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ギタリスト1年目の教科書〜ピッキング(ストローク)の練習方法その②〜

こんにちは、ギタリストのYamatoです。
ギタリスト1年生がくじけぬよう、約2週間に1回の連載を始めて早くも4回目を迎えた今回は、パワーコードと同様に使用頻度の高いオクターブ奏法を用いたピッキングの練習方法をご紹介していきたいと思います。

オクターヴ奏法(オクターヴそうほう)は、和音の発生が可能な楽器(弦楽器、鍵盤楽器)において、1オクターヴ離れた同じ音を、一人の演奏家がユニゾンで演奏することである。メロディー、伴奏の双方で用いられる。
現在では、オクターバーというエフェクターを使用することにより、簡単に同じような効果を得ることもできる。しかし、電子楽器ならともかく、アコースティックな要素をもつ楽器においては、実際のオクターブ奏法で奏でた音とは明らかに違う、違和感のある音となってしまう。
この奏法において著名な演奏家に、ジャズギタリストのウェス・モンゴメリーがいる。ウェスの名はオクターブ奏法の代名詞にもなっている。
(wikipediaより引用)

wikipedia先生は「違和感のある音となってしまう。」と書いていますけど、ギターでのオクターブ奏法に慣れている私は電子鍵盤系のオクターブのスッキリさの方が物足りなかったり…
※あとド頭に「オクターヴ奏法」と書いているのに終盤にかけて「オクターブ奏法」表記になっている方が違和感…w

そんなどうでもいいことはさて置き、パワーコードと同じく比較的コードフォームはシンプルな物ですので、これもまたピッキング(ストローク)の練習には効果的ですので、コードが難しくて諦めてしまう前に、前回の記事と併せて練習をしてみて下さい!

※前回の記事はこちら。

・EX-1

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ご覧いただいたように前回のパワーコードと異なるのが、鳴らしたい弦(5弦・人差し指)と弦(3弦・小指)の間に「鳴らしたくない弦(4弦)」が存在しています。
この場合5弦を押さえている人差し指の腹の部分を、4弦に軽く乗せてあげることで音が鳴らないようにミュートを行いましょう。

オクターブ奏法の場合はおおむね人差し指と小指で押さえると思うのですが、パワーコードに比べると人差し指と小指の距離が少しばかり離れているので、コードフォームを維持したままポジションを変えるのが難しいと思いますが、ポジションチェンジの際もコードフォームが崩れてしまわないよう、しっかりとフォームを維持しつつスムーズなポジション移動ができるように練習してみてください。

そして本題であるピッキングパターンですが、基本的には常に8分音符をオルタネイトで弾くパターンです。
4小節目・6小節目・8小節目には4分音符も出てきているので、次の小節(5小節目・7小節目・表記は無いですが9小節目)の弾き始めがしっかりダウンピッキングで行えるようにしましょう。

それと4小節目の3拍目も空ピッキングとなっていますので、こちらもしっかり空ピッキングをしてメトロノームが鳴っているタイミングは絶対ダウンピッキングの動作をするという事を意識して練習してみましょう!

・EX-2

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こちらのEX-2ですが、実際に弾いている音(鳴っている音)はEX-1と変わりはないのですが、手抜きではないのでご安心ください…w

ピッキングの練習と題していましたが、右手がしっかりとオルタネイトピッキングの動作を行えるようでしたら、EX-2で追加されたスライド奏法(※)を行ってもしっかりと空ピッキングが出来るように練習してみて下さい。
※譜面上で『sl』と表記している場所です。
やり方は譜面でslの左側に書かれているポジション(音)をピッキングして音を出し、slの右側に書かれているポジション(音)まで弦を押さえたままポジションを移動します。
この際にしっかりと弦を押さえていないと、次に鳴らしたい音(slの右側の音)が鳴らないので横移動が出来るくらいに力を抜きつつ、弦をしっかりと押さえる微妙な力加減が難しいと思いますが、どんなジャンルでも必ずと言っていいほど使われるテクニックなので、頑張って練習してみましょう!

また、7小節目と8小節目で押さえるポジションが変わっていますが、EX-1と同じ音となっています。
これはギターを含む弦楽器特有の異弦同音(いげんどうおん)を利用しコードチェンジの際、横軸の移動(押さえる弦はそのままでフレットポジションだけ移動)をするのではなく縦軸の移動(押さえる弦もフレットポジションも移動)をする事で、物理的に移動距離を近くしています。

この縦軸の移動をする事で、押さえる弦を変える際一度指が弦から離れて、もう一度違う弦を押さえなおす動作が必要になり、コードフォームが崩れてしまい上手く弾けない事が起こってしまわないように、次のコードフォームを前もって意識しながらコードチェンジを行ってみて下さい。
※5弦&3弦のフォームと4弦&2弦のフォームが若干違うので注意!

・最後に

EX-2はどちらかというとピッキングよりもコードチェンジの練習効果を記載しましたが、コードチェンジ(フィンガリング)に気を取られてもピッキング(ストローク)は常にオルタネイトピッキングをキープ出来るように練習を重ねることによって、コードチェンジ(フィンガリング)も同時に鍛えることが出来ますよ。という事でご紹介させていただきました。

次回はEX-2の延長というかどちらの手も同じくらい気を付けるポイントがあるフレーズをご紹介したいと思いますので、次回までにほぼ無意識下でもオルタネイトピッキングが出来るように頑張ってみて下さい!

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