古代史に隠されたヤマト文字
ヤマト言葉本来の文字を探し出して解説していきます。これにより、歴史の本当の姿を読むことができるようになります。
現在の日本語は、ヤマト言葉を漢語化することでかなりの間違いを引き起こしていきます。いえ、漢語化するために必要なオペレーションが行われていると言ってもいいでしょう。
もし本当に漢語以前に文字がなかったとしたら、平仮名は中国語が由来になって、平文字、あるいは平字、ヤマト語などの表記になっていました。中国と交易をする上でも新しく「文字という言葉」を作る必然性はありません。実際に独自に漢語を作る発想が古代にはありません。
平仮名は、ヤマト言葉が基準になっています。ではヤマト言葉で、どうして文字に相当する言葉があるのでしょうか。文字があったからです。
この内容を知ることで、日本の歴史と、世界の歴史の正しい解釈ができるようになります。
ヤマト言葉の文字を体系から考察する。
ヤマト言葉の文字の特徴を最初に掻き出します。これはヤマト言葉の作り方に関連しています。
ヤマト言葉では、「ヒト」から始まって、「ヒコ」「ヒメ」「ヒルト」と続き、「ヒミコ」を政治の頂点に置く言葉が揃っています。「ヒ」という音に対して、「ト」や「コ」「メ」などが付随して意味を作っていることがわかります。
「ヒ」と言えば、オ「ヒ」サマ、「ヒ」カゲ、「ヒ」ナタボッコ、「ヒ」バチなど、どれも暖かい火を連想させる意味を持つことがわかります。
「ト」と言えば、オ「ト」、コ「ト」のハ、ミコ「ト」、フモ「ト」など、こちらも窓、入り口のような意味があることがわかります。
つまり、ヤマト言葉の音は、一音一音が意味を持ちます。これらの文字は古代に遡れば、絵文字に行き着きます。「行く」「呑む」などの動詞も一音をベースにしたものが古くなります。一文字が意味を持ち、一つの音で表されている痕跡です。
ここから、古代ヤマト言葉ではない言語を除外することができるようになります。平仮名と片仮名です。これらはすでに体系化されており、文字に意味は伴いません。制作された時代が新しいことを意味します。
漢語はその音がヨーロッパのほうから入ってきました。毒は「ドゥ、ドク、ドカ」などと読みます。ヤマト言葉では、「ド」と「ク」の二つの意味をくっつけたものになります。ヒメならば、漢語では「姫」ですが、ヤマト言葉では、「ヒメ」なんです。ヒのメであるからヒメと言います。この違いから漢語も除外されます。
残るのが神代文字です。
神代文字の中で条件に当てはまるのは、出雲文字と呼ばれるものです。
漢語が日本に来る前、ヤマト国の首都がまさにその場所でした。ここから出る神代文字を詳しく見ていきましょう。
出雲文字を読む
これが出雲文字です。
ひとつ注意すべき点は、出雲文字はこれで全てではないということです。
写真は、カタカナに対応する出雲文字を抜き出して並べた状態です。前述しました通り、本来のヤマト文字は一音につき一つの文字で、ひとつの意味を持ちます。つまり、「ハ」は点をつけても「バ」にはなりません。「ハ」「バ」「パ」は全て違う文字になっているはずです。そこに留意して読む必要があります。
ざっと見て、カタカナに形が似ていると思われた方は鋭いです。後で記述しますが、カタカナはここから別の言語のスタイルで作られています。まずは出雲文字だけを見ていきます。
「ヒ」「ト」でヒトと言う意味になりますが、「ヒ」に該当する絵は、窓なのか、地平の下の太陽なのかわかりませんが、そんな形になっています。「ト」に該当する絵もなんとなくわかる形です。実際に、オト、コト、フモトと見ていけば、なんとなく意味と形がマッチしています。
動詞では「イ」く、「ノ」む、などがありました。「イ」は確かに歩いているようにも見えますし、「ノ」は実は蛇の絵になっています。蛇だから「呑」むという意味になっていることがわかります。
言葉の前身であるコトノハを見ると、コ(掌の絵文字です)ト(入り口?)ノ(呑む)ハ(両手を広げる絵)これで作られていることがわかります。コトノハの意味は人間の口からでるコト(言葉)には嘘も含まれるから。「コトの広がり」をコトノハとして表現したものだと言われます。概ね絵文字と対応しています。
他にも「ホノヲ」「ホムラ」などの言葉にある「ホ」は太陽の絵になっています。「ヲ」は尻尾のようにも見えます。「ムラ」はたくさん並ぶ様子です。
古い言葉ほど音と絵が合ってきます。
ここからさらに面白いことをやります。
ヤマト言葉がサンスクリット語で読めましたが、サンスクリット語の文字は当時失われていました。梵字や、ナーガリー文字はかなり後の時代です。しかし、サンスクリット語がアーリアから来た事実は変わりません。ヤマト言葉が古いサンスクリット語と同じであるなら、ギリシャやアースガルドのほうに同じ文字があるはずです。
