます。

ということはつまり、相手ターン中だけ《スキルドレイン》を開いて、自分のターンがきたらエクセルで《スキルドレイン》をどかすということが可能なのです。

そのためこの手の永続カードを採用しやすく、対面によってはイージーウィンを狙うことができます。

というより、最早《スキルドレイン》は剥がさないでもいいまであります。
下級はコストで場を離れますし、相手によっては炎龍の打点で押しきれますからね。


自由枠の多さ

【罪宝】関連や初動に関係するカード、必須カードを詰め込んでも

絶対要るだろ!ってものだけチョイス。怒らないでね

だいたいこんな感じになると思います。残りは好きなように詰め込んでもまあギミックは動くので、誘発なりなんなり詰め込むことができます。

こんだけ枠があるので、余裕があれば《ジェット・シンクロン》を採用して《ヴァレルロード・S・ドラゴン》などのシンクロモンスターで妨害をつくるのもひとつのプランです。


《賜炎の咎姫》《篝火》が使える

《賜炎の咎姫》は場にいる限り炎属性しか特殊召喚できない代わりに、デメリットなしの完全蘇生と墓地にいる限り毎ターン蘇生&破壊ができる超パワーカードです。

スネークアイはディアベルスター以外全てが炎属性のため、咎姫を無理なく採用できます。

また炎族万能サーチの《篝火》も、スネークアイの下級は全てが炎族のためとても相性が良いです。
初動となるエクセル・手数になるポプルス・貫通札のワイトバーチどれもサーチ可能なため腐ることがありません。

こういった他のテーマはうまく使えないけど【スネークアイ】はメチャクチャ相性の良いカードというのが多いのも強みです。


【スネークアイ】の弱点

大した妨害は作れない

純構築の1枚初動でできる妨害は、せいぜい咎姫とマスカレーナくらいになります。

これは【スネークアイ】というデッキが妨害数よりも炎龍と咎姫のリソース力を重視しているからです。

もちろん手数が多い手札の場合はディアベルスターからのシルウィアや《召命の神弓ーアポロウーサ》などを作って妨害を追加することはありますが、基本的には相手を封殺することは狙いません。というより【スネークアイ】にそれは向いていません。

死ななければ炎龍と咎姫のリソースで捲り返せるという自信があるから妨害を作るよりリソースを優先するわけです。


エクセルへの無効誘発

まー本当に重いです。
サーチ効果が使えない=ポプルスで手数が増えないというのもそうですが、1度出したエクセルが②を使えないというのが本当に重いです。

なんでかって、このデッキは基本的に2:1交換でデッキからモンスターを呼ぶため、蘇生効果がつかえて損失を回復できるオークはまだしも①を無効にされたエクセルをもう一回だすほどの余裕は無いからです。

貫通して炎龍を出すには原罪宝なりでオークを出すしか無いですし、ポプルスが絡まないとリンク数を稼ぐのが大変で咎姫までいけたとしても消費が激しくなってしまいます。
リソースというのは少ない手札で作ってこそ強いものですからね。


墓地メタ

炎龍がニートになります。
炎龍が無職化すると【スネークアイ】の強みはほぼ消失します。つまり炎龍への墓穴はガチで重いです。

墓地の効果を使えないだけならまだしも、《マクロコスモス》とか貼られると下級の共通効果も使えなくなるので打点を作ることも難しくなります。
本当にやめてください。


【スネークアイ】対策

ワンキルする(長期戦をしない)

つまりは咎姫とマスカレーナを貫通してワンキルすれば【スネークアイ】には簡単に勝つことができます

…簡単に言いますが、フリーチェーンで2回除去してくるのを貫通してワンキルしてねということなのでそれなりにハードルは高め。しかも炎龍が墓地に行くと2体蘇生してくるので、見た目以上にしぶといデッキになっています。

もちろん【スネークアイ】側もそんなことは分かっているので、「死ななきゃ勝ち」の精神で展開させないことよりもキルされないことを意識した妨害や誘発の打ち方をしてきます。上手い相手はそうやすやすとワンキルはさせてくれません。

とはいえ、ロングゲームになると【スネークアイ】は無類の強さを発揮するというのも事実です。
リソースゲームが得意なデッキで無いのなら、Gを打たれても突っ張ってワンキルするくらいの意識を持った方が純【スネークアイ】相手は良いかもしれません。


リソースを否定する

純【スネークアイ】の強さの根幹は《蛇眼の炎龍》と《賜炎の咎姫》、この2枚と言っても過言ではありません。
こいつらが場と墓地を行き来して、盤面を荒らしながら蘇生でアドをとっていくのが強いのです。

ということは、この2枚の循環を止めてやれば【スネークアイ】のリソースゲームを封じることができます。《墓穴の指名者》などがあれば積極的に炎龍と咎姫を狙いましょう。
もちろん場に出てきた時に除外を狙っていくのもひとつの手です。

とにかく、炎龍と咎姫をゲームから除外し続けること。【スネークアイ】にリソースゲームを挑むならこれを狙っていきましょう。


出張する【スネークアイ】

炎レベル1を呼び出す出張

派遣社員のポプルス君は、《篝火》でサーチするとSSできてデッキから《原罪宝ースネークアイ》をサーチ。さらに《リンクリボー》になって原罪宝の発動コストにまでなってくれます。

