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【the Guitar Geeks 】みんな大好きMESHUGGAH風ポリリズムフレーズ!

こんにちは、ギタリストのYamatoです。
2020年11月現在小林信一さんが運営しているONLINE MUSIC DOJOの『全国ONLINE GUITAR LESSON』の講師陣によるフレーズリレーが行われており、私の2巡目がやってまいりました。

先月からTwitterにてフレーズリレーという企画が開催されたので、「#MusicDOJO #ギター講師リレー #StayGuitarHome 」で検索していただけると各先生の特色が分かるかと思いますので、ぜひ一度検索してみて下さい!

今回私のご提案するフレーズは、タイトルにある通り皆さんの大好きな‘’MESHUGGAH”がよく使っているような『付点』を駆使し、4/4が鳴っている上でフレーズの頭の部分がズレてたりジャストだったりが入れ替わっているポリリズムフレーズとなっています。

ポリリズム(英: polyrhythm)は、リズムの異なる声部が同時に奏されること。クロス・リズムcross rhythmともいう。アクセントや拍子がずれているときはポリメトリックpolymetricともいう。
(wikipediaより引用)

MESHUGGAHのフレージングに関しては【ポリリズムや変拍子を多用している説】派と【アレはただの4/4のシンコペーションである説】派がたまに論争していますが、最近著名なミュージシャンとお話をして「ポリリズムとは?」というお話をしたところ「譜面に表記されている拍子以外に感じ取れる拍子があるもの」とか「ポリ(poly=多くの・複数の)リズムだからアクセントの部分がズレて周期的にジャストになるもの」がポリリズムの定義では?という着地点になり、私はポリリズムだと考えてます。

正直そのミュージシャンとの会話の時も「作曲者の判断こそ絶対的正解だよね」で落ち着いたので、論争してる暇が有るなら本人にDMしたほうが早いと思いますw

・動画

・譜面&解説

Meshuggah風ポリリズムフレーズ

今回のフレーズは9/8拍子+7/8拍子を交互に行うことで2小節ごとに1拍目が復帰するように構築してみました。
※1小節が4/4(4分音符4個)=8/8(8分音符8個)なので9/8だと8分音符が1個余り、7/8だと8分音符が1個足りないので、8/8の2小節(8分音符16個)でメトロノームとフレーズの頭が合う設定。

また付点の数え方ですが、よくある言い回しだと1.5倍の長さで、この譜面で多用している付点8分音符は16分音符3個分の長さです。

リズムパターンですが、(A)1~4小節目と9~12小節目が同じで、(B)5~8小節目、(C)13~16(実質17)小節目の計3パターンとなっています。

(A)パターンは特に難しいポイントは無いと思いますが、気を付けるポイントとしては偶数小節の最後の音符を付点8分で伸ばしてしまうと、ポリリズムではなくシンプルにリズムの崩壊になってしまうのでお気を付けください。

(B)は7/8表記の6&8小節目の最後の音符が『付点8分+16分』なので、(A)や(C)のパターンにつられて『8分+8分』にならないようお気を付けください。
またその『付点8分+16分』をオールダウンで弾いてしまうとリズムが崩れやすかったり、今後もう少し早いフレーズを弾くときに地獄を見るので、アップピッキングを入れたオルタネイトで弾けるようにしましょう。

(C)は基本的なリズムが(A)と(B)の複合したようなリズムですが、15小節目だけは少し前のめりになる感じのフレーズなので、慌ててしまいリズムが崩れないように注意しましょう。

それとピッキングパターンについてですが、基本的にはダウンピッキングで行っていますが、ハーモニクス+チョップ的なフレーズと6小節目&8小節目の最後にある16分音符がアップピッキングとなっています。

これはMESHUGGAHっぽいフレーズを弾くにあたりほぼ必修科目の変則オルタネイトピッキングとなっており、ダウン/アップの切り替えるポイントを意識しておかないと、いつの間にかピッキングが逆になっていたりするのでご注意ください。

・最後に

ここまで譜面を確認してもらったり音源を確認してもらったのですが、ポリリズムフレーズと言いつつ実のところ「8分シンコペーション」と「16分シンコペーション」とも言えるフレーズとなっています。
この辺りが冒頭でお話をしたMESHUGGAHは『ポリリズム派』と『ポリリズムではない派』のきっかけかな?と思います。

そんな重箱の隅をつついていいのなら、私は『シンコペーションフレーズそのものもポリリズムと解釈できる説』を界隈に投下し論争の泥沼に拍車をかける行為に及びたいです…w

そんなめんどくさいことをせずとも、ご自身が楽しいと思ったフレーズを弾けるように練習して、弾けるようになった後から「あ、これって○○なんだな」と理論的なことや奏法に気づくくらいで(なんなら分からなくても)、十分に演奏は楽しめると思いますので、まずはやりたいフレーズをモリモリ練習してみましょう!

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2020年10月現在、私はオンラインがメインですが個人レッスンを行っており、2020年中には対面レッスンを開始するために計画を進めております。
もしよろしければ一度ご相談だけでもいただければ幸いです。

実施しているレッスンの詳細はこちらをご参照ください。

それと「こいつのレッスンだと不安だな…」とお考えの方は、冒頭にもご案内した『全国ONLINE GUITAR LESSON』の気になる先生を探してみるのも良いかと思います。


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