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MASTER 8 JAPAN GUITAR PICKSを導入した様子。

こんにちは、ギタリストのYamatoです。
今回は練習方法ではなく、最近メインで使っているピックMASTER 8 JAPANのINFIXシリーズについて、大人の事情が無いのをいいことに好き勝手に書いてみようと思います!

・知るきっかけや初めて使った時の感想

商品自体2010年代の後半に出てきた物と割と新しめの材質で、販売開始直後位にすぐ飛びついて買ったはいいんですが、長い期間(この記事を書くほんの数週間前まで)ピックのサイズはジャズⅢサイズの物を好んで使用していました。

2020年10月現在もINFINIXシリーズは「ティアドロップ」「トライアングル」「ジャズ」の3サイズを展開していますが、意外と曲者なのがジャズタイプのサイズがジャズⅢXLサイズというところです。

これ通販で私と同じように普通サイズ(小さいほう)のジャズⅢを使ってて、商品説明のジャズタイプを読んで買ったはいいけど、いざ届いたものを開封したら「XL(ジャズⅢより大きくティアドロップよりも小さい)サイズやんけ…」という思いをした方も多いかと思います。
初めて買った時は私が完全にそれでしたので、今後同じような方が出ないように最初に記載してみました…

そんな感じで若干騙された感(サイズ表を見なかった自分が悪いw)を抱きつつ、ややお高い物なので使わないのは勿体ないと思い、一応使ってみたんですが最初の感想としては「でけーw弾きずれーw」でした…
サイズが大きくなりコントロール性に苦戦して、音質どうこうを気にする余裕が無かったのが本当に最初の感想で、お試しで買った1枚で追加購入することなく数年間は別のピックを使っていました。
余談ですが、そこら辺からメインで使っていたのは同社のD-801のジャズタイプ(こちらはコンパクトなジャズⅢサイズという謎)を使っていました。

・そんなあまり良くない記憶から数年

なんでデカくて使いにくいと思ったピックを改めて導入候補にしたのかと言いますと、私が使っていなくとも周りのミュージシャンが使っていることが多いのと、D-801シリーズ(これも1.2㎜~1.0㎜、1.0㎜~0.8㎜に順次乗り換え)の音質が「ちょっとカリカリしすぎるかな?」と思い始めてきて、少しマイルドな(印象の悪い表現だとヌルっとした)音質のピックを試したくてINFINIXのHard Polishシリーズが候補に挙がりました。

候補に挙がったもののサイズについて不安がぬぐえなかったのですが、少し前からピッキングフォームも変わったので「もしかしたら前より違和感がないかも?」というのと、ローディーをやっているバンドのギタリストが使っていたり、ここ最近ご縁が出来たギタリストの方が動画で紹介していたり、と他者の使用感を確認できるピックから攻めることにしました。

一応他者の情報を基候補選びはするけども、自分でも比較検証してみたいので「せっかくのタイミングだし全部試してみるか」と思い
・INFINIX&Hard Grip
・INFINIX Hard Polish
・INFINIX-U
この3種類(Hard Gripを別にするなら4種類)で0.88㎜・1.0㎜・1.2㎜の3サイズ(1.2㎜はHard Polishを試した段階で硬すぎて予選落ち)合計9枚をあーだこーだとっかえひっかえ試してみました。

・INFINIX&Hard Grip

メーカー的には一番スタンダードなモデル(であってますよね???)で、Hard Polishを一番最初に試してしまったが故「特性的なのが分からぬ…普通っぽい???」位の印象です。

MASTER8JAPANが初めて世に放つ、次世代のピック新素材「INFINIX」。ギターピックに史上初めて採用した特殊プラスチックで柔軟性、形状記憶性、対磨耗性に優れており、ピックに使用されている通常のプラスチックに比べピックノイズが少なく、弦への吸い付きが非常に良い。磨耗に対しても強く、長時間の演奏でもピックが削れづらいので変わらないニュアンスでのプレイが可能。握り心地も鼈甲に近く指への密着性があるためグリップ力も高い。レギュラーモデルとより強力なグリップを兼ね備えたハードグリップモデルをラインナップ。ニュースタンダードとなる新素材である。
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<INFINIX serise 製品特性に関してのお知らせ>
MASTER8JAPAN製品をご愛用頂き誠にありがとうございます。INFINIX seriseの製品上部(図1)にバリ(突起)、擦れが残っている場合がございますがこちらは製造工程上発生するバリ(突起)及び擦れのため不良品と判断しておりません。バリ(突起)及び擦れを仕上げて目立たなくすることは可能ですが、その工程を行うことで製品特性である側面のエッジが無くなりサウンドに大きく影響致します。プレイアビリティを重視しての仕上げ工程となっておりますので、予めご了承お願い致します。
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(公式HPより引用)
抜群の柔軟性とこれまでにない耐久性が注目を集めている新素材INFINIX。早弾きなど細かいニュアンスやスピードを重視するプレイヤーに最適な仕様となっています。
(公式HP JAZZ TYPE詳細より引用)

