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和尚のつぶやき #264(誤りを認める)

自分の誤りを認めることほど
難しいものはありません
恥ずかしいし みっともないからです
あまり知らないことを
知ったかぶりするのと同じように
誤っていたり感違いしていることを
素直に認められません
しかし誤りを認められないと
さらに間違った方向へ
進んでしまいます
少なくとも自分の誤りに気付けたなら
まだ傷は浅いので 方向修正できます
深刻なのは 誤りに気付けずに
自分が正しいと
信じ込んでいる場合です
反対意見や気にそぐわない意見に
耳を傾けないと 
そのリスクは高まります

誤りに気付けないリスクを
回避するためには
自分と考えの違う人やグループの
意見や考え方にも耳を傾けて
自分や近しいグループの意見や考えを
常に見直す姿勢を持つことが大切です
どんな意見や考え方にも反対はあり
逆もあります
もちろんそれぞれの言い分や
根拠もあります
それは常に相対的なもので
絶対的な正しさや正義はありません
誰しも自分の考えや信じているものが
正しくあってほしいと思いますが
それは無理なことです

人間の意見や考え方は
時代や環境によって影響を受けます
これはごく自然なことで
固定されるものではありません
科学の知見だけでなく
思想や宗教も生きたものであり
その時代に生きる人間を
無視しては存在しません
正しいか誤りかは
大きな問題ではありません
その時点のひとつの判断として
素直に認めればいいのです
今日の正しさは
明日の誤りかもしれません
逆もしかりです
意見や考えを
自分の拠り所にしてしまうと
変え辛くなり 
誤りを認めにくくなります
意見や考えは流動的なものと割り切り
柔軟な姿勢を持つことが
大切だと思います



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