見出し画像

山がきれいですよ(雑記)


「ほら、立山でも見て。落ち着いてくださいよ。今日の山はきれいですよ。」

と、ある人に言われた事がある。この言葉、というより、このやりとりは、私の「裏・座右の銘」として心の中にいつもある。


久々にきれいな立山が見れたここ数日。環境をガラリと変え、生活リズムも変え、今まで使ってなかった部分の筋肉と脳みそを使い、山がきれいですよと言ってくれた人の事なんて1ミリも思い出さなかったけど、青空に映える真っ白な立山を見て、久々にぱっと思い出した。思い出せて良かったと思う。


転職した。

忙しい。眠れない。
眠りが浅いのは転職する前からの悩みで、例え一睡も出来なくても次の日屍のように眠れるから、まあ良いかと思っている。

何で眠れないかって、新しい日々の中で受ける刺激に対してアウトプットが足りないからであり、こういう時はパートナーと同居したいなと思う。喋りたい。大人と喋りたい。切実に。

どうやって発散すれば良いか忘れていたけれど、何て事はない、文章を書けば良い。それすら忘れる位、慌ただしい1週間だった。


下痢が止まった。
前の職場は良い人ばかりで、時間的にも都合良くて、非正規雇用で生活の安定とはほど遠い以外は本当に楽だった。(仕事、という意味では致命的すぎる)

楽だったにも関わらず、10月ごろから下痢が止まらなかった。何がストレスなのかもわからず、その中ではんこ屋を辞める決断を(ちゃんと)したり、予想外の出費が続き胸を痛めたりしていた。下痢が止まらなかったのは、ここではないどこかへ行ったほうが良いよ〜というサインだったのかもしれない。転職したてでストレスまみれにも関わらず、下痢は止まった。


ピロシキ美味い。
パートナーがピロシキを大量に焼いてくれた。ありがたく頂戴して冷凍保存。ちょっとずつ食べている。野菜と挽き肉を醤油で香ばしく炒めた餡が入っている。美味い。


エブリシングルビーツ、オブマイライフ
エブリシングルビーツを胸の鼓動一つ一つ、と、訳している歌詞が多いけれど、私は「この一瞬一瞬を刻む中で」と訳したい。それこそ、日めくりカレンダーをめくるような感覚だと思う。英語って日本語にそっくりそのまま置き換えられないから、もうそのままで良いんじゃないかと思う。フレディマーキュリーは凄いな。真っ直ぐなラブソングの中でこんな小洒落た表現を忍ばせてくるなんて。


私は美津未
新しい環境にバンジージャンプしたので、漫画「スキップとローファー」の主人公である美津未が心の支えだ。変人でもワケがわかってなくても、ひたむきでいればきっと受け入れてもらえるだろうと信じている。万人受けする必要はない。理解してくれる人はどこかには居るはずだ。てか、居る。大丈夫。わかってもらおうなど思わずに、やるべき事をやれば良い。

それは過去の私が羊の旅をしてきて実感した事であり、「山がきれいですよ」と声をかけてくれた人が言ってくれた事であり、ピロシキを作ってくれる人がいるという事であり、ゲイであったフレディマーキュリーが世界一本質的なラブソングを歌ったという事だ。自分が見つけた、紛れもない事実。私は私のままでいい。私は私にしかなれないのだから、もう、しょうがないなという事だ。


月がきれいですよ、というのがアイラブユーだとか、ホントかよ?という逸話が浸透しているけれど、それなら、「山がきれいですよ」なんて、圧倒的な愛だ。ギャルですら立山がきれいな日は写真を撮る。

厳しい冬のつかの間の晴れ間に、やっと見れた美しい景色を、「山がきれいな日でした。」とシェアできるなんて、なんかもう、尊いなと、思った1日だった。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?