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【OW2】ラマットラ/対策を考える/タンクの調整方針

※ライバルプレイで使用可能になる前に書いた記事です。使用可能になってから「・対策を考える」を追記しました。



・ラマットラ

が追加されましたね。

この人。人?

 割と強いような感じがありますね。
 アルティメットが強いのはもちろん、通常時もそこそこ強そうです。ネメシスになってガードしてたらダメージ通らねえ。CT中は盾もあるし。
 アーマーの30%カットとガードの75%カットで、ダメージは82.5%カットされます(2022/12/19時点)。

90ダメージのファイヤストライクは90*0.7*0.25=15.75ダメージに減少。

 
 ラマットラは正面に立って戦うタイプのヒーローです。ラインハルト、ジャンカークイーン、オリーサのような。

 またこのタイプかよ、と思ってしまいました

 愚痴は後回しにして、対策でも考えましょう。
  


・対策を考える

 ライバルプレイでの体感をもとにしています。高レート帯やチームでの試合ではまた別の話になると思います。
 「上手い人なら強い」「連携が取れるなら強い」みたいな話をしだすとキリがないので。

・通常性能
 十分使っていけるぐらいの強さはあるとは思うけども、「別にラマットラじゃなくてもいい」ぐらいの強さに感じています。
 普通に正面張るだけならオリーサ、地形やアビリティを利用したポークならシグマでよさそう。野良だし
 チームで連携ができるなら、ネメシスフォームに変形したタイミングでルシオやリーパーたちとラッシュすればいいんでしょうが、タイミングやアビリティの管理、押し引きは野良ではあまり上手くいかないかもしれません。

 ネメシスで近接戦を仕掛けるとアーマー増加もあり強いので、そこに注意していれば対策は難しくないと思います。
 何らかの妨害系アビリティをネメシスに変形したタイミングで使えばいいでしょう。

 アンチヒーローは普通に遠距離射撃系はもちろん、メイの分断にもリーパーに近距離戦されてもしんどいと思います。むしろ誰に強いんだ?
 ネメシスに変形して殴りながら突っ込んでくるのは強力。とは言っても他のタンクも突っ込んできたら強いし。
 ダメージやサポートは様子を見てあまり近づきすぎないようにしたり、アビリティを無駄に使わないようにしておけば大丈夫そう。

・アルティメット
 強いですね。しかし、アルティメットが決まったらウェーブに負けちゃうとかいうのは別のヒーローでも同じことです。
 どうすれば防げたのかをいくつか。

1.逃げる
 重要なのはアルティメットが来そうというのを察知しておくこと。ポジショニングや逃げアビリティの用意等。
 オリーサがやり投げやスピンで押し込んで、オリーサは耐えながら味方は距離を取るみたいなことができればなんとかなることもある。
 メイアイスウォールクリオフリーズ、タンクやブリギッテのはダメージを通さないので、それらを有効活用すると逃げやすいか。

2.諦める
 ウェーブ負けるのは割り切って、相手に一つでも多くのアルティメットを使わせるようにダメージやサポートを狙う。
 有効そうだけど、連携や意思統一が必要。諦める人とアルティメット使って対抗する人がバラバラではよくない。

3.溶かす
 サポートの手厚い介護が入ると溶けねえ。ナノブついたら無理。逆に言えばそうじゃないときはなんとかなるので溶かそう。
 自分がラマットラを使うときは、不利な状況から一発逆転みたいな状況では決まらないかもしれないので注意。

4.耐える・戦う
 秒間35ダメージぐらい。それだけなら結構耐えられます。
 ルシオのサウンドバリアとヒールブーストがあれば20秒ぐらい耐えられます。
 オリーサは自身のライフとフォーティファイだけで28秒ぐらい耐えられます。
 継続ダメージだけなら、モイラは勝てます。サブ攻撃の黒ビーム当ててれば自身が回復するので、ダメージレースで勝てます。
 コアレッセンスを使えば味方も助けられて更に余裕です。
 ブリギッテでも勝てます。殴られなければ。

5.こちらもアルティメットで対抗
 ラマットラのアルティメットだけなら、こちらも何らかのアルティメットで対抗できるでしょう。
 シグマのフラックスで浮かす+大ダメージ、ロードホッグのホールホッグ、ゼニヤッタの心頭滅却など。
 体がでかく当てやすいので、トレーサーのパルスボムやソジョーンのオーバークロックで大ダメージを狙うのもいいか。

 もちろん1vs1のダメージレースだけでなく、パメル(殴り)や他の相手からのヒールやダメージも考慮に入れなければならないんですが、実はなんとかなりそうな気がしますね。
 他の相手からの手厚い介護は入るとキツイですが。

 ちなみにスリープシャターなどでダウンさせても、アルティメットの効果は継続します。範囲から逃げやすくはなります。

スヤスヤだけど痛い。

 どの対策を取るにしても、状況や味方のヒーローを考えて、事前にどの手段で対策するかを決めておくのが重要でしょう。逃げたり戦ったりがバラバラだと負けます。
 そういう意味で、連携の取りづらい野良なら強力なアルティメットと言えると思います。
 連携が取れないとしても自分だけでも準備しておいて、アルティメットが来たらすぐに逃げるなり突っ込むなりサウンドバリア使うなりすれば、味方も対応しやすいと思います。

・総評
 アルティメットのインパクトが強いものの、普通になんとかなるヒーローだと思います。野良レベルなら。
 ネメシスで突っ込まれてやられるのはポジションやアビリティ管理(自分のも相手のも)が良くないです。