音のキャラクターを擬音にするなら「サン」とか「カキョン」という濁音や半濁音があまり付きまとっていない感じですかね。

身の回りで使っている方や、ネット上で使っている方を割と見かけるので、スタンダードというか一番癖が無いのかな?と思いますし、使用率の高さからネガティブなレビューも多く見受けられ「割れやすい」との情報も流れてきましたが、公式のアナウンスで現行品は割れ対策を講じているそうで、今の所私は使用中に割れることが無いです。

公式説明文の中にある「握り心地も鼈甲に近く指への密着性があるためグリップ力も高い」という触れ込みでしたが、基本的にサンド加工している滑り止めピックに慣れてしまっているので、材質によるあまりグリップ力の恩恵はそこまで???という印象です。
が、普段滑り止め加工をしていないピックを使っている方からすると、グリップが良くなったと感じる可能性も???(その辺りはご自身でご確認ください)

Hard Gripはスタンダードモデルのロゴにサンド加工で滑り止めを施していて、かなりのグリップ感があり私はこの位ザラついたグリップが好みです。

新素材として注目を集めているINFINIXに滑り止め仕様を施したHARD GRIPシリーズ。ハードなステージングやピッキングに対応。抜群のフィット感で安定したピッキングを実現します。早弾きなど細かいニュアンスやスピードを重視するプレイヤーに最適なJAZZⅢXLサイズの仕様となっています。
(公式HP JAZZ TYPE HARD GRIP詳細より引用)

滑り止め加工以外はスタンダードモデルと特に変わりはないようですが、サンド加工によって持ってる感じの厚み体感が変わったり、しなり具合が変わるようですが私は滑り止め以外の変化を感じなかったです…
あと、なぜかHard Gripのページには【JAZZⅢXLサイズ】と書いているのに、スタンダードの方は詳細なサイズ感が記載されていないのが冒頭でも紹介していた罠ですが、スタンダードもHard Gripもサイズは一緒です。

・INFINIX Hard Polish

個人的に一番最初に浮かんだINFINIXピックがこちら。
メーカー的にはINFINIX Hard Polish with Rubber Grip(インフィニクスハードポリッシュウィズラバーグリップ)という長い名前ですw

新シリーズとして発表となったのは、INFINIXシリーズのネクストレベルとなるINFINIX Hard polish series。INFINIXを新たな次元に進化させるべく新たな研磨方法を駆使しラウンドしたエッジ面を実現。耐摩耗・ピックノイズの少なさはそのままによりマイルドかつ骨太なサウンドメイクを狙った加工を施しました。そして滑り止めのネクストレベルとなる新開発の仕様であるRubber Gripを採用。これまでの常識を逸するグリップ力を実現しました。そしてブランドとして初リリースとなる、THUMB PICKをリリース。抜けのある太いサウンドはアコースティックギターと抜群の相性を誇ります。耐摩耗、形状記憶、研磨によるサウンドメイク、グリップ力の向上と、進化するINFINIXシリーズから目が離せない。
(公式HPより引用)

これはサンド加工(Hard Grip)よりも滑り止めにザラつきが無いのですが、文中に「これまでの常識を逸するグリップ力を実現しました」とあるようにしっかりとしたグリップ性能があります(個人的にはサンドの方がよりタイトな印象)。

ロゴ部分がそのラバーグリップ加工が施されていて、ロゴ以外の表面(ボディ部分?持つ部分?指が当たる部分?メインの部分?)もスタンダードに何かしらの加工(これもラバー加工?)&エッジ加工はぱっと見スタンダードと同じ雰囲気の処理。

