弁理士の独立開業で食えない半年をいかにしのいだか!?
「独立開業した弁理士は開業して半年は食えないと言われているけれど
どのようにしてしのいでるのだろうか。気になるなあ。」
こんにちは!弁理士やまです。
今回は開業して半年のじり貧生活をいかにして過ごしてきたか衝撃の真実を公開したいと思います。
弁理士で開業しようと考えている人も他士業で開業しようと考えている人もぜひ参考にしてみてください。
本記事は本気で弁理士で独立開業を目指そうとしている方だけに読んでほしいので有料としています。
価格は安すぎず高すぎずの¥1000円です。
今回は独立開業してから半年くらいまでのお話です。(なお、本記事は弁理士やまの知的な日常にて公開した記事をリライトしたものです。)
1.弁理士のほとんどが独立開業して半年は食えない
開業弁理士のほとんどは開業してから半年は仕事がなく食えないと言われています。
筆者は独立開業の弁理士の集いで知り合った先輩弁理士や知人の弁理士から聞きました。
実際に筆者もまた独立開業して半年は本業の弁理士業についてほとんど仕事はありませんでした。
Q.特許事務所に勤めていたら担当のクライアントを連れていくことはできないの?
A.まあやっている人はいますが一人事務所に連れていくことは難しいですね。
私もいろいろと担当クライアントに声をかけましたが全然でしたね。
もし将来独立開業しようと思ったら「自分でないと弁理士に任せられない!」と思わせるぐらいクライアントと「絆」を深めるのがいいですね。
まあプライベートでもクライアントの人と仲良くしておいたほうがいいんじゃないですかね。
ここは連れていけるなと見込みがあるならそのクライアントに全力投球。あとはきられない程度にほどよく、と。
いずれにせよたいていの人は苦労すると思います。
収入はその間はもちろん0です。
2.弁理士の独立開業で食えない半年をいかに過ごしたか
「そうなると貯金がないと独立開業は厳しそうだなあ。
半年食いつなぐための貯金ってどのくらい必要なんだ!?」
先輩弁理士いわく、貯金200万円は必要といわれてました。
しかし、当時そんなにお金はなく確か100万あるかないかでした・・・
まあそれでも今こうしてやっていけてるわけで。
実際開業資金はほとんどなく30万いくかどうかでした。
本業の収入0にもかかわらず半年をどのように食いつないのだのか!?
そのわけをここで公開します!
ポイントをまとめると以下のとおりです。
ブログの副収入があったから
ブログコンサルの仕事で100万円の案件をもらったから
生活費を最小限に抑えたから(ほぼ実家暮らし。)
外注に頼らず自分でやれることはほとんど自分でやったから
広告はブログとツィッターだけしかやらなかったから
筆者の場合、独立開業より1年半くらい前からブログを書き続けており、独立開業の半年くらい前からブログから収入はありました。
そのため本業の収入は0でしたが、トータルの収入は0ではありませんでした。
食えない半年の間の収入は変動こそあれ月10~30万円ほどの収入はありました。
さらにこれにブログコンサルのお仕事ももらえたのでまあ「生活保護」くらいの収入はあったので食いつなげました。
ブログについては勤務弁理士の時代からコツコツ書き続けてきました。
当時は確か出向中であり、定時に帰れたので帰ったらすぐにブログを1記事書いていました。
その継続が功を奏してなんとか一番きつい食えない時代をしのぐことができました。
もともと独立するつもりであり、食えない時代をどう過ごすかは勤務弁理士の頃から考えていました。
そこで編み出したのが副業のブログでした。ブログ内容は資格勉強法、弁理士のこと、弁理士の転職のことなどなど。
最初はとりあえず雑記で何でも書いて「受ける」と思ったジャンルにしぼって書き続けました。
ブログでなぜ収入が発生するのかというとアフィリエイトをやっているからです。アフィリエイトについてはネットで検索するといろいろでるのでそちらをご参考に。
まあそれだけで食えるわけではないですがそれ以外の収入がなかった自分としてはとても助かりました。
さらにブログをやってることでそこそこ有名になりブログ代行の仕事も頂きました。その報酬も含めて食えない半年をしのぐことができました。
これは僕の結果論なんですが、残業して特許出願の明細書ばかり書いていたら今は成功してなかったと思います。
というのも、副業でやってきたブログのおかげで食いつなぐことができたり、集客できたりしましたし、現在の仕事のほとんどは独立開業後に身につけた商標出願だからです。
また、おまけに専門は化学です。ITなら話は別だと思いますが化学は集客は相当難しいです。
スキルの分散化はとても大事だと思っています。おそらく特許出願だけしかできなかったら安い外注に甘んじてたかもしれませんし、独立開業しようという決断も遅れていたかもしれません。
このため、自分はえらそうなことは言えませんが、これから独立開業をしようとする人にアドバイスをするならスキルの分散化をおすすめします。
僕の場合はブログですが、ブログに限らずほかのスキルをみにつけて(弁理士)×(ほかのスキル)で差別化をはかることがいいと思います。
また筆者の場合は実家から食料を送ってもらったりして生活費をなるべく抑えたりしました笑
貧乏生活の間は娯楽なしです。
その間は仕事はほとんどないので暇になり、コツコツブログを書き続けながら、プログラミング勉強も始めてました。
プログラミング勉強は新しい商標出願のオンラインサービスを構築するためです。
RubyとRailsを1か月で習得してそのあとすぐに公開しました。(しかし、まったく集客できず「失敗」に終わりましたが・・・)
ただこの貧乏生活の間にプログラミングを習得したおかげで今は請求書の作成や期限管理のシステムの構築などに役立っています。
(余談ですがプログラミングを勉強して思うことは弁理士業と特許翻訳業はまだまだAIに置き換わることないと思いますが特許事務はそう遠くないうちに置き換わると思います。)
ホームページは友人に無料で作ってもらいました。(その後悪いと思ったんで謝礼に5万円払いましたが・・・)
なおホームページは今は変更しており、ランサーに作ってもらいましたが今思えば友人に作ってもらったものの方がよかったです・・・
で自作しました。自作方法はこちらを参考に。
士業のホームページの自作方法【予算3万円でプロ級】
広告宣伝はかけずおまけに接待?もやらずにひたすらブログとツィッターで広告宣伝。
ツィッターからは相談の話は来ましたが依頼につながらず。集客という意味ではツィッターは質は低いと思います。
ただツィッターは同業とのつながりを強化する上では役に立つと思います。
集客ノウハウの話はこちらをご参考に。
士業が集客で売上アップする方法を現役士業が教えます【悪用厳禁】
そしてこんな感じで半年が経ち、それからぼちぼち仕事が来るようになりました。
仕事が来るようになった背景は運です。実力ではないと思います。
開業した時はなるべく業者に頼らないようにして開業費用は低く抑えました。
これがいいのか悪いのかはよくわかりませんが。ただホームページくらいは自分で作れる方がよいと思います。
今はホームページからも集客しており、営業する必要は特にないです。
3.弁理士の独立開業のまとめ
まとめると副業をやって副収入があったからと生活費と抑えて自分でやることは自分でやったことで、食えない半年を過ごしてきました。
独立開業を考えているなら、開業の1年前から戦略はたてておいたほうがよいと思います。
僕の戦略はブログをはじめたことです。僕はブログ収入がある程度たってきたタイミングで動きました。ご参考になれば幸いです。
このnoteでは弁理士情報の記事をたくさん書いているのでよければご参考に。
以上
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