・タンクの調整方針

 OW2になってオリーサがリワークされ、ジャンカークイーンやラマットラが追加されました。
 もちろん性能は違うんですが、コンセプトは似たようなもんです。本体が「強い」タイプ。

 このゲームにおいては、ダメージ・キル性能が高かったり、ライフが多く耐久力があるようなヒーローが「強い」というような表現をされると思います。
 一方で、例えばルシオのようなヒーローは非常に重要な役割を持ち、競技シーンなんかでも必須クラスのヒーローで、試合に与える影響は非常に大きいものです。
 そういう場合、「強い」というよりは「重要」だとか「有用」だとかいう表現が適切でしょうか。
 (別に言葉を定義したりヒーローを区分したいわけじゃないんですが。)


 OW1のころはタンクが二人(以上)で、メインタンク/サブタンクのような役割分担もあり、ヒーローによって様々な戦術や立ち回りがありました。
 タンクはただ「強い」だけでなく、「重要」で「有用」な様々な役割をこなしていました

 代表的なのはD.vaで、上手いD.vaなら試合が壊れるレベルに的確に味方を守ることもできます。

 Overwatch LeagueでのMICHELLE選手のD.va。1マップで5回もパルスボムを消してしまう

 あるいはオリーサのエネルギー・ジャベリンは、OW1のころは「ストップ!」という吸引スキルでした。
 2019年のOverwatch World Cup、日本vsイタリアでのワンシーン。オリーサのストップとシグマのフラックスを合わせる強力なコンボ。

フラックスの円の真ん中辺りから線が伸びてますが、あれがオリーサの「ストップ!」で、敵を引き寄せることができます。

 解説のgappo3氏も、「MVPはSAMURAIDですね」というほど。それほどにオリーサのストップは重要なスキルでした。
 アルティメットも味方の攻撃力を上げる「スーパーチャージャー」で、どちらも味方と協力するためのスキルであり、OW1のオリーサはOW2のような「強さ」ではありませんでした。

 (※ワールドカップが2023年に開催されるようですね。前回(2019年)の日本vsイタリアの激戦はとても面白かったです。見てない方はぜひ。
 日本vsイタリア戦の開幕に時間指定してあります。)

 
 話は戻って。

 ラマットラも、「強い」タイプのヒーローでしょう。前線で無双してる気になれますが、味方をピンポイントで守ったり、味方を強化したり、味方の攻撃の補助をするような戦い方はほとんどできません。

 そしてお互いに「強い」ヒーローを使うことになると、もちろんフォーカスは弱いヒーローからになります。
 お互いのタンクがどちらも相手のタンクを無視してバックラインを狙っているという状況は少なくありません
 タンクはダメージやサポートを一方的に倒せる。しかし味方を守ることができないので、味方もやられている。

 OW2の初期から、「サポートは自衛しろ」なんてことがよく言われます。タンクが守れないからです。そうなると、タンクは「強さ」を生かして生き残って、相手のダメージやサポートを倒しているものの、味方に対して何もできずにやられていくのを背中で感じるだけです。虚しい

 なので、ポジションに関する記事を以前に2つも書きました。「守れないからポジションに気をつけてくれ、適切に動いてくれ」としか言いようがないんです。


 タンクは強力で重要なヒーローで、試合に対する影響力は大きいでしょう。しかし、味方に対する直接的な影響力は少ないとも思えます。「強い」ゆえに自分は死ににくく、そしてタンク以外が死にやすい。
 オリーサのジャベリンやシグマの岩でスタンさせるぐらいはできますが。

 「2タンクのほうが面白かった」という意見を持つ人もいます。そういう人にとっては、ラマットラのようなヒーローは恐らく好ましくないでしょう。


・こういうもんだから。

 そんなことを言っても、仕方がないのです。OW2はこういうもんです。全体的にスタン等のCC系スキルを減らす方向に調整を進めていくという方針でした。
 (いや、ソジョーンのディスラプターとラマットラの渦はどうなんだ。ソジョーンはスロウ効果なくなったけど。キャスディとブリギッテがスタン没収されただけになったんじゃないか。)

 タンクも一人になり、タンクだけでなく全体的にアビリティと立ち回りでなんとかするというよりはフィジカルでなんとかするという方針でしょう。
 横や高台からの敵の攻撃はタンクが防ぐのではなく、ゲンジやトレーサーが絡みに行って戦って止める必要があります。
 フランカーを止める手立てもトールビョーンぐらいです。キャスディやブリギッテのスタンもないし、D.vaがトレーサーを追い回すわけにもいきません。
 そういうもんです。

 そういうもんなので、調整方針に文句を言っても仕方がないのですが

 (※なんでこういう調整になったのか、そもそもなんでタンクが一人になったのかとか、そういう話をしだすとそれはOWプレイヤーをディスるような流れにもなるので、そこは割愛しますが。)


 ラマットラ対策はどうなるんでしょう。ファラで撃つのはもちろん、ネメシスへ変形したときにバスティオンで対抗するなんてのも面白いかもしれない。タンクならオリーサはラマットラは抑えられそうだけども。

 もちろんそんなのは対ラマットラだけで、構成全体で機能するかは別の話。
 対オリーサみたいに無視するのが最適かもしれない。ダイブとかで。

 実際にライバルプレイで運用されるまではわかりませんね。ラマットラ本人もだし、他の味方や相手がどれほど対応できるかも重要なので。

 私はそんなにラマットラを使いたいとも思わないんで、どうしたもんか。

2022/12/20 山下

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