エッジ部分については「INFINIXを新たな次元に進化させるべく新たな研磨方法を駆使しラウンドしたエッジ面を実現」という内容から、スタンダードとは若干変えているとは思いますが、表面の質感が違うのでエッジ加工による違いというよりも「表面の加工による違いで音変わってるな~」が大きいです。
これの擬音は「ヌパン」とか「パギョ」っていう半濁音が付いてそうな感じです。

音質は当初の目的であったマイルドな(ヌルっとした)音で公式言うところの「ピックノイズの少なさはそのままに、よりマイルドかつ骨太なサウンド」というのは実感しました。
慣れるまでは引っ掛かりというか弦に当たってから弾き切る時の感触がちょっとラグい気もしますが、ロングトーンを弾くときに弦vsピックによる音質変化をコントロールできる時間が増えたと思えばそれはそれでありな選択肢かと。
※とにかく速い刻みだともたつき易いかも???

・INFINIX-U

2020年10月現在で一番新しいウルテムを配合してロゴはサンド加工されているモデル。

NFINIXの特性はそのままに更なる剛性・音抜けを実現。
新定番がここに誕生。
革新的なピッキングニュアンスを生み話題となったINFINIXに
ギターピック素材としては定番のULTEM®︎を配合して生まれた「INFINIX-U」。
INFINIXの特性である柔軟性・形状記憶・耐摩耗はそのままに、ULTEM®︎の特徴である高い硬度や音抜け・発音の良さを融合させることに成功しました。
数多くの素材でのテストやプロユースの現場でのサンプリングを重ね、INFINIX+ULTEMを黄金比で配合することに成功しました。
INFINIXの革新的な要素に定番素材を配合した「INFINIX-U」は、ギターピックの新たな可能性を広げ、プレイヤーのイマジネーションを無限に広げることが出来るでしょう。
(公式HPより引用)

2011年頃~2016年頃にDunlopのUltex JazzⅢ(1.38㎜)を使っていたのですが、表面ロゴの凸加工・最終処理のサラサラ具合・厚みが好みに合わなくなってウルテム系は遠のいていました。
※一応1.0㎜のウルテムピックを販売しているメーカーもあるんですが、形状だったりグリップ加工の好みの問題で、そちらを試す機会は無かったです。

前出の2種類に比べるとエッジ加工にやや角度付いてる?(私の乱視のせい?)のか、ウルテムの配合により3種類の中で1番速くて硬い音と感じました。
これは擬音で書くと「ギャン」とか「ゴガ」という濁音が付いたアグレッシブな印象。

ウルテムオンリーだと1.0㎜未満の市販品が無く(耐久性や加工性の問題?)なかなかウルテム系を試したくても試せなかった方にはちょうど良いかも?
ピック探しの旅当初の目的であった「マイルドな音」ではないですが、なかなかにストライクなピックです…w

・ざっくりまとめ

厚みによる音の違いもありますがピックに関して言えば「音色3:手触り7」で選んだ所0.88㎜のINFINIX-Uが優勝で、次点で0.88㎜のINFINIX-Hard Polishまたは1.0㎜のINFINIX-Uがしばらくはメインになりそうです。
これも出したい音とか触り心地とか弦の種類によって、不定期に「ピック変えようかしら…???」という持病が出てくるのでいつまで続くかわかりません!w

それとこのサイズを比較検証していたらJazz Ⅲサイズ(小さいやつ)がめちゃくちゃ弾きにくく感じるようになってしまったのを併せてご報告いたします。
※つまり候補選びが今まで未開拓だったJazz ⅢXL系ピックの沼地入り口に立ったも同然です…

余談ですが、ピックとか弦なんかの消耗品は好みの問題もありますが、安定した供給が重要だと思うので、現在楽器店によっては取り扱いの無い(売り切れているだけ?)モデルもあるので、今後全モデルが小ロットでいつでも買える環境が整えばありがたいな~なんて思っています(店舗型&オンライン型の楽器店発注担当者様宛)

Amazonだと比較用セットなんかもあるんで、お試しで弾き比べたいな~なんて方は一度買ってみるのもありかもしれません。

https://amzn.to/2SrCdea

※なぜかティアドロップだけテキスト表示なのは謎です…

こんな感じで、各メーカー・各店で比較用セット販売の種類が増えてくれたらユーザーとしては大変助かりますよね~(店舗型&オンライン型の楽器店発注担当者様宛)。

あと人様の動画ですが、今回個人的に比較をやろうかと重い腰を上げるきっかけにもなった動画を張り付けておきます。


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