「日ユ同祖論」の間違いと本質その2

その1では、日本人とユダヤ人は結局関係ないので比べても仕方ないという話をしました。倭人と日本人は民族がそもそも違うんです。シナと中国の関係がかなり近いと思います。

中華人民共和国は、中国という名称で歴史を書き換えています。中国の歴史は、70年ほどしかありません。Chinaの歴史はそれこそ3000年とか4000年です。Chinaの歴史を共有するグループと、中国の歴史を共有するグループはまったく違う集団です。シナ人と中国人も当然異なります。

ですが、現在の日本人の認識では、シナ=中国になっていると思います。こうなると、シナ人はいなくなって、全てが中国人になります。シナの歴史を共有する国があれば、それは全て中国が統一するべき国になります。

日本のメディアが主導して日本ではこの歴史の書き換えを推奨しています。日本では本来は、中国といえば、中国地方を指します。こっちのほうが歴史が長いのですが、そんなのおかまいなしです。

日本の場合は、ヤマト国を日本に言い換えています。ヤマト民族は日本人ではないし、彼らの歴史は日本の歴史ではありません。民族も言語も違います。

なのに、全部日本の歴史になっています。多くの学者がこの間違いに気付かずに、日本の価値観で弥生時代以前を語っていますが、それは全て間違いだと指摘できます。

さて、日ユ同祖論ですが、

では実際に、ユダヤの歴史とヤマトの歴史はどこが一致するでしょうか。

ヤマト神話を思い出してください。

イザナミとイザナギが外国からやってきて、国を作ったのがすべての始まりです。

他にも造化三神がいて、世界を作った上で、天照大神が登場して畿内に王様がでる歴史があります。

これはどちらが正しいのでしょうか?

実は漢字を見ればわかります。

Chinaから来た人たちが作った神話は、すべて漢字が正しくなります。外国語であるヤマトの言葉は彼らにはあまり意味がありません。天照大神も漢字で書くと正しい意味になります。アマテラスオオミカミはヤマト言葉では、天を照らす意味はありませんから。結局は神武天皇のように漢字で表現することになります。

対して、ヤマト神話を表現するとき、Chinaの人は困ったことになります。漢字で表現できないからです。ヤマト国を邪馬台国、ヒミコを卑弥呼、イザナミを伊弉冉と言うふうに、音が同じ漢字を宛てて表現する方法がとられます。

ヤマト神話の場合は、つまり漢字は音だけが正しくなって、漢字の意味は関係なくなります。

この漢字の使い方で、神話がヤマトのものか、Chinaの人が作ったものかがわかります。

ヤマトの神話を比べるときは、イザナミやイザナギが神や国をつくっていく神話をみなくてはいけません。

イザナミの神話を掘り返します。

彼女は外国からやってきました。服装は白い貫頭衣です。魏志倭人伝にも服装が伝えられますので、確かだと思われます。これは当時の長安などの衣装とはまったく趣が異なります。

古代ギリシャと同じ衣装です。

検索できるイザナミの絵を見れば、Chinaの人が白い衣装、どこか唐や随の衣装っぽくアレンジされたものを着ています。これは日本人が自分の歴史として過去を書いたからです。対象がギリシャでもローマでも同じ絵になります。

確かなことは白い衣装を着ていて、そして槍や剣を持って来たことでしょう。

彼らがやって来る前、つまり白い衣装や槍や剣がない時代とはどういう時代だったでしょうか。

縄文時代です。

つまり縄文時代から弥生時代にかわった原因がイザナミです。

だとすると、イザナミがやってきた年代が特定できます。縄文時代から弥生時代への変化は3000年前だとわかりますので、イザナミが日本にやってきたのは、3000年前だとわかります。

では3000年のその前は、彼女たちはどこに居たのでしょうか?

日ユ同祖論が本当ならば、同じ場所が関係するのでしょうか?

そういうわけで、イスラエルの歴史を見てみます。

古代イスラエル王国建国が、まさに3000年前です。イザナミが日本にやってきた時期と、イスラエル王国建国が同時なんです。

ではイスラエル王国建国前はどんな様子だったのでしょうか。

王様がいない多民族国家があって、神殿にはエルベリトが祀られていて、YHWHがいて、シロという軍事拠点があって、一年に一度はYHWHがいる場所にみんなが集まっていました。シナイ半島にYHWHを書いた彫り物がありますが、そこには創造主の傍に居る彼が描かれます。

