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和尚のつぶやき #262(半分残す)

ご飯を残してはいけません
全力で頑張りなさい
全身全霊で打ち込みなさい
誰しもどこかで誰かに
言われたことはあるのではないでしょうか
この言葉で食べ物や自分の力を残すことに
罪悪感を感じてしまいます
そしてその通りにすることで
褒めてもらおうとします
いつも完食すること 頑張りぬくことが
偉いことだと思い込んでしまいます
子どものころから刷り込まれて
大人になったころには信念になっています

冷静に考えると
何のために完食しますか
何ために全力で頑張りますか
作った人の気持ちになる
努力して頑張ることはいいことだ
どれも曖昧で本当かという内容です
作った人はすべて完食されるなど
きっと思っていません
思っていたとしても
私には関係ありません
私の胃袋の調子と
食べたいか食べたくないかが大切です
努力して頑張って
成功すれば褒めてもらえるでしょう
努力して頑張らなくても
成功すれば、きっと褒めてもらえます
頑張り過ぎて、体を壊すと
何でそこまで頑張ったんだと言われます
悲しいかな、自己管理ができないのか
と上司や会社から言われます

何と理不尽なことでしょうか
言っておきながら
誰もその責任は取ってくれません
調子が悪いのに
何で無理して食べたの?
何で無理して徹夜で仕事をしたの?
と言われるのが関の山です
誰しもこういう経験が
あるのではないでしょうか
努力と頑張ることを
どこかで美化していませんか
もちろん地道な努力は大切ですし
頑張る意欲も必要です
しかし無理してやることが
尊いのでは決してありません
自分の時間と心身を第一に考え
自分にできるやり方を選択し
犠牲的な思いに陥らずに
自分にとって何が大切かを
考えることが必要です
仕事も大切ですが家庭、家族、友人
そして何より自分自身を
大切にすることが
生きる上での核となる
信念ではないでしょうか
もっともらしいアドバイスほど
危険なのもはありません
常に自分で考えてください

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