山で出会う素敵な仏さまを紹介したい僧職系登山男子。
はじめまして。
登山をするお坊さんの「小雪童(しょうせつどう)」と申します。私は、山で出会う素敵な仏さまを紹介する「山と仏」という活動を始めました。
今回は、私の自己紹介となぜこのような活動することになったかを書きたいと思います。
私は信州のお寺の長男として生まれましたが人より反抗期が長くて、お坊さんだけにはなりたくないと思っていました。仏教系大学への進学の道を思いっきり蹴飛ばして、普通の大学に進学しました。
そこで出会ったのが「山」でした。
あるとき、同じ学科で山岳部の先輩が私に声を掛けてくれました。私が長野県出身と聞いて「そんなにいいところに実家があるなんて、山やらないともったいない。山はいいよ~」と言う言葉に、大学2年生のときに「山の会」という山岳部に入りました。私の代のときには冬山・クライミング・海外遠征などはしなかったので、無雪期のノーマルルート中心ではありましたが、全国各地の山を登りました。
それから普通のサラリーマン生活や海外赴任などを経験した後、やっと長い反抗期が終わりまして、お坊さんになるために本山に修行に行くことになりました。
修行は真言宗の聖地、高野山です。
かれこれ10年ほど高野山にお世話になったのですが、その間、全く余裕のない日々でしたので、趣味で山に登るなんて全く考えることができませんでした。
・・・いや、登ろうと思えば機会がなかったわけではありません。
そう、「修行」として行く方法がありました。真言宗は、山岳宗教である修験道と宗教的な接点があります。高野山の修行にはありませんが、たまに山岳修行を嗜む先輩がいて、「大峰山の奥駈」に行くか?と誘われたことがありました。今でも女人禁制の修験道の聖地です。もちろんただの登山ではありません。「山岳修行」です。
そのとき、私が思ったことと言えば、高野「山」という山にいるのに、なぜ別の山にわざわざ登らなければならないのか、というおよそ元・山岳部とは思えないことでした。あれやこれやと理由を付けて、結局一回も行かないまま。今となっては、行っとけばよかったなぁと思っています。
それから、信州のお寺へと帰ってきました。
私のお寺からは、奥穂高岳が美しく見えます。そして、常念岳や後立山連峰など北アルプスの山々。眺めているうちに、学生時代の縦走の日々が蘇ってきました。
山に登りたい。
そう思ったはいいものの、山を登るには体力が必要です。登山技術もほとんど覚えていません。
でも、山の厳しさだけはハッキリと覚えています。
今の自分にどれだけの体力があるか、と思いまして八方池までトレッキングに出かけました。
尾根までロープウェイ、それから小一時間のかるーいトレッキング。山岳部時代なら、準備運動代わりにゆっくりと登って体を温め、さぁこれから行くぞ的な行程。ところが、全く登れません。山ガールの皆さまに華麗に抜かれていきます。八方池に到着するころにはすでにバテバテ。
これは、ヤバい。
山に登れる体力が全く無いのがわかりまして、それから学生時代を思い出しながらトレーニング。
今では、学生時代に行っていたような山、北アルプスや八ヶ岳の縦走に出かけることができるようになりました。(職業柄、そんなに長い期間は行けないのですが、、、)
久しぶりに山に戻ってくると、学生時代とは違った風景が見えるようになりました。それが、
「山と仏」
でした。
私は僧侶ですので、登山道に石仏がお祀りされていると、どうしても手を合わせて、どんな仏さまだろうかと興味を持ちます。しかし、一般の方は中々そこまで興味を持つことが少ないように感じます。
でも、山で出会う仏さまって本当に素晴らしいんです!
だって、過酷な風雪に耐えてお祀りされているので味があるし、素敵な表情だったり、実はすごい歴史があったり、素晴らしいことがいっぱいあるんです!!
山の仏さまを知ってほしい。
そこで、僧侶としての観点から、山で出会う仏さまを紹介する活動をしたいと考えました。
古来、登山は富士講や立山信仰などの宗教登山しか許されないものでありました。しかし、現在はもっと気軽に趣味として登山を楽しむことができます。時代は変わっていますけど、かつての山伏たちが山岳修行で神通力を得たように、現代の登山だってどこか、神秘的な何かを感じることってありますよね。
「山と仏」
これは、現代に通じるテーマであると私は考えています。
このような観点から、山で出会う素敵な仏さまを紹介していきたいと考えています。
修験道経験ゼロ。
山岳修行ほとんど経験なし。
でも、山登りは大好きなお坊さんが、
ゆるゆると山で出会う神さま・仏さまを紹介していきます。
noteとYouTube、あとはSNS(Twitter、Instagram)で発信していきます。
でも、8割くらいは山好きの方と繋がりたいと思っていまして、ホントぼちぼちやりたいと思っています。
どうかよろしくお願いします。
合掌
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