山下ゴム男が読んだ本 -南総里見八犬伝 二-
読了日:20211113
とにかく面白い。
漫画の面白さに似ている。
馬琴は天才。
🐕
犬塚信乃が滸我に出発するところから犬士たちの躍動がはじまる。
浜路(江戸時代の萌えキャラだと思う。)が哀しすぎる。
山林房八が切なすぎる。
楽を与にせず共、憂を与にすべし。
同日に生れず共、同日に死すべし。
という台詞がかっこよすぎる。
🐕
発見があった。
「拾う」を「ひろう」ではなく「ひらう」と読ませるルビが振ってある。
私の出身地でも「ひらう」というのだ。
私はそれが方言であるという自覚がなく東京で暮らしはじめて間もなく、大学の同級生たちに怪訝な顔をされたことがある。
そんなことを思い出した。
言葉は変わってゆく、そして古い形が辺境に残る場合がある。
「ひらう」もそうなのではないか、と推測した。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?