見出し画像

ギリギリの人生 ~アルコール依存症とわかってから~ 番外編(危険な恋...)No.3

前回より

そんな時に彼女からメッセージが。

「別れました...」と。

なので音沙汰も無かった訳だ。

直ぐに彼女に返信をしたが、敢えて慰めの言葉や同情の言葉は送らずに、これから前向きに生きていって欲しいというような事を書いた記憶がある。

それはお互いにパートナーがおり、子供が居る状況での不定行為、私は否定も肯定もするつもりではないが、相手が軽い男と知りながらもそんな男性を好きになり、実らない恋だとわかっていながら男女の関係になって最終的にはこの結末だからだ。

彼女の仕事柄や性格上、慰めや同情は必要も無いと言うのもあった。

彼女や彼は組織から離れ独立して仕事をしており、私なんかに比べると社会での厳しさを十分知っており、話の合間合間には自信の現れのような言葉があったので優しさは要らないなって思ったのも事実である。

そのメッセージを皮切りに、かなりのメッセージが届くようになった。

彼の事に対して喜怒哀楽を表す言葉が綴られており、別れた理由は彼の何気無い一言だったらしい。

俗に言う不倫関係なのでずっとこの関係ではいられないような発言を彼がしたらしく、この発言に怒った彼女は怒りに任せて別れを告げたと書いてあったが正直言ってどっちもどっちである。

本当に心から好きならお互いのパートナーと離れ一緒になれば良いのに結局それは出来なかった訳でもあるし、彼女もそれはわかっていたはずだ。

彼が書いているブログの通り軽い男で、平気に不倫を繰り返してる男。

そんな彼を好きになった彼女なので同情も出来なかった。

なので頻繁にくるメッセージにも慰めや同情、優しく言葉をかける事はせずに早く忘れて子供達の為に前向きにと言うような内容を返信していた。

すると、私のブログにコメントを休止していたろう彼女からまたコメントが入るようになってきたのだが、これまで一行だったのが徐々に増え始めてきたのである。

その内容が結構的を得ていて面白く、また、彼女の違う一面が見えてきた時でもあった。

やはり凡人がなれるような職業ではない彼女、考える事も違うし頭良いなぁと思う反面、私に救いを求めるような文面も見られるようになり、表現は「こういう場合どうしたら良いですか?」なのだが、これまでの彼女の言葉とはかなり違ってきていた。

メッセージでも私を頼りにするような内容が書かれており、ある程度吹っ切れて来てるのかなと、安心した気分になっていた私であったが、ちょうどその頃に私の親族に不幸があったのと、住んでいる地域周辺で豪雨がありかなりの被害が出ていた時もあって、しばらくブログを更新していなかった。

不幸事があってしばらくブログはお休みしますという更新はしており約2週間はブログすら開いて居なかった状況だった。

そして落ち着いてきた頃にブログを開くと驚いた事に彼女からのメッセージが何度も送られて来てあった。

「落ち着いたら連絡くださいね」
「必要な物があったら送るので言ってくださいね」

また驚いた事に彼女のブログに私の名前を出して心配していると言うような記事を投稿していたのだ。

かなり気にかけてくれてるなとほっこり嬉しくなったのを覚えている。

しかし、この投稿がきっかけで私と彼女が恋愛していると言うような記事が私のフォロワーさん達の間で広まって、一部の人からは誹謗中傷とも思える事も送られてきた。

アメブロをやった事がある人ならわかると思うが特定の人にしかその記事が見れないアメンバーという機能がある。

前から書いてるようにアダルトな内容が多いブログなので、そういう内容はアメンバー記事として投稿していたのだがその中で彼女との噂が広まったのでいろんなコメントやメッセージが来て大変だった。

私個人は彼女から心配されて嬉しかったのがあったので何とも無かったのだが、彼女に対しても誹謗中傷の言葉が投げ掛けられてるのでそれは許せなかった。

ただ、心配してくれてるだけなのにその事に対して文句を言う、SNSの便利性なとこである匿名性を利用し何でも言葉に出すのは言語道断。

なので、彼女に私から話をした事がある。

私と彼女だけしか見られない新しいブログを作るからそこでやり取りしようと。

私が別にアカウントを作り、全ての記事をアメンバー記事として彼女だけをメンバーにする、そうすると他の誰にも見られずに記事を書ける、そう思ったからだ。

ただのメッセージ機能だけ使ってやり取りするのでも良かったのだが、何か味気ない気がしたのでそういう風な事を提案してみると彼女は喜んでくれて私も直ぐに別の名前で新しいアカウントを作り彼女と二人だけのブログを作ったのである。

私も何故か嬉しくなり反面教師にはなるが彼女を一人の女性として意識し始めていた。

投稿する内容もそれを匂わすような事を書き入れたりするようになって、ある時彼女に聞いた事がある。

何故、二人だけのブログを喜んでくれたのか、自分を男として意識してるから?と今思えば恥ずかしい投げ掛けをしてみた。

すると彼女からは、
「一人の男として見ている」
と。

私の心の中に彼女への気持ちが友達から恋愛対象に変わった瞬間だった。


続く



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?