実際に古く残るのは、ギリシャ文字、フェニキュア文字、ヘブライ語の文字です。ルーン文字は、古いものもいくつか残りますが、結構新しい文字なのでこの場合参考にはできません。
ギリシャ文字、フェニキュア文字、ヘブル文字と聞いてピンと来た方もいるでしょう。これらの文字には共通するコピー元がありました。それを古いカナン語と言います。
実際にヘブライ語のアルフベートには次のような伝承が残ります。アレフという字は、牛の頭の形から。べートという字は家の形。ギメルという字は駱駝の首の形。ダレットという字は、「扉」であると、そんな感じです。
フェニキュア語も同様です。ギリシャ文字も同様で、それぞれのアルフベートが絵文字からデザインされて同じ音として対応しています。
もともと全て絵文字だったことが明記されているわけです。そしてそれらは同じ言語から派生したものです。
ここを出雲文字と比べていきますと、とんでもない状況が明らかになりました。
ヘブライ語に伝わる文字の伝承です。この出雲文字群には濁音が含まれませんので、濁音は省きます。ベブライ語は、母音を示す記号を別途つけていきますので、アルフベートのHだと、「ハヒフヘホ」に対応する状態です。
へーという字は、ハ行に対応した文字で、ヒトが両手を広げている姿です。ヘットはハシゴや柵、壁を意味するこれもハ行です。ユッドは、ヤ行にてヒトの腕を表します。カフは、カ行で掌を表します(カタカナのコ、古くは四にちかい形)。ラメットはラ行で、牛を調教する棒。メムはマ行で水。ヌンはナ行で蛇。サメフは作業で、魚の骨。ツァディはチとツの音で苗木。クフはカ行で針の穴、鍵穴とも言われます。レーシュはラ行でヒトの頭とされます。(レがどうやら人の頭:ワレ、アレ。ソレのレが人を差しているから)
フェニキュア文字も合わせて見ればさらにびっくりすることになっています。文字の形が近いのもそうなのですが、不明の文字が出てきます。○と○に+が入った文字です。それぞれ「イ」と「トウ」と読みます。
出雲文字では数字のところを見てください。○は5で読みは「イ」です。○に+がついたところは、「トウ」とフェニキュア文字と同じ読み方をしています。フェニキュア文字では、「トウ」の他に「テン」という読み方もします。実はここが次のステップで重要になります。
いったん話を戻して、アルフベートのアインとテットは、それぞれ、○と○+に由来するアルフベートです。これらはもともと出雲文字では数詞だったことがわかります。アインは目とされますが、テットは由来がわからないとなっています。出ないはずです。どちらも数字です。
ここまでですでに驚愕の事実です。出雲文字は本物だと断定できます。
ヘブライ語に伝わるアルフベートの由来、古いカナン語の形とされるものは、100%出雲文字と合致しています。音と意味も完全に合っています。(多少デザインに違いはあるかもしれませんが、出雲文字がすべての元になった言語だと推測できる状態です)
原カナン語と言えば、もっと絵文字的なものが有名ですが、出雲文字はそこからアルファベットよりにデザインが変わっていることも確認できます。
でもここで終わりではありません。
出雲文字には、もっと面白い読み方があります。
原カナン語といえば、シュメール語を思い出す人もいるでしょう。シュメール語は、原カナン語が原型になって発展した言語です。文字からその歴史を追うことができます。
その際に思い出さなくてはいけないのが、文字の角度です。
角度なんです。
シュメールの人は、原カナン語を90°傾けて書き始めました。くさび形の文字になっていきますが、この辺りの詳しい解説はウィキでも見てください。ここでは90°傾いたという事実が大切です。
カナン語は縦書きですので、横にすると丁度横書きになります。英文を書くのと同じ要領です。この流れだと推測します。
さて、ではやってみますか。
はい、出雲文字を90°傾けます。
アルファベットが出ました。読みと形がかなり似てきます。
フェニキュア文字でQの棒が下についていたのが、英語などでは横になる不思議が昔からありましたが、その謎も解決です。出雲文字を横にすると棒も横になります。ここでさらにあっと驚く事実が以下です。
数字です。
横にしたとたん、ラテン語や古い英語の数字と同じになりました。1〜3だけですが、読んでみてください。
ひい、ふう、みい、よお、いつ……
ワン、つう、すりい、ふぉお、ファイブ(フィフ)……。
さらには、フェニキュア文字に10がありました。フェニキュア文字ではこれを「トウ」または「テン」と読んでいました。
1を除く若い数字と10のようなよく使う数字は読みが一緒だということです。
これは英語とヤマト言葉が同一言語から派生していることを示しています。
ここでどうしても気になることが出ました。英語とヤマト言葉は似ているのか?