でもユダヤ人以外は、3000年前に消えるんです。

シロも消えました。国がなくなったのです。

ちなみにシロのあったカナンの国ではどんな言語が話されていたのでしょうか?これが謎になっています。この時の公用語はヘブライ語ではありません。カナン語です。

ちなみに同じ頃、日本の出雲周辺にイザナミが到着しました。シロという軍事拠点を設けて、一年に一度すべての神様を集めています。イザナギとイザナミという二人の主がいて、イザナミのほうは創造主と同じ女性で、神産み、国産みという創造神話しかもっていません。

この国で使われていたのが実は、カタ−カナンと呼ばれる表記方法です。

日ユ同祖論で指摘される文化的繋がりがここに集約されます。

古代イスラエル王国建国前からある文化と、ヤマト国の文化がまったく同じなんです。神輿や、天狗の装束などもここに由来します。

それと同時に、言語にも繋がりがでます。

日本語は、ヤマトの言葉を翻訳して漢語にしたものです。

ヘブライ語もまた、カナン語を翻訳して地元言語にしたものです。

この共通点は、数詞に表れます。

ヤマト言葉の数詞は、ひい、ふう、みい、よお……。これは実は英語と同じです。それともうひとつギリシャ数詞を使っていると指摘しました。

ですが、日本語の数詞は、漢語の数詞です。

ヘブライ語の数詞もまったく異なります。

日本語もヘブライ語も、カナン語を模写しているのに、数詞が違っているんです。これは現地言語でカナン語をコピーしたことを意味します。だから常に数詞が地元言語になります。数詞ばかりは簡単には変えられません。

つまり、日本の場合は、ヤマト国が日本になったのではなくて、日本人がヤマト国をコピーしているのです。

イスラエルも同じ状況です。シロがあった国がイスラエルになったのではなくて、別の国がカナンの文化をコピーしています。

これが言語にも表れます。

日本語には、ヤマトの言葉が含まれます。

ヘブライ語にも、カナンの言葉が含まれます。

そしてヤマトの言語と、カナンの言語は同一です。同じものなんです。

だから日本語とヘブライ語に多くの共通点が出てきます。

これを検証することによって日ユ同祖論の間違いが指摘できます。

日ユ同祖論の由来は3000年前です。ですので、イザナミがバビロン捕囚で生き別れた兄弟なわけはありません。もしその時期に分岐していたとすれば、選民思想や唯一神の思想が日本に来ていなければなりません。ですがあるのは多神教の思想だけです。

3000年前のカナンが同じ多神教の世界でした。

ヘブライの12支族は3000年以前に確かにカナンに集まっていましたが、3000年を境に12支族が入れ替わっていることが指摘できます。言語も変わっています。3000年前に一度12支族は解散しているはずです。そしてイザナミを中心にしていくつかの支族は日本に到達しています。ですが人数は少ないと予測します。

その後に残されたイスラエルではユダヤの12支族が出ます。いや、居たとされます。バビロン捕囚の後で、何もかもがわからなくなってしまうわけです。

バビロン捕囚の時に攫われた10支族って誰なのでしょうか?

とりあえず、ユダヤの失われた10支族は、日本には関係ありません。ただその前の12支族なら、確実にここに居ます。

Chinaの文献からその様子を読み解く

Chinaに倭人の表記が初めてでるのは、3000年前の出来事です。倭人が大陸の真ん中に現れて、薬などを教えています。Chinaの人と会話しているのですから、どちらかが翻訳して喋っています。

3000年前と言えば、世界は青銅器時代です。日本は縄文時代で、石器時代でした。イザナミたちだけが鉄器時代です。イザナミは、カナンから来ましたが、カナンを含めたアナトリア高原周辺だけがこの時代は鉄器時代でした。

ここから言えることは言語の違いです。

石器時代の言語では、青銅器時代の言語や鉄器時代の言語を翻訳することができません。現代においても石器時代を続けている民族がいますが、意思疎通は普通にはできません。彼らが現代語を理解することができないからです。文明人が石器時代の言語を理解してそれに合わせるしかないんです。

縄文人がChinaに渡って薬を教えることはできません。なのでこの時の縄文人は倭人ではありません。倭人との邂逅が海岸沿いではないこともおかしいのです。

倭人は大陸を横断して、日本に到達しています。そしてその時に日本は縄文から弥生時代です。

この下地があって、魏などが倭国に金印を出すようになります。

ただ四世紀にChinaから移民がやってきて全てがおかしくなっています。漢語以外は認めないという趣旨にそって、ヤマト国は文字がないのに、金印を得る変な国になりました。そうでなければ、Chinaから来た人たちには都合が悪いからです。

彼らが漢字で書く歴史書や、神話はフェイクです。

だから日ユ同祖論を研究されたい方は、漢字には気をつけてください。シナを中国と言い換えるのと同じで全てがわからなくなります。


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