10. 大和式ブレスト理論
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10. 大和式ブレスト理論

大和部屋

プルもキックも胸の厚み内で動作するれば、抵抗が最小になってスピードが出る。

究極の汎用ヒト型最速泳法」で説明した話、覚えてるよね。

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大和式の理論は、シンプル。ストリームラインの中を泳ぐだけ。

それを実現させた「推進システム」が、「肘とカカトの間」を「行ったり来たり」するシンプル動作。

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「呼吸(プル)でスライド前進」、「バックキックで大きく前進」。胸の厚み内で動作するコンパクトなストロークだから、抵抗が極めて小さい。


唯一、ストリームラインから外れて抵抗が大きくなる「呼吸動作」も「バックキックの動作支点」に変えて加速し、

発生した水の乱れすらも利用してしまう「エネルギーのリサイクルシステム」は、

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全てのストローク動作で「ストリームラインから発生させた水流」を「補助力として利用している」から、

ダイナミックなフォームで速いのに、低エネルギーで、後半に強い。


「ネガティブ要素」ですら「ポジティブ効果として利用」する 「超-高効率 ブレスト ストローク システム」が、大和式の優れているところだけど、

この「大和式 ブレスト ストローク」、もう気付いてるよね。

・肘は胸より前で動作するプル
・真上に素早く立ち上がる呼吸
・呼吸からの強烈なバックキック
・薄くてコンパクトなキック
・100mBrを56秒88(2019年WR)


似てるよね? まぁ、似ているかどうかは関係ないけど、僕の場合、

バックキック」からの「ストリームライン」、

「ストリームライン」からの「開いて閉じるプル」、

ここまでの技術は北島康介選手のフォーム分析から、2009年までには手に入れてたけど、

「ストリームラインから外れていく呼吸動作」だけは、アダム・ピーティ選手の「急激に立ち上がる呼吸動作」をヒントにして、

「鞘から抜き出る刀」のように「ストリームラインから上半身を引き抜く技」を身に付けたんだよね。


「バックキック」からの「ストリームライン」。「ストリームライン」からの「開いて閉じるプル」。

「開いて閉じたプル」からの「呼吸」。「呼吸」からの「バックキック」。

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このグルグル、グルグル、グルグル回る「エネルギー サイクル システム」を、「自分の体内」で動く「力の移動」で観察すれば、

「浮心(ミゾオチ)を動作支点」にして、「呼吸」「バックキック」「ストリームライン」を繰り返す「三拍子サイクル構造」になっている事が読み取れる。

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この「力の動き」は、「三拍子で振られる指揮棒」とそっくりで、各頂点の折り返しターンは「心地よく」「滑らかに」「美しいリズム」を繰り返えし刻みながら、前進する。

「三拍子リズム」を完璧に刻み続けて「三拍子の運動音」に集中して泳げば「自分の世界」に入り込めて、周囲の選手や苦痛に惑わされる事なく、自分のレースを展開できる。


この「三拍子運動」を根底で支えているのが「ストリームライン水流」で、「正しいストリームライン」が「正しいブレストストローク動作」を作り、「正しいブレスト動作」が「正しいストリームライン水流」を発生させる。

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「生物である自分の動作」と「無機物である水の流れ」がシンクロして作る「無限ループ運動」は、

・プルは開いて閉じるだけ。引かない。前に突き出すリカバリーはしない。
・キックは後ろにバックしながら打ち込む。足は引きつけない。後ろに下がる。
・呼吸姿勢はバックキックを打ち込むための動作支点。

この3つの技を次々に繰り出し続ける事で実現している。


複雑で混沌としているように見えるブレストストロークも実は、「単純な規則」が「調和して繰り返しているだけ」で、目から見える部分が複雑でも、その本質はシンプルで美しい形をしている。

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論理的で合理的な「美」。

世の中の見えない所に隠れている「シンプル システム」の美しさ。

感じる事でしか味わえない「贅沢な美」。


この「感覚美」こそが、「心地いい泳ぎの源」なのよ。泳ぎ自体が心地いいから、苦しい練習だって大好きになる。

「苦しい練習が大好きな選手」が速くなるのは当たり前で、嫌々やってる選手なんかに負けるはずがない。


勘違いしちゃいけないよ。目指すべきゴールは僕の泳ぎじゃない。

僕はゴールの方向を指差して、秘密の技を教えただけ。

僕は僕の泳ぎをする。君は「君自身」の「君らしい泳ぎ」を目指すんだ。


さぁ、もう一度見て見ようよ。大和式の中に「力の移動運動」が見えるでしょ。

「力の玉突き反動」で前進する「三拍子移動運動」が見えるでしょ。

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次は、君たちが表現する番だよ。

「速さ」は、単なる「結果」だ。速さの行き着く先は「運」。

人間に出来る事は、「やれる事をやる」、それだけだ。


「勝つからやる。負けるから辞める」。そんな「結果に左右される生き方」は、つまらない。結果では負けたって、自分の泳ぎは出来る。

その心が、結果的に「速さ」を生むし、勝負強い選手に成長させる。

それが、30年以上、勝ち負けに拘り続けた選手の結論よ。


「自分の泳ぎで自分を表現する」

それが競泳選手だ。がんばれ。

produced by yamato bear. 2021.06.12

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