単純な疑問です。
ヤマト言葉で「ナマエ」と読めば、英語では「name」と書いてネームと読みます。ナマエって書いてありますね。調べてみると意外に英語とヤマト言葉で同じ音を共有していることに驚きます。
英語のほうが古い音を残している場合もあります。
「私は学生です」を英語に直すと、「I am a Student」になります。ヤマト言葉でいえば、「アレ ハ スチューデント」(学生という言葉が失われていますので、英語の音で代替しました)
実は英語のほうがかなり似ています。
「あなたは何をしていますか」「What do you do?」「What are you doing?」これをヤマト言葉で再現すると、「ワレ ナンシチョー?」
「急いで、私と勝負してください」「Hurry up、Let's shove me」shove(突き出す意味ですが、古代ではボクシングなどの決闘もこの言葉です)これをヤマト言葉にすると、「ハリャ エ ショウブ シテミー」ってな感じでしょうか。
「どーよ、アンダースタン?」まさかの「Do you Understand?」
古代でも通用する英語と、ヤマト言葉で合わせると、意味が違う単語を並べているはずなのに、どちらも同じ意味で通ることがわかります。英語話者がヤマト言葉を聞けば、変な英語を使っていると錯覚できるかもしれません。でも意味が通ります。
なぜヤマト言葉が英語で通るのか。世界に何が起きたのか。
少し目が覚めたでしょうか。
英語は、印欧祖語になっていますが、カナン語の系統でもあります。カナン語の系統とした場合、ヤマト言葉とはかなり近い言語になります。使っている文字は、日本語よりもヤマト言葉に近いスタイルです。
イザナミが来た神話と、鉄器拡散の鉄器時代。アースガルドの神話からこの謎が解けます。
BBCの企画で、イギリスが鉄器時代になった当時の民族を再現する番組がありました。ここで日本人にもいそうな人が出てきます。その人が鉄器を広めた人ですね。アースガルドの人です。鉄器時代は、つまり、アースガルドの人が拡散する足跡にもなっています。
イランやインドにもアースガルドの人たちは行きました。それがサンスクリット語になって残ります。言語からはヴァン神族系の音も出ますね。ですが、イランや、インダス文明が興った場所には、巨大な国が存在していました。なので、アーリアの人は呑み込まれていきます。
アースガルドの人がイギリスに渡る経路は、全てアーリアの人が拡散した経路と見ることができます。言語もそうなっています。つまり一時期ドイツの人がアーリア人を名乗りましたが、別にあれは嘘ではないということです。
当時強大な国がなかったイギリスや日本だからこそ、アーリアの言葉とアイデンティティが残ったとも言えます。(日本はその後漢語で侵略されて現在に至ります。完全に文化浄化されつつあります)
ここから言語的に現代を読むこともできるようになります。
先進国を上から順番に並べれば、ヤマト言葉が強く残っている順番になります。相関します。イランなどにもアーリアの人が拡散しましたが、強大な国があったためすぐにアイデンティティを失っています。エジプトの影響力もあって、言語的にも剥離していきます。中国に関しても、ヤマト言葉が伝播する度に文明化していく歴史が出ます。実際に日本もヤマト言葉が主流だった時期には、中国が金印を出しています。元寇ではまだモンゴル軍を破るほど精強だった軍隊も、漢語化が進むとともに今では見る影もないほどに…………。
日本語は、ヤマト言葉とは近くて遠い言語です。儒教思想によって敬語がつくられています。これは儒教の精神がトレーニングされる仕組みになっています。さらには、いまだに様々な言葉が漢語化されています。むしろ外来語のほうがヤマト言葉に近いという情けない状態です。
文明国の人がヤマト言葉を取り入れて文明化していくのと逆です。
これが本当の歴史です。
言語的な考察をもうひとつ加えましょう。どうして世界中でヤマト言葉の文字が使われているのか。あるいは、世界がヤマト言葉に依存しているのか。ここを考えます。
文明化した言語は例外なくヤマト言葉の影響を受けています。シュメール語もそうですし、フェニキュア語もギリシャ語も、スラブ語もラテン語も、英語もサンスクリット語を介したインドの言語も、中国語もそうです。
文明がアースガルドで始まったからです。
いいえ、それ以前に何万年と石器時代を続けていたのが人間です。人間はアースガルドの言語を獲得するまで石器時代から出られなかったとする考え方ができます。実際に、インドの小さな島や、アマゾンの奥地では、石器時代を続けている民族がいます。
もうひとつ面白いのは、猿に育てられた独りの人間は、大人になっても文明的な思考ができないことです。言語を覚えさせても脳が動かないのです。これを幸せなことだと捉える人もいますが、ここでは脳の動き方が変わることに注目します。
