在家の法　第56号

★「幸福の法則（在家の法）」第５６号　 ＜地球を救う６＞

　あなたの心の糧となるよう大和武史が在家の法をお送りします。
　地球という環境はバランスの上に成り立っています。海と陸のバランス、酸素と二酸化炭素のバランス、熱帯と寒帯のバランス、暖流と寒流のバランスなど、数え上げればきりがないほどに、正反対のものとのバランスを中立に保持することにより成立しているのです。強いものと弱いものとのバランスもありますし、すべてのものが許容範囲での変動に押さえられるようになっているのが自然界の法則なのです。

　しかし、この自然のバランスが今はもう崩れようとしています。人間による破壊によって、それまでのバランスは大きく乱されて、回復しようがないほどに逸脱してしまいました。それでも、その事実すら認めようとしていない人がまだまだ沢山います。これだけ環境に負荷がかかっている現在において、これまでと同じ生活を続けること自体が破壊行為であるにもかかわらず、その認識すら持てない人々はどうかしているとしか私には思えません。一体どうすれば過ちに気が付くというのでしょう。まずは反省を十分にしないと、新しい生活に転換することができません。今のままではいけないからこそ、違ったやり方へ切り替える動機が生まれるのですから。

　そのためには、単に環境の悪化だけを叫んでいては駄目だと思います。環境が壊れることと自分の生活を同一のレベルで考えられない人々が居るからです。彼らの生活と環境の保全を同じレベルで、同じ土俵に上げてやらないと効果はないと思うのです。それには、悪い行為を自分に返る制度を作るよりも、良い行為をすれば、生活にプラスになるような仕組み作りが有効であると思います。ただ単に自然保護だけを叫んでいても、恐らくどれだけの効果もないでしょう。

　ならば、自然保護に良い結果を与えるような行為をすれば、生活も良くなるような仕組みを考えなければなりません。これが定着すれば、加速度的に良くなる可能性があります。自然環境の改善に寄与するようなものを評価し、その評価に基づいて、良い待遇が与えられるような制度が必要であると感じます。たとえば、各企業に財務経理と一緒に、環境に対してどれだけの負荷を与えたかを数値化して一年間の収支を算出させてはどうでしょうか。

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