なにが必要か一度考えてみよう。

「働く」ということを考えてみると、労働をしてその対価として金銭を頂く。というイメージが大半で一番シンプルな形だと思います。
もちろん、書籍の印税収入や企業の役員報酬など金銭を得る方法は多様です。

今回の「働く」に関しては先に述べた

「労働をする=賃金を得る」

というシンプルな労働体系のことだと思ってください。
この形の働き方は言ってしまえば、自分の時間を切り売りしてその対価として報酬を得るのと同義です。
アルバイトでよくあるような「時給〇〇円」を正社員の場合「月収〇〇円+福利厚生」に変えたような状態です。
自分の時間をその組織に委ねている、という点では同じですね。

では、なぜ委ねるのでしょうか?

私の考えでは「安定」するからだと思っています。

企業や組織に努めると給与が定められていることが大半なので将来の見通しがつきます。
「賞与が〇月に貰えて、大体□□円の給料が△△日に振り込まれて、家賃・車のローン代でこれくらい差し引かれて・・・」
と生活の経済面がすごく安定します。

経済的に安定する=精神的に安心する

と言っても過言では無いかと思います。
やはり人間、安心できないと疲れやストレスも溜まりますし、安心したいからこそ賃金を得ようとする。最もな話ですね。
その他にも社会的な信用を得られたり生活全般安定しやすくなります。


では、この安定(安心)をもう少し掘り下げてみましょう。

「どうすれば自分は安心できるのか?」

とちょっと自己問答をしてみると良いかと思います。要は

「生きていく上で何が必要?」

ということなんですが、あまり突き詰過ぎると断捨離し過ぎて社会性が欠損した人になりかねませんので

「大体これくらいあれば自分にとって普通の生活が送れる」

という少し緩めに考えると良いかと思います。仙人になりたいのであれば別ですが・・・

『自分にとって』の部分が結構重要です。

例えば
「自分は自家用車(左ハンドル)、高級ブランドの革靴、4LDK以上南向きの最上階角部屋が絶対に無いと安心して生活できない!」
と言う方もいるとは思います。

ただ、よく考えてみると
「車は国産の軽自動車でも十分かな、いや休日しか乗らないからカーシェアとレンタカーでも良いな。」
「普段スニーカーばかりで革靴ほとんど履かないな。」
「4LDKの部屋借りても使わないから2DKで十分だな。むしろ東向きの方が朝日が入って良いかも。」

など意外とオーバースペックなものを求めていることが多々あります。

あと「このブランドの物を持っていないと恥ずかしい」「みんな持っている、流行っているから」
といった他者からの目線などを意識することで購入している場合もありますね。
もちろん、良いものを所有することでそのコミュニティに属することができる、など良い点もたくさんありますよね。

高いブランド品=悪い、必要ない

と極論で考えるのではなく

「自分の時間を切り売りした対価がこのモノやサービスなのはどうなんだ?」

と一旦考える時間を持つことを提案したいと思います。
なぜ、何のためにこれを購入するのか?を少し考えてみると

「高いけど、これは絶対ずっと使う!」
「毎月この値段払うのは大変だけど、これで毎朝気持ちよく過ごせる!」

など自分で納得できれば良いと思います。逆に「安いから」といった理由で購入するものアウト。
自分の1時間を切り売りした対価が全く使えない不良品だと思ったら悲しいですよね。

なにが欲しい、なにが必要か、を考えていくと労働時間を減らしても意外と生活が成り立つことに気がつくこともあります。
その分自分の時間が得られる、家族で過ごす時間が増えるなど金銭だけでは得られない価値がそこにあったりします。
そうは言っても、企業や組織に勤めているとなかなか自由に労働時間を変更すること難しいのですが。

モノやサービスに対する価値は人それぞれですので、消費・浪費が悪い、というのでは無く

「自分の時間を切り売りした対価がこのモノやサービスなのはどうなんだ?」

とちょっと考えてみると心身ともに気持ちよく過ごせるかと思います。

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