日本語に最適化された脳が、虫の声を聞くのと同じことです。他の言語では同じように脳が動きません。
つまり、言語というアプリケーションが、人間の脳というハードに、OS(オペレーションシステム)を作ってしまうという考え方ができます。幼少期のことです。
文明化できるOSをヤマト言葉が作っていると推測します。なので文明化するためにはヤマト言葉を取り入れるしかありません。これが世界中の言語が繋がってしまう理由かと推測します。あくまでここでは推測です。
でも日本では、逆のことをやっています。漢語崇拝、ないし漢語化したいために、ヤマト言葉を消しています。グローバル化で、方言が消えればその流れは大きくなると思います。ヤマト言葉が失われれば、作られるOSもかなり違ったものになります。OSが壊れれば、ハードに変な動きが出てくることは明白です。
ヤマト言葉を失えば、日本人はこれより先、かなり弱体化すると予測します。
他の神代文字も検証しましょう。
こちらの神代文字をオシテ文字と言います。
ヤマト言葉と違い文字ひとつひとつに意味がありません。この文字のおかしいところは、体系化されているということです。
ヤマト言葉における体系化の歴史は、八咫鏡の写しからも推測できます。検索したところ、そこには、出雲文字に似たアルファベットとヘブライ語の文字が出ます。これはイザナミとイザナギが日本に来た頃の状態だと予測します。
予測ばかりで申し訳ありません。
これが本物だった場合、八咫鏡の状況から複数の民族が渡来してきたことがわかります。そしてその時までは、ヤマト言葉は体系化されていなかったこともわかります。
続いて、カタカナが登場します。このカタカナはヘブライ語に似ることが指摘されていますが、まさにヘブライ語の法則で表記を統一するとカタカナになります。
出雲文字になんとなくカタカナが似るのはそのためです。そしてカタカナには、ヘブライ語特有のシステムが組み込まれます。「あいうえお」とおう母音の並びと、「あかさたなはまやらわ」という整理方法です。さらには濁音などに濁点がつきます。これで音を変化させるのも、ヘブライ語の特徴でした。
すべて漢語の人には出せないアイデアです。
ここからカタ・カナンという文字が生まれていると思います。カタカナですが、「カナ」という言葉はそもそもヤマト言葉でもありません。むしろ「カタ」のほうが文字の形式を意味する音です。これを中国の人が間違えて「カナン」が文字だと思い込んだところで出来たのが平仮名だと思います。
なぜカナンなのかと言えば、アースガルドの人がヘブライの人と合流したのがカナンだからです。イザナミが3000年前にどのような経路で、日本に来たか。それを説明するのは次の機会にやります。
とりあえず、ここでは早い段階からカタカナが使われていたことを指摘しておきます。日本では出雲文字はほとんど使われていません。むしろ古典として学ばれていた可能性があります。
実際に漢語が到来した後も、畿内の人は漢語と平仮名ばかりを使いますが、なぜか周りはみんなカタカナなんです。畿内の人が作ったわけでもないカタカナがなぜか日本中ですでに使われている状態です。
そしてオシテ文字の話に戻しましょう。
オシテ文字を作ったのはヤマトの人ではありません。ヤマトの人には作る理由がありません。オシテ文字を使えば、出雲周辺と通信ができなくなります。お互いに文字を読むことができなくなるのです。しかもオシテ文字では、古典を学ぶ意味もありません。あまりに違いすぎます。
たとえば、英語の表記をオリジナルに変えるようなものです。そんなことをすれば、英語の本やネットのサイトも読めなくなります。このようなことをする国はほぼありません。世界制覇したあとの中国くらいです。
でも実際にオシテ文字は作られました。
これと似た状態にあるのが平仮名です。平仮名もまた独自に表記を変えたものになっています。ヤマト国の人が作るはずのない表記です。でも実際に作られました。
加えて指摘しておかなければならないのが、この時の畿内の文献です。どこを探してもカタカナが出ません。絶対にヤマトの文化は使わないという意地です。中国の王朝は、基本的に漢語でしか文献を受け付けません。これは沖縄の歴史からも確認できます。
畿内では漢語しか受け付けていませんでした。縄文の人に、漢語を覚えさせるのは無理でしょうから、漢語でヤマト言葉を書かせていたのでしょう。しかし、万葉仮名では限界があったため、新しい文字を開発する必要に迫られています。
僕が思うところでは、オシテ文字の動機もここかなと——。
実際のところは、これからの調査次第です。
日本という国が結構酷いことをしている印象を与えるように書きましたが、実際にはさらに酷いことをやっています。こちらに関しても、面白い歴史の読み方がありますので、また後ほどご紹介します。
今回の記事はここまで。
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