つまりポプルスと《篝火》、《原罪宝ースネークアイ》を採用することで召喚権を使わずに《リンクリボー》を出しながらデッキから炎属性レベル1モンスターを呼ぶギミックとして採用が可能です。

もちろん召喚権を使って良いなら《スネークアイ・エクセル》を採用することもできます。

炎属性レベル1が初動となるテーマ…例えば【R-ACE】【炎王】【インフェルノイド】【TG】まで、様々なテーマの初動役として活躍します。

リンク数をかさ増しする出張

基礎展開でも紹介したエクセル初動のムーブですが、エクセル・ポプルス・オーク・原罪宝・炎龍だけ採用しても問題なく動きます。

1.エクセルを通常召喚。効果でポプルスをサーチ。
2.サーチしたポプルス効果で自身を特殊召喚。効果で《原罪宝ースネークアイ》をサーチ。
3.ポプルスで《リンクリボー》をL召喚。ポプを永続化。
4.エクセル効果でリンクリと自身をコストにデッキからオークを特殊召喚。
5.オーク効果でエクセル蘇生。その後オーク効果で自身とポプをコストに炎龍特殊召喚。
6.炎龍効果でリンクリを永続化
7.炎龍とエクセルで《S:Pリトルナイト》(リンク2ならなんでも)をL召喚。炎龍効果でエクセルとポプ蘇生。
8.リトルナイト・ポプ・エクセルで《召命の神弓ーアポロウーサ》をL召喚。
9.永続化したリンクリをコストに原罪宝発動。

このようにして、原罪宝を打つ前に3素材のアポロウーサを作ることができました。
もちろんウーサではなく咎姫+アンブロエールの展開もできます。
召喚権を使うので、炎レベル1さえだせれば召喚権は要らないというデッキでおすすめです。


MDでの評価と展望

現状は…

現状(2024年2月現在)では評価はちょい低めです。

というのも、《篝火》がない関係でエクセルへの無効がゲロ重いというのと、アナコンダで飛んで来るミラジェイドで炎龍や咎姫が飛ばされるのがエグすぎという話。
どのデッキからも飛んでくるというのが困った話で、キルされないように妨害を吐いてたら最後にモンスター2体でアナコンダ出てきてミラジェイドみたいなのが割と起こりそうです。

あとは手数全振りの60デッキ相手もちょっと苦手そう。ゴリゴリに展開されてワンキルされてもおかしくないです。

とはいえ、【スネークアイ】雑多デッキ耐性が比較的高めです。

シングル戦ではよく見かけるメタビートもポプルスから反逆をもってきて押し込みで回答できますし、エクセルから《倶利伽羅天童》をサーチできるので《エピュアリィ・ノアール》のようなカードにも対応しやすいです。
また、ディアベルスターから万能無効のシルウィアを持ってこれるので《拮抗勝負》のようなカードにも対抗可能。
ドロールを採用しやすいのもシングルでは評価できます。

といったように「シングル戦で超強い!とは言えないけれど、様々な状況に対応できる良いデッキ」というのが現状の僕の評価です。
変なカードでイージーウィンされたくない!っていう人にはお勧めです。裂け目とアトラクターだけ注意ですが。

まだ本気だしてないだけ

やはり《篝火》の有無は大きく、誘発貫通率・初動の安定性・手数の豊富さ全てがいまいち足りない感じ。
《蛇眼の大炎魔》が無いのもちょっと物足りないです。

他にも、《転生炎獣レイジング・フェニックス》が無いことで《世海龍ジーランティス》を利用したワンキルギミックが使えないのもちょっとマイナス。

あとはやはり、【炎王】の追加待ちでしょう。
【スネークアイ炎王】は対応力こそ純【スネークアイ】に多少劣るものの、より強固でより展開力のあるデッキとなっており現在のOCG環境でもトップTierとされています。
誘発受けもかなりよく、そのくせ初動の安定感は抜群で誘発の採用枚数も12枚くらいあります。

そんな訳なので、現状は強化待ちといったとこでしょうか。
ちなみに【炎王】新規の登場はポプルスよりも前(ポプが10月、炎王ストラクが9月)となってます。面白いですね。

【炎王】についてもそのうち書こうかなと思ってるので、読んでくれると嬉しいです。


おわりに

まいどまいど長文にお付き合いいただきありがとうございます。

まさかスネークアイが、しかもポプルスまで【R-ACE】新規よりも先にMDに実装されるとは思ってもみませんでした。おかげで急遽このnoteを書くことになってさんざんです。

MDの話ですが、【罪宝】関連と【スネークアイ】のパーツは引いておくことをオススメします。一生使うので。

この先、【R-ACE】【炎王】など、炎レベル1が初動となる環境テーマがどんどん登場してきます。

2023年の遊戯王OCGは紛れもなく炎属性の天下でした。MDでどうなるのかはまだわかりませんが、あとで必要になって生成するなら今剥いておきましょう。

ほなまた。次こそは【R-ACE】ね!


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