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秋の水遊び

自然環境リテラシー学 参加コース山X 2021年11月5日~6日

今回は大台町のverdeさんにsupに連れて行っていただきました。
「stand up paddleboard」縮めてsupは、ハワイのサーファーが波のない時にも楽しみたいと考案したのが発祥と言われているウォータースポーツです。
専用のボードに乗り、パドルを漕いで進みます。

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supに乗る

supの経験が無いので、ただの薄いボードの安定性に不安を感じます。
実習当日は11月に入り風も冷たくなってきた頃。
水に落ちたら間違いなく凍えると思い身構えていましたが、

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意外にも安定していました。
ただ、気を抜くとひっくり返りそうになるくらいの絶妙な安定感
このスリルもsupの面白さの一つでしょう。

最初は膝立ちでしたが、続いて立ってみました。

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コレが非常に面白くて、目線が変わると景色が違います。
シーカヤックとの違いが、この自由な姿勢だと思います。
あぐらをかいたり、膝立ち、起立、寝てみたりとなんでもできます。

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↑個人的にはこんな感じで寝転んでゆったりする時間が一番好きだったりします。

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上達してくると、様々な体の使い方ができるようになり、動きの幅が広がります。
例えば下↓の写真のように、板の後ろに立って前を上げ、くるくる回ることもできます(私は落水して凍えるのが怖くてやりませんでした)。

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逆光ですみません(笑)。
船首が持ち上がるので、水の抵抗がなくなって小回りしやすくなります。
また、同じようなテクニックとして、板の前に立つとフィンのついた板の後ろが持ち上がるので、浅い岩場も通りやすくなります。

宮川について

ところで、今回私たちがsupをしたのは宮川というところの中流域でした。宮川について少し触れておきます。

スクリーンショット (204)

スクリーンショット (208)

出典:国土地理院地図

宮川の中流域はダム湖の上にあり、水の流れが少ないのが特徴です。

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ご覧の通り湖のようになっているので、水の流れを気にせず自由に動き回ることができます。

この時期はダム湖の水位が下がっているため、水深が浅くなります。

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上の写真でもわかるとおり、水面より上に岩の色が白くなっている部分があります。
この境界線まで水がある季節もあるようです。
supの上に立った時の目線くらいの高さです。

また、夏に比べて水の透明度が上がっています。
下↓の写真が見やすいと思います。

この宮川を上流から下流の方に向かって漕ぎ進めていくと、大きな建物が見えてきます。

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↑この写真は上流から下流に向けて撮ってあります。
左岸に見える建物はアユの養殖場で、滝のように流れてきている水はこの施設から排水されたものだそうです。

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この水は施設内でアユと共に泳いできたものなので、エサなどの養分がたっぷり混ざっています。
従ってプランクトンが増え、水の透明度も下がってしまいます。
ただ魚が集まるということでもあるので、生き物を見るならここより下流、きれいな水を楽しみたいならここより上流が絶好のスポットになります。

漕ぎ方

この話は毎回しているような気がします(笑)。
でも、無駄なく楽に漕げるということは、楽しくできるということでもあります。
疲労が少ないと心にも余裕ができるからです。

何時間か漕いでみて、私は膝立ちで漕ぐのが一番力が伝わり、速く進めるように感じています。
さまざまな姿勢を試してみた感想を書いておきます。

メリット
あぐら:姿勢が楽
正座:すぐに立てる、あぐらより動きやすい
膝立ち:力が伝わりやすい、腰から動かせる、水中が見やすい
起立(正面):腕をあまり上げずに済む
起立(斜め):サーファーのようで格好いい

デメリット
あぐら:下半身が固定され、腕の位置も高いので力を伝えにくい
正座:足がしびれる
膝立ち:なし
起立(正面):不安定
起立(斜め):難易度高、超不安定

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ハプニング

道中、河原に上がってお昼休憩をしました。
ちなみにいつも通り、インスタントラーメンです。

仲間で一人用事ができた人がいたので、遠くの影に移動していきました。
彼が用を足している間に、こんなことになっていました。↓

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ボードを固定していなかったので、流されています。
ボードは回収できましたが、こういったところにも注意が必要ですね。

あと、外で用を足す時はなるべく環境を汚さないようにしましょう。
深い穴を掘って埋めるとか、紙を持ち帰るとか。

ボードは軽いので、少々の段差なら持ち上げて通れます。

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まとめ

我々が今回体験したsupと水上コースは、verdeさんが一般向けに行っているものと同じなので、ぜひ一度夏にやってみてください。
夏なら思い切り飛び込めるので、楽しさ倍増だと思います。

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