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DJとレコ屋の関係の話

僕が仕事で携わることが多いDJについても熟々と書いていこうと思います。
まずはDJと深い関わりのあるレコードショップについて触れますね。

今でこそDJはUSBメモリをCDJに挿しこんでプレイすることが一般的ですが、その昔はレコードバッグに何百枚とレコードを詰め込んで現場入りしてました。そのレコードバッグを2つも3つも持ち込むことはザラでしたからかなり重労働だったと思います。僕も先輩のレコードバッグをよく運んだものです。DJたちはレコードをDJ専門のレコードショップ(呼称:レコ屋)や通販で購入してました。
かつて渋谷は「レコードの街」と呼ばれ、ギネスブックに「店舗数世界一」と認定されるほど、ほんの十数年前まで宇田川町周辺にアナログレコードショップが密集していました。しかし、音楽フォーマットのデジタル化とストリーミングサービスの台頭により需要が激減。数多くのお店が閉店しました。

DJたちはそんなレコ屋に足繁く通い、試聴ブースで選んだトラックをかけ、気に入ったものを購入していたものです。もちろんプロのDJたちも同じようにしていましたが、プロのDJさんにはレコ屋のスタッフが「コレはあの人に箱でかけて欲しい」という想いや「良い新譜あったらキープしといて」とプロの頼まれて取り置きしていたものです。プロのDJがナイトクラブでかけてみて反応が良かったトラックが毎週かかるようになりそれをオタクDJたちがレコ屋で購入する〜という流れが出来てましたね。「○○年のクラブヒット」というワードが生まれるほどになりました。

また、レコ屋にはフライヤー(イベントを告知するチラシやビラの呼称)が設置してあり、ネット検索が当たり前の今だと信じられないと思いますが、そこでイベント情報をゲットしていました。また、レコ屋とクラブでしか会わない人もいましたね。レコード買いに行って、その類の人たちと情報交換してフライヤーを持ち帰り、クラブでまた会う。そんなサイクルがありました。健全というかなんというか、これって良いカルチャーだなって改めて思います。

昨今アナログレコードの需要がまた高まってるようです。
リバイバルブームと同時にアナログレコード人気が再燃していて、レアなレコードを求めて訪日する外国人も増えたとか。
レコ屋も復活の兆しがあるようです。渋谷のレコ屋を載せておきますので、特に若い人たちはプロ・アマ問わず訪問してみて欲しいです。

Manhattan Records
渋谷・宇田川町のレコード聖地

Face Records
スローガンは ”MUSIC GO ROUND 音楽は巡る”

HMV record shop 渋谷
世界展開するHMVグループのレコード専門店

disc union
DJ機材...クラブミュージック関連商品を完全網羅する専門店

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