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地方自治小景 9

2023年の振り返り的なもの

一言で述べると「辛抱」の一年だった。自分のコントロールできない事柄にできうる限り抗うが、当然すべて上手くいくわけもなく方向転換に次ぐ方向転換という感じで受動的な立ち位置に色んな面で終始していた。いやホントつらい。
振り返ると2022年の振り返りと2023年の展望というか目標みたいなものをしていなかったのが諸悪な根源な気がしている。これは他人のニーズに寄り添うという言い訳のもとに自分がどうしたいのかを持たずその結果を引き受ける責務を果たそうとしなかったので当然な結果ではある。要するに、微温的な物わかりのよい人間になろうとしていたのがよろしくなかった。
今年の上期(7月ぐらいまで)は流されるままという感じで心底無価値な半年であった。コミットが中途半端でのめり込むというのが一切なかった。なので失敗もなければ挑戦もないという感じ。7月から10月ぐらいまでは既存の流れに対して方向修正を求めるも前段取りやらが足らないため一切自分の意思が通らないという状態だった。これまずいのは調整するならもっと早い段階(遅くとも4月ぐらいか)から始めておくべきだったし、そうでないなら既存の流れに関しては損切りをしてリソースを引き上げるという行動をとるべきだった。この3ヵ月も正直なところ無駄だったとしか言えない。11月以降はようやく損切りをして自分のしたいように遅まきながら振る舞うようになった。ただ、遅かった。今年はもう終わりである。

2024年の課題感のようなもの

これはまだしっかり練れていないので仮置きではあるが(そもそもこの仮置きでもよいので課題や目標のようなものを設定しなかったのがまずかったのでこれが来年の今頃どういう形になっているかを気にしてもしょうがない。計画や目標は破棄するために決めるものだ)、大きな課題としては下記になる。

  • 徴税権を行政府から住民組織(これを市民政府と呼ぶのはいささか座りが悪いので適当な命名を考える必要性がある「住民組織」は仮名)に差し戻すにはどうすればよいか(これは単なる減税や給付ではない。徴税権自体の住民への返却を成立させるにはどういう形式があり得て、それを実行に移すにはどうすればよいのか、という問いである)

  • 立法府に行政府を従属させるために欠いている要素はなんなのか、またそれを実装するにはどうすればよいのか(行政府の破棄も視野に含めて統治体を立法行為に従属させるために必要な諸要素は何なのか)

  • 市場または共同統治行為によって徴税によらず公共財を必要十分に供給が可能なのか(統治体は必要だが行政府は不要なのではないかという試論が果たして成り立ちうるのか、成り立ちうるとしたらどのような状態なのか、その実験と観察を進めるために必要なことはなんであるか)

問いにはできたので(問いのたて方がまずいということはあり得るが)この辺に頭を回しながら手と足をそれ以上に動かす1年にする。


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