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最近読んだ本

最近読んだ本

ラブカは静かに弓を取る/安壇美緒
ペッパーズ・ゴースト/伊坂幸太郎
夜明けのすべて/瀬尾まいこ
成瀬は信じた道をいく/宮島 未奈
リカバリー・カバヒコ/青山美智子
正義の申し子/染井為人
汝、星のごとく/凪良ゆう

本当はまとめてじゃなくて、小出しにもっと気軽に書けたら良いんだけれども、最近心がざわついて眠れない事も結構あって。映画とかもそうなんですけど、本読むと色々ぐるぐる考えちゃうんですよね。下書きで開いては閉じての状態でした。
煙草やアルコールはやりませんが、珈琲を飲むので、カフェイン控えたり、飲む時間を制限する必要がありそう。
心を抉られる作品が続くと病んじゃうので、適度にほっこりする感じのを挟まないといけません。

ラブカは静かに弓を取る
スパイモノか?と思いきや、それがメインではなくトラウマを抱えたイケメンが音楽を通して、ある先生に出会って再生する話。
主人公がどう考えても色々スパイには向いてないと分かるのに、任せる辺りどうなんだ?と思いつつ、もう少し丁寧に処理されていればと感じる箇所がいくつか。
戦慄きのラブカ、実在しない音楽や、チェロの演奏が気になってネット検索してしまうくらい、そちらも含めて雰囲気は良かった。
個人的には実写化よりも、京アニ辺りに繊細なアニメ化がなされたら良いかもと思った。

ペッパーズ・ゴースト
導入がややゆっくりの助走という印象を受けたが中盤辺りから一気に加速して読み始めると止まらない感じが最高に伊坂幸太郎だと思う。
二人のハンターのキャラクターは浮いてしまいそうではあるが、不思議な能力を持っている教師の存在でバランスが取れてるか。
時間を忘れて追いかけてしまう、大人のラノベのような読みやすさがある。
伊坂幸太郎の入門というよりかは何冊か読んで雰囲気をある程度わかってる人だと読みやすいか。
ニーチェのツァラトゥストラはぼんやりとしか覚えていないし永遠回帰も難しい。
また機会を見つけ読んでみたいと思った。

夜明けのすべて
そして、バトンは渡されたの映画で知っていて、実際に瀬尾さんの本を読むのは今更ながら初めて。
とても読みやすい文体で読みやすかった。障害とか重く描こうと思えばもっと色々と描けると思うけど、こうやって身近にも実際は居たりするのかもしれない。生き辛さを感じる世の中で、二人のやりとりやお節介が、なんだかとっても、なんかいいな。

成瀬は信じた道をいく
成瀬シリーズ2作目。前作の続きではあるので、1作目から読むべし。
天下をとりに行くのインパクトが鮮烈だった為、2作目は難しいのでは無いかと思いきや、上手く纏まりつつ、順調に世界を広げ、また周りの人物の掘り下げがなされている。
前作を超えるインパクトは無いかもしれないが、安定感が増して、より一層成瀬あかりファンの一人となってしまった。
彼女を見守る一人でありたい。

リカバリー・カバヒコ
どこか懐かしくもあり心がほっこりする話。
誰もが持っている心の弱さや、覚えがあるような普遍的な話で共感できる内容だった。
日々の生活に息苦しさを感じてしまう、不器用だったり繊細な人に寄り添うような優しい文章。
子供の頃遊んだ公園って、案外忘れないもの。小さい公園とかアニマルライド、無くなってほしく無いね。

正義の申し子
ユーチューバーと悪徳請求業者、今時の感じだなーと読み進めた
途中どうしても主人公に感情移入できない部分があって読み進めるのが辛くもあったが、最後はスッキリする。重すぎもせず、間に丁度良かったかも。

汝、星のごとく
流浪の月でも結構やられたので、身構えつつも辛い部分が本当に辛い。
途中からもう頼むから幸せであれと願わずには居られなかった。
田舎独特の雰囲気や閉塞感とか、親近感を覚える部分もあって余計にダメージが大きかった。
途中から読み進める手が止まらなくなるし、本当に上手いなあと思うんだけれど、暫くは余韻だけで精一杯で、また落ち着いたら読み返したくなるようなそんな作品。

一昨日古本屋でまた3冊ほど本を購入。
梅雨に入ると天気的にどうしても散歩だったり、外に積極的に出かけたく無くなるので丁度良いかもしれない。関東の梅雨入りはもう少し